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中高年の尿漏れは生活習慣と関係するのか?

本日より文献検討内容を適時アップして行きます。
ここにアップする文献内容は現在の文献検索サイト(医学中央雑誌・J-stageなど)や国立国会図書館等から取り寄せている文献になります。よって既に全国の学会等で発表されており誰でも手続きをすれば閲覧可能な文献になります。私が記載する内容には詳しい雑誌名や著者に関しましては記載いたしません。また記載する内容も個人の意見であります。研究には限界がある部分もあり、それについても論文には記載してあります。文献詳細が欲しい方はアメブロをご覧頂き、LINE@(iwn3902h)にご登録後に、直接メッセージいただければ詳細をお伝えする事は可能です。以上、こちらの記載内容について注意事項です。ご了解の上、読んで頂きますようお願いいたします。


中高年の尿漏れは不快感があると容易に想像できるが実際にそうなのか。生活習慣と関係するのかを調べている論文。


いわゆる更年期症状が現れやすい時期の女性のおまたトラブル。実際、尿漏れが気になる女性はいると思うが中々、人には相談できない。実際に産婦人科外来で内診検査中にある尿漏れも多々、目にする。このおまたトラブルと日常生活との関連を読み解く文献です。

中高年40~70歳の女性1000人対象。平均年齢58歳。
この1000人の対象者のうち、不備なく回答してくれた人は775人。

注目した点は以下の3点

・尿漏れと肥満との関連は確認され、肥満の女性は正常BMIの女性の2.3倍も尿漏れがある。→お腹の脂肪が増えることで内臓脂肪などの重みが骨盤底筋群にかかり、骨盤底筋の筋力が低下する。
・尿失禁症状がある人は骨盤底筋訓練の経験がある。そのうち骨盤底筋訓練を継続している人は約半数。尿漏れがあっても骨盤底筋群の運動をやめている人が半分。→骨盤底筋訓練を継続できない理由は何か?骨盤底筋訓練の効果を感じなかったのか。骨盤底筋運動をするのが面倒だったのか。
・塩分摂取過多の女性は正常摂取の女性のよりも尿漏れ症状をが1.6倍もある。

結論は尿漏れを予防・改善するためには減塩などの食事内容は骨盤底筋訓練などの運動習慣やそれに関する生活リズムに関する保健指導が必要である。と記載されています。

最後に中高年の尿漏れは食事内容や運動が必要という事ですがこれを現代女性の生活リズムにどう合わせていくのか。平均年齢58歳の女性は閉経後である事を考えると女性ホルモンなどの分泌も合わせてみていかなければならないかと考えます。この女性ホルモンの働きと脳との関係を知らない人が多い。確かにホルモンなどの内分泌系は難しいのでないがしろにしがちですが現代のミスコンなど世の中の美のコンテストはこの女性ホルモンや体の仕組みを上手く使っています。これは男性には無い機能。使わなければ損です。

 また更年期の女性は産後の女性と同様に子供が自立し、家族全体の生活環境も変わっていきます。世の中で言う『空の巣症候群』それまで自分の命とかえてもいいほど大切な我が子が巣立ち、人生の価値観がガラッと変わってくるのもこの年代でしょう。ここで自身の身体や心と向き合う大きなチャンスになると考えました。

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