現代語訳 樋口一葉日記 13 (M25.3.12~M25.3.20)
日記 (明治25年(1892))3月(明治25年)3月12日 日差しは薄いけれど、晴れなので、梅見の催しは実行しなければならない。(※前日まで一葉は梅見に行きたくない思いを綴っている。)わが家を出たのは九時であった。その時、(入れ違いに)三枝信三郎さん(※真下専之丞の孫。銀行家。直近では明治25年1月17日に出ている。)が来られた。(萩の舎の)師(※中島歌子)のもとに一同揃った。車(※人力車)を連ねて向島(※むこうじま/墨田区の地名)に向かった。自分は一人(車で)走り抜けて、