ご無沙汰致しております 夫が亡くなりました おそらく、穏やかでつらさは少ない旅立ちだったと思います お忙しいとは思いますが、いらしていただけませんか？ そんなお便りを頂いた。 おだやかで、娘さんとわたしが話をしているのを聞くが大好きな方からだ。 お通夜や告別式などは済まされた、とのことで、ご自宅への弔問となる。果たしてどのような服装で伺おうかとしばし悩んだ。 黒やグレーがいいのかな。 包みものはどうしよう。 グレーのパンツに白いシャツ、焦茶のカーディガン、黒いコート
去年の3月くらいからお菓子を食べたくなったらそっくりそのままこぐまにあげるだけダイエットに取り組むタンタンさん。その後の経過です。 なんと、11キロ痩せました。 こぐまは2キロ太りました。 あと2キロ痩せると10の位が8から7になるからそれを目指したいなぁとのこと。 ある日「自分は何もしていないのに痩せてしまう。危ないかもしれない。」と言い出したので 「おやつは？」 「減らしてる」 「運動は？」 「最近卓球をはじめたよ！あと短歌のクラブに入ったし、カラオケ教室に
「トトロってなきますか？」 と、聞かれたので ゔお゛お゛゛お゛ーーー って鳴きますよね？ って、メイちゃんに名乗るときのモノマネをしたのだが、質問者は眉ひとつ動かさず 「トトロ、何回観ても泣くっていう人がいるんですけど泣ける映画ですかね？あれ。」 と、私の渾身のトトロモノマネなど耳に入らなかったかのように、凛とした美しい声で会話を続けてくださる。どうやら「トトロを観て泣いたことがあるか？」という意味だったらしい。 ああ、答えは 「トトロはなかない」です。
こぐまが、ちびちびこぐまだったころ。 たまにハハが買い物している間、アニと2人でお店の中のアイスクリームショップで待つことがあった。 100円ずつもらって、アイスを1個ずつ買って、座って食べて待つ。 アニはいつもメロンシャーベット。こぐまはオレンジシャーベット。 ある日、アニが 「今日は二段重ねにしていいよ」と言う。幼稚園児のこぐまは大喜びでメロンとオレンジの2段重ねを注文した。 アニは、アイスクリーム屋さんから2段のアイスを受け取ると「お誕生日おめでとう」と言ってそ
田舎生まれで、春になるといつもどこからかタケノコがわんさかやってくるしあわせな環境だった。 たけのこは、いつのまにかどこかからやってくるものだとしか思っていなかった。 もちろん、たけのこが地面からはえてくるのは知っているし、見たこともあるけれど掘るのも茹でるのも料理するのも自分じゃなかった。あぁ。ポカスカ。ありがたい環境に甘え切ったジェリービーンズだったのか！！！ たけのこを、いつか掘りたいと思うようになった。そんな中仕事でお邪魔するおうちの庭に竹が生えているのを見てお
突撃隣の晩ごはん！ ってすごい企画でしたね。今なら成立しなさそう。ピンポーン、晩ごはん見せてくださーい。いや、断る！ 仕事終わり。 大きな荷物を抱え、傘も持ってこぐまは美術館へ向かうために電車に乗る。 ドアの外には駅員さん。 ホームの安全確認をする係。 手には旗をお持ちです。 そこに女性が近づいて 「すみませーん」 何か聞くのかな？ 「このお仕事はお一人で一つのホームを担当されるんですか？」 えっ？？？なんの質問？？？ 駅員さんは予期せぬ質問に 「え、あ、はっ。は
信号待ちをしていたよ。 よくあることだよね。 赤が青になるのを待つ。それが交通ルールだ。法律で決まってます。 そこに急に声をかけられました。 おばあちゃんに。 『こんにちは！』 「こんにちは！」 『非常にお恥ずかしい質問なんですが・・・（モジモジ）・・・今日は金曜日ですか？』 「金曜日、ですよ！」 『あーーーーーーーー！！ よかったーーーーーー！ なかなか人に出会わないから確認できなくて。金曜日ね！金曜日なのね？？ よかったーー！！ あー！よかったわ。金曜日ね。
