マガジンのカバー画像

医療日和

93
運営しているクリエイター

#記憶

「海馬/脳は疲れない」を読んで、まとめ

「海馬/脳は疲れない」を読んで、まとめ

「海馬/脳は疲れない」を読んで、まとめた記事のまとめ

1 大人になっても記憶力は低下することはない

2 下手でもいいからコミュニケーションをとることの大切さ

3 脳のストッパー

4 30歳以降に伸びる能力

5 神経細胞と脳紋認証(のうもんにんしょう)

6 前頭葉とは

7 脳は疲れない

8 脳の成長スピードは非常に速い

9 海馬の魅力について

10 偏桃体について

11 海馬と

もっとみる
「海馬/脳は疲れない」を読んで14 記憶と夢

「海馬/脳は疲れない」を読んで14 記憶と夢

寝ることで海馬が整理されて記憶として定着する、というのは今では常識となりつつある。

眠っている間に海馬は、神経細胞1つ1つの整理をしている。
海馬の神経細胞は全部で1000万ぐらいあるのだが、仮にそれを1,2,3、と番号をふったとする。

夜寝ている間に「朝は1番の神経細胞を使った、お昼には3番、夕方には4番を、夜中には5と6を」と思い出しながら、急に2番と4番をつなげたり、1番と5番をつなげた

もっとみる
「海馬/脳は疲れない」を読んで11 海馬と偏桃体を活性化して記憶力を高める

「海馬/脳は疲れない」を読んで11 海馬と偏桃体を活性化して記憶力を高める

脳には意識するしないに関わらず、非常にたくさんの情報が入ってくる。その情報は一度すべて海馬に送り込まれ、海馬ではじめて統合される。
しかしその情報のほとんどがそのまま捨てられる。

情報が整理されないまま、脳が全ての情報を記憶してしまうと、数分で容量一杯になってしまうからだ。人間はそのくらいたくさんの情報にさらされている。

海馬によって「役に立つ」「役に立たない」という仕分けをされている。

もっとみる
「海馬/脳は疲れない」を読んで10 偏桃体について

「海馬/脳は疲れない」を読んで10 偏桃体について

面白いことに、感情の記憶に海馬は関係していない。海馬のない人がヘビに出くわして「怖い目」にあったとしても、ヘビに出会ったこと自体は憶えていない。
しかしそれ以降、会うたびに怖いなということは感じているという。

印象は憶えているけど内容は憶えていない。

その謎を解き明かすカギが偏桃体と言われる部分である。
感情を司るこの偏桃体の「感情の記憶」というのはより本質的で、生命に直接関係があるのでよりい

もっとみる
「海馬/脳は疲れない」を読んで9 海馬の魅力について

「海馬/脳は疲れない」を読んで9 海馬の魅力について

脳の記憶の仕方にとって、とても大切な特色は「可塑性」である。
可塑性とは、形が変わること。粘土なんかを想像してもらうと分かりやすい。

脳は変化したものを変化したままにしておく。
例えば、一度「ヘビは怖い」とか「蜂は怖い」という記憶が出来上がると、これをなくすことはできない。
もし克服したいなら、その記憶の上から「怖くない」という回路を作らなければいけない。

それでも、ある時に突然また怖くなって

もっとみる