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『百聞ハ一見二如カズ』わたしが図録をすきな理由
こんばんは、本日の書評担当のまいです。
わたしが紹介するのは、最近お気に入りの図録『百聞ハ一見二如カズーーー旧制学習院歴史地理標本室移管資料』です。
ほう図録・・・。
そう思われた方もいらっしゃるかもしれません。
今回は図録の魅力・面白さをお伝えできればと思います!
図録の魅力・面白さ その1
資料写真が鮮やかで見ているだけで楽しい。
図録の魅力・面白さ その2
価値のよくわからないモノに価値を見出すことが出来る。
図録の魅力・面白さ その3
一見、価値のないものに見えるモノにいくつかの情報を添えるだけで価値を見出せるということを気付かせてくれる。
図録の魅力・面白さ その4
モノの価値の見出させ方の勉強になる。
などが挙げられます。とにかく図録は面白いんです!全然知らない分野の知識に出会えたり、既に知っている分野の知識を深めることが出来ますし、飽きることなく読み進めることが出来きますよ!
そして今回ご紹介する図録は、平成24年から平成26年度文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業による研究プロジェクト「近代アジアへの眼差しと教育ーーー学習院コレクションの総合的活用」によって作られたものです。この図録には、旧制学習院歴史地理標本室の資料200点余りがカラー図版と解説付きで載っています。個々の資料の制作時期や素材、用途や特徴などが載っていて見ているとわくわくします。
その中にお気に入りを5つ見つけたのでご紹介します。
1つ目は「中国貨幣・斉法化鋳型片」です。金や銀、黒や赤、緑色のさまざまな銭貨が載っており、それらが等間隔に並べられ、目を見張る美しさです。(どれも手品の道具に使えそう。)
2つ目は「繊維見本」です。箱に入ってただねじれているだけのように見える数種類の糸は、島津製作所標本部の綿糸見本だそうです。16種類の糸があり、大正時代のものとされており、箱の蓋裏には糸の太さや分類について書かれてるそうです。
3つ目は「煎茶器セット 備前焼」です。急須、湯さまし、煎茶碗が載っており、備前焼特有の鉄分の多い陶土により赤茶色をしています。表面はゴツゴツと岩肌のようで、触ってみたくなりました。最近ずっと急須を探していたのもあり、唆られる作品でした。そのほかに載っている備前焼の徳利なども趣がありました。
4つ目は「西南戦争使用銃弾」です。ドングリ型の弾は、エンフィールド銃やスペンサー銃、スナイドル銃などに使われて、球体のものは火縄銃や旧式の銃弾と推定されています。昔から銃がすきというのもありましたが、使用された弾を集めている人がいたということに感動しました。
5つ目は「鉛筆製造順序標本」です。30×45cmほどの台紙に、鉛筆の芯になるセダー材から1本の鉛筆が出来上がるまでの一連の製造過程が実物のサンプルを伴って説明されているものです。鉛筆以外にも石鹸やゴム、硝子や紙などさまざまな標本があったそうです。
なんだか商品紹介のようになってしまいましたね。
とにかく図録は面白いです。図録は読まなきゃ損ですよ!わたしはしばらく学校の図書館で図録を漁ろうかと思います。
みなさんのお気に入りの図録があれば教えてくださいねー。
ではまたー。
毎日書評59日目 まい
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