タンタンさんはお菓子がお好き。 そして、おもてなしがお好き。 とーーってもチャーミングなイギリス人。 いつもお家にはお菓子のストックが潤沢にあるそうで、お好きなのはヨックモックのシガール。シガールや、その他、宝石のように煌めく洋風の焼き菓子が引き出しに常にぎっしり。 お客さんが来ても来なくても定期的に買い出しに行き、賞味期限が近づくと自分で全部食べちゃう。もぐもぐもぐもぐ食べちゃった！たーべちゃったたべちゃった♪そして肥えた。20キロくらいは太ったらしい。20キロって！
わたしはある日、とてもとても広くて素敵なお家にお住まいの方とお話しをしていた。 わたしの親くらいの年代の方。 とても博識でおだやかで、日向に置いておいた座布団に寝そべる猫くらいふかふかな雰囲気のそれはそれは優しい方。ここでは仮にふうさんと呼ぶことにする。 ふうさんに、 ねえ最近面白かったことはあった？ と聞かれたので 「メルカリで本を売りました。売れたら嬉しかったですし、それでお茶ができちゃいそうです。メルカリはですねぇ・・・」ちょっと講義を始めてしまった。ふうさんは
学生時代、池袋の近くに住んでいた。 池袋駅って確か一日の乗降者数が日本トップ3に入るんじゃなかったっけ。そんなわけで人が多い。小さな事件もよく起こる。 そして池袋駅はそんなに使い勝手が良くない。使い勝手がいい駅をとくに知らないから池袋のことだけ取り立ててそう表現するのはフェアじゃないかもしれないけど。 晴れた日。 多分春。別にいつでもいいけどメトロポリタンのところに桜が咲いていた気がするからそういう映像でいいと思う。 わたしは駅前を歩いていた。 車椅子ユーザーの方が目に
その方からのはがきのはじまりは毎回そうだった。「チューリップのあなたへ」。 仕事で定期的にお会いする96歳のキコさん。目も耳も丈夫で、月に3冊は本を読み、感想を作家に書き送っておられた。感想文に感銘を受けた作家が会いに来ることもあるほどだった。 一度「いつもの日」にお会いできないことがあった。わたしがオランダ旅行に行くのが理由で。 旅行から帰り、キコさんとの再会の日、わたしは駅前の花屋さんで赤くて元気のいいチューリップを一輪買った。包んでもらわず、裸のまま持って会いにい
ひな祭りの日、用事があってあねもねちゃんちに行きました。 ピンポーン こぐまでーす はーい！ ガチャリ あねもねちゃんがドアを開けてくれるなり 「はい！」と、桜餅を差し出してくれた。 わたしにくれるために、さっきお兄ちゃんと買いに行ってくれたそうだ。 おかあさんが 「あねもねー、それはこぐまちゃんが帰る時に渡すんでしょー。」と言うと 「さきにわたしたいときってあるでしょ！ はやくわたしたかったの！」 わかるよ。すぐ渡したいの。 よろこぶかおすぐ見たいんだよね。
大好きなジョセフは3歳さん。 おかあさんに 「いつまでお母さん大好きって言ってくれる？」 と聞かれて 「にじさんじゅっぷん」 と答えたらしい。 「えっ？じゃおとうさんには？」 「にじよんじゅっぷん」 色々天才だ。ジョセフ！！！
わたしは、多分、絶対寂しい。 ここ数年、常に片割れを探している。 靴や、手袋、靴下など 二つでひと組みのものの片方だけが 落ちているのを撮影している。 今年に入ってこのコレクションは絶好調だ。冬はとにかくほぼ全て手袋だ。おチビさん用のミニサイズ手袋など見つけると胸がきゅっとなる。 今日は大量で7つコレクションに加わった。 今年に入ってから見つけた分だけで86かたっぽ！みんなのおててがしもやけになりませんように。 （MoMAストアで、スペア付き手袋という商品を見つけた。
「こちらこそ」 って言葉が好きだ。 「ありがとう！」って言った時 「こちらこそ！！」と返ってきた時の わたしの顔をぜひご覧頂きたいものだ。 バスに乗って料金を払う時 「おねがいしまーす」と言い添えるんだけど それに対して運転手さんが「こちらこそー」って返してくれた。 わわわわわわ こぐまのしっぽ超ぴこぴこだったよね。
