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アパレル考察

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アパレルについての自分の考えをまとめました
運営しているクリエイター

#深谷市

自分の仕事を通して地球の為に出来る事は何なのか

自分の仕事を通して地球の為に出来る事は何なのか

もう何年も前から問われている事だけれどここ最近になってまた様々な方面から聴くようになった「サステナブル」。特にこのアパレル業界は環境問題も相まって切っても切り離せない関係にある。僕は新品の服も着るし古着も着る。そして古着屋のオーナーである。

服が多く作られ捨てられている。年間の衣類ゴミは何万トンです!みたいな話もよく耳にするようになった。洋服を作る過程で出るCO2であったり石油由来の繊維など環境

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安売りの悪循環

安売りの悪循環

何日か前のガイアの夜明けで捨てられる衣料品をテーマにした回が放送された。それが兎に角酷かった訳である。私の解釈だとその捨てられる衣服を買って売る、素晴らしい取り組みです、こんな事やってます。みたいな事を言いたかったんだと思うのだが、そこに素晴らしさは皆無だった。

2社の取り組みが放送されていたがどちらもただただ悪循環を生む取り組みでしかなかった。うち1社はアパレル大手だからこれがまた恥ずかしい。

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気候変動とアパレル

気候変動とアパレル

世界各地の気候変動の映像を見るといよいよ本当に地球も従来通りではないなと恐怖を感じるし実際のところ恐れるような変化はまだ実感しないものの自分が住むこの地域も明らかな暖冬である事は間違いなく日中と深夜の気温差は激しい。

洋服屋をやっている身としてはこの気候変動に対して他人事ではいられないわけで根本となる気候変動へ対して自分でできる事から始めないといけないというのも根っこにはあるがお店で売る商品に関

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実店舗がネット完結型の宣伝、広告を打つ無意味さ

実店舗がネット完結型の宣伝、広告を打つ無意味さ

今月は友人の店が色々と動く。コーヒー屋さんは1月でいったんお店を閉めてしまうし、ハンバーガー屋さんは移転をする。特に年齢も近く仲も良いので二つのお店がほぼ同じ時期に一旦ではあるが閉まってしまうのが寂しい。特に当店に来てくれたお客様にご紹介する事の多かった2店舗なのでそれが出来なくなるのもなんだが寂しい。

両店ともパワーアップしてより良いサービスを提供する為のステップアップなので後ろめたさは無く、

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小さな願い

小さな願い

洋服の勉強を始めた専門学校時代。やはり自分の興味は世界各地のコレクションであった。パリ、ニューヨーク、ミラノ、そして東京。年に少なくとも2回開催される。全て網羅すると物凄い数のブランドになるがインターネットを介してそのコレクションのLOOKを見る事が出来た。何年かしてリアルタイムでの動画配信も始まった頃であった。

日本のデザイナーは東京コレクションでデヴューし皆、パリやミラノ、ニューヨークへ活躍

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時代が服を作る

時代が服を作る

時代の進化と共に変わって様々な物が今の時代に合った物へと変化してきた。私は洋服屋なので洋服に関連したそんなお話を今日は書いていこうと思う。

洋服の歴史は戦争と共にあると言っても過言ではないがその時、その時代に合った洋服がその時に生まれて来た。その積み重ねである。特に昔はこうだからこうと言う服作りがされて来た。

戦争中や戦後すぐは物資も無く質素でシンプルな装いであるがそこから回復を遂げると一気に

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ストーリーが産む価値

ストーリーが産む価値

三連休も終わり今日からまた平常運転。今日も気持ちが良い秋晴れ。朝子供を保育園に送るのに外に出た時いつもより肌に当たる風が冷たく感じた。昨日も閉店後外に出ると日中の格好では外に居れないくらい寒かった。気持ちが良いくらい快晴だと寒いという意識がなく着るものの選択肢を見誤る。

この連休に合わせMilitary ITEMの入荷があったわけだが、それについて少し基本的な話を今日は書いていきたい。

私は元

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