1人百人一首~いもせ~

ふと伏せた瞳の奥の闇の中狭くて苦しい私の居場所

ぬばたまの紫の紐しめやかに左手で巻く君が弓引く

いつの日か君が振られるその日まで宙ぶらりんの私の愛よ

サヨナラの口づけ交わす夏の恋
君を連れ去る秋風涼し

さざなみの寄る君指を絡めては愛してくれた日々の残り香

雲間から漏れだす梯子くらいには好きで好きであなたが好きで

傷つけて傷つけられておわりなくわたしもあなたも欠陥品

この星は美しと思う愛おしい君がいることベッドがあること

泣けよという我の玉を打ち返す君の涙を拭いたい夜

傍線部今の気持ちを50字で書けないならば今抱きしめて

万華鏡君との思い出さらさらとビーズが流れる逆さまの世界

信じれぬことの辛さは据え置きの信じる心に重ね置かれり

別れたくないはずなのに言語野が詰まってしまって言葉が出ません

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