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エッセイ

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#1日1エッセイ

ジャム

イチゴのヘタを取って鍋に入れる。

水と砂糖、蜂蜜を入れて火にかける。

甘ったるい奥にツンと酸っぱい匂いが立ちこめる。

イチゴを潰しながら勝てなかった戦を思い出した。

想いも、思惑も、愛も、努力も、そのピンクの沼の前では何もかも無力だった。

この鍋の中のように煮詰まっていって、しかし本質は変わらなかった。

私はどうして勝てなかったのか。何に負けたのか。どうして勝ちたかったのか。

たぶん

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まだまだ大人になれない私は

「大人になったわたしたちは」の同じ夜の話。

一緒に給食をつついてた彼らは目の前でテキーラをあおっていた。人は年月が経つだけじゃ大人にはなれない。なんとなく変わってないなとも思う。こういう子は昔からこうだった。調子に乗るのだ。潰れるぞ。今に潰れる。

酔った男は女子に絡む。

こんなご時世、駅前は新成人で溢れかえっていた。寂れたと思ったこの街もこんなに若者がいるのか。

なんとなくおもしろくなくて

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大人になったわたしたちは

久しぶりに同級生と会う前、自分がどんなテンションで、ノリで、態度で接していたか分からず緊張してしまうという経験はないだろうか。

ましてや、思春期を迎える前の小学校の同級生となると尚更である。人は思春期にある程度の人格が形成されて以後そんなに大きく変わることはないように思う。だから、同じ空白の10年を過ごしても高校時代の友達か、小学校の友達かによって久しぶりに会った時の感触は大きく変わる。

私は

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