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早すぎた反抗期の話

これは別にシリアスなお話ではないです。なんか暴力とか犯罪とかそんな内容ではありません。
と言うのも、反抗期の年齢が低すぎて、何やっても鎮圧されてしまうからです。

プロフィールにもある通り、私の生まれは1988年です。
まあ、子どもの頃いろいろありまして「この世界の全てが気に入らない時期」と言うのがありました。最近だと不登校をなんとかしようとか、メンタルケアをなんとか・・・とかすごい充実しているんじゃないかと思うんですよ。

これ、親世代の私からしたら「まあ子供の頃、あんなもん見せられたらケアしよう!」って同世代の大人たちはなるよなと思います。

多分なんですけど、この記事に関連してる?ぽいので貼っときます。


早すぎた?反抗期

10歳の頃、マジでこの世界の全てが気に入らなかったことを覚えています。
なんというか、体育会系のノリが云々という以前に
「誰も私にお作法を教えてくれる人間がいなかった」事が全ての原因だと思います。これ一番最悪だと思ったのが、「周りは教えているつもりだった」事なんですよね。

親が「機転が効かない奴」だとマジでやばい

10歳の頃、流石にブチギレた事があって初めて両親に面と向かって「もう見限りました、アンタらの指示は一切聞きません!」と宣言したのです。

どうしてこんな事になってしまったのか、こればかりは見出しの通り「両親や周囲の大人はちゃんと子育てをしているつもりだった」のが原因だと思います。どこかで異変に気づいて機転をきかさないと、10年間の怒りや不満が爆発します。

一体大人は何をやらかしたのか

結論から言うと、子供に対して「こうして欲しい」という「説明がない」んです。
これ絶対悪だと思うんですよね。ただこれをしないだけで、言語化能力をはじめ学力が上がらない、信頼関係も生まれない、現時点で解決不能な不安と課題だけが毎日積み上がっていくんですもん。

ああでも、言語化能力に関しては、これによって異常発達する可能性もあるかも・・・・だって毎日毎日何が良くて、何がいけないのかを自分なりに考えて、迷走して・・・壮大なスケールで思考して、想像して、自分なりの答えを出すも不正解で、また考えて・・・の繰り返しです。それでいて毎日量が増えていきますからね。発狂しますよ。

その間も学校の勉強もあるんですが、もうそれどころじゃないんですよね。
そして成績が悪かったとしても、改善方法とか、現状どうなっているのかとか、全く説明がないんですよ。そりゃあ、将来の不安も追加されますよね。

なんか書いてて内容がふわっとしてんなと思ったので、具体例を言うと

言い訳するな

自分が何かをやらかして怒られる場面で、最初に事の詳細を説明しようとするとこの言葉を言われます。そして殴られて終わります。
この時点で、私は説明の仕方が悪かったと推察。次回は説明が伝わるだろうと思い、また詳細を説明します。するとまた、その言葉が出てきて殴られて終わります。そして私は説明の仕方が悪かったと推察。この無限ループを繰り返します。
やがて周りの大人は「こいつは頭がおかしい」となり、信用を失います。
私も「もうどうして良いかわからない」となり黙ります。

これ、機転が効く奴だったら最初に「どうしたの?」って聞くじゃないですか。もしくは「ちょっと待って。こんな時は最初に「ごめんなさい」と言ってから内容を話すのがルールなんだ」と言ってロールプレイをするじゃないですか。やれよ最初に。こういった説明が無いの、虐待扱いにするべきだと思いますよ。

思いやりがない

例えば主に食事のとき食器を持っていく際に、自分のお気に入りを使いたいので、自分の箸を取って着席したところ、この言葉を言われます。せっかくお気に入りの箸を手に取ったのに、意味のわからない言葉をかけられて不愉快な思いをしながら食事をします。
この言葉、食事以外のシチュエーションでも言われるので、発動条件がわからないんですよね。マジで謎でした。
対応策として、諸々の準備が完了するまで離れたところで待機する。基本的に集団の儀式にまつわる場面では、何も触らない。
それでもなんか言われるんすよね。もう生きてるだけで悪口言われてる感覚になるんですよね。毎日生きてるだけで「優しくない」って言われ続けるんですよ。「もういっそのこと殺せよ」と思いました。

これ、機転が効く奴だったら最初に「人数分の食器を準備してくれる?」って言うじゃないですか。そう言った積み重ねがストックされていって、「この作業にはこれが必要」といった構成力が育つ訳じゃないですか。やれよ最初に。こういった説明が無いの、虐待扱いにするべきだと思いますよ。

