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人類の『未来』をつくる、「脳」と「心」と「精神」のメカニズム

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脳科学、心理学、精神医学――切り口は違うが、どれも「人の心のしくみを知る」学問だ。 精神活動や知的生産活動とは、突き詰めれば「約1000億個の生体回路とその100倍の数の接続点を…
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2019年2月の記事一覧

自分とネオ・自分。

自分とネオ・自分。

友達が、自分というものがあまりにも強すぎて自分が嫌になったときに
佐藤初女さんに会い、「自分が、自分が……ってなってしまうんです……」
と涙ながらに相談した時、初女さんは静かに
「自分を、なくしてしまうこと。」と
おっしゃったんですね。

それを聞いた時私は、
(あまりにも難しすぎる……)と思ったんです。

厳然としてある「自分」を、どうしたらなくすことができるのか。
そのなくし方にたどり着いた人

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テクノロジーが強調される世界で思考停止しないために考えていること

テクノロジーが強調される世界で思考停止しないために考えていること

私はTwitterで質問箱を受け付けていますが、こんな質問が入ってきました。

なぜ人は思考停止するのか?以前書いた記事で、同じ時間を過ごす中でも「命を失うこと」と「命を燃やすこと」の違いは思考にあると、その重要性について書きました。

一方で、思考停止に陥ることはよく見かけることです。例えば自分のキャリアの歩み方について自分で考えなかったが故に転職を希望したときに何も身についていなかったり、ニュ

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脳は、ウソとホントの区別がつかない

脳は、ウソとホントの区別がつかない

レモンを想像するだけで、耳下あたりのあごがキューっと痛くなって、じわーっと唾液が分泌される。

実際には食べていないのに、である。

つまり脳は、本当にレモンを食べたかどうかの検証をする前に、食べたときのことを思い出して勝手に唾液を分泌させてしまうのだ。

大学生のころ読んだ本に書いてあり、当時の私にとっては衝撃的事実だった。

レモンを想像して、条件反射で唾液が出るなんて、そんなに驚くことか?と

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