勉強しろ

「何を?」


反抗期の私

正確には、これ反抗期じゃないと思うんですよね。
説明が無さすぎて、信頼関係が無いだけなんですよね。

もう、この時点で、「社会は自分をどうしたいのか」「自分はどう生きていけば良いのか」完全にわからなくなっていました。
当時本当に許せなかったのが「独り立ちできない事」なんですよね。お金が稼げないから、結局こいつらに頼らざるを得ない状況が、生きてるだけでむかついてくるんですよね。
あまりにもモノを知らなすぎて「周りの人間はこの状況下で生きているのに、自分はこんな状態ということはつまり、自分がイカれている」という結論に至るんですよ。これに対する解決策や対応策もない訳ですから「こんなイかれた奴が社会に出たところで、邪魔なだけだろ」と考えるのは当然というか・・・
しかも子供じゃないですか、親の事好きなんですよね。恨めないんですよ。「ああもう死のう。なんかもう良くわからないけど、この世界でひとり混乱するようなエラー品はもう消えた方がいい」ってなるんですよね。


幕を閉じた反抗期

12歳で私の反抗期は終わります。
これは、いま思うと奇跡だと思います。

育ての親が変わった

言い方が激しいですが、別に離婚も再婚もしていません。もっと言うと家族のレベルは何も変わっていません。じゃあ何が起きたかというと、クラス替えです。

小学5年生になって、中学受験をする子が全体の6割という「進学校かよ」という状態であることがわかり、自分がなぜかそんなクラスに入り込んでしまいました。理由は「勉強の邪魔をしなそう」だからだそうです。
いろいろ混乱していた私は、もうとっ散らかり過ぎて「ただ何もしない」「黙っておく」ことで日常を過ごしていたので、まあそう言う評価になるわなと思いました。

「教育ママたち」による再教育

これはもう今でも感謝しかありません。私に知恵を授けてくださったのは、あなた方でございます。

クラス替えにより「クラスメートほぼ全員優秀」なクラスに配属されてしまった私に奇跡が起こりました。そんな優秀な子供の家庭にお邪魔する機会が2年間も頂けました。

学べたのは学校の勉強というより、主に「主婦道」がメインだと思います。要は、マネジメントスキルと礼儀作法です。
カレンダーに予定を書くとか、手持ちのお金で何ができるのかとか、もし勉強や進学で躓いたらどうしたら良いのかとか、どうすればお金がかからないのかとか・・・・
家事のやり方と時間配分の方法も訓練してもらいました。(これ多分いいように使われてた部分もあるかも・・・)

今の成績は何が原因でついた評価で、どこをどうすれば成績が上がるのかとか。この世界にはどんな業界、仕事があり、どうすればそこに入れるのかとか。

ありとあらゆる質問をほぼ毎日聞いても、嫌な顔ひとつせずにちゃんと説明してくれるんです。

この頃、ずっと毎日自分なりに考え続けた習慣と、怒られることを回避するために身についた観察眼が、自分の強みに変わりだしてきたのか、言語能力だけ異常発達していたことも、優秀な家庭が私を受け入れてくれた要因なのかもしれません。

小学校を卒業する頃、いつの間にか反抗期は終わっていました。10歳の頃に「ああ死のう」なんて考えていましたが「今の手札で出来ることは何だろう」と自然と考えられるようになっていました。スタートはショボいかもしれないけど、成長と達成というのは「そのショボいものを育て上げる事」になるんだと思います今では。

現在

昔も今も、不登校や反抗期ってあるじゃないですか。
別にそれについてどうこう言うつもりは全くないんですけど、
子も親も大人も「まず自分の能力を疑って欲しい」んですよね。
で、わからなかったら「何がモヤッとするのか」を聞いて欲しいんですよ。

あと、現状の把握と打開策のお話をしてあげて欲しいです。出来るなら。

なんてそれらしい事を言ってみましたが、正直言って私のように奇跡的に環境が変わるとかでない限り、まあ詰むと思うんですよね。
私はもし環境が変わらなければ、今頃自殺しているか、窃盗や詐欺かなんかで塀の中を出たり入ったりしてるなと思いますもん。

あと、私は世代的に「ゆとり」です。高校受験で面接で受かって「楽できた」と思って入学したら、まあ、いろいろヤバい高校でした。そこでやっぱり「ブッ壊れた子と親」いっぱい見てきました。

少年鑑別所や少年院でどんなことを教えているのかって話を、行った事のあるヤツから聞いたことがあるんですけど、だいたい自分が10歳の時に感じた事への答えに近いです。また、12歳までに教わったことも大体含まれます。

「説明をしない」

それだけで自身の環境レベルは簡単に落ちます。答えに辿り着く最後の砦は少年鑑別所や少年院です。

本当にヤバいなと思ったら、今ならまず児童相談所に相談しましょう。






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