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寿司職人修行の炎上話から学ぶ練習理論

もう随分前ですが堀江貴文さんの寿司職人の修行について語った事で炎上した事はご存知でしょうか。


詳細はこちらにまとめられたリンクを貼っておきましたのでご覧いただければと思いますが内容を噛み砕いて説明するとお寿司屋さん、ひいては日本社会は下積みと呼ばれる時代を数年あるいは数十年と経験し一人前となれる習わしがあるがそんなものは無駄で専門学校に行って数ヶ月でお店を出店できるレベルまで上げれるのでそうした方が良いという内容です。


日本の職人世界では「目で盗め」とか「感じ取れ」というものが蔓延していて数年間皿洗いだけをやらされるよりも寿司職人になりたいなら寿司を作る技術を教えてくれるところでさっさと学んだ方が良いという事です。


これは表面をとれば単純にやりたい事を教えてくれるところで学んでさっさと技術を手に入れろと見えるところですがその真意は


「間違った事をし続けて時間を無駄にするな」


と捉える事ができます。


音楽の世界をはじめとして技術を手に入れる為にやってはいけない事の中に間違ったまま回数をこなすというのがあります。


特に日本という国柄でしょうか、「根性論」なるものも存在しその練習の意味も分からずひたすら回数をこなして慣れろというよく考えれば意味のわからないものがあります。

確かに回数をこなす事は大事ですがそれはあくまで正しいやり方を回数やる事に意味があります。


その昔サッカー解説者のセルジオ越後さんが番組で「なぜ日本のサッカーは強くならないのか?」という話をしていてその中でとても納得した言葉が、

「日本の練習は30本シュート打ったらおしまい。海外の強豪国はシュート3本入ったらおしまい」


というものでした。

練習そのものが結論になってしまっている練習は練習ではないのです。


何の為の練習で何を覚えたいのか?その為にどこを気をつければ良いのか?というのを明確に考えながら練習すれば練習の効率は確実に上がるはずです。


例えば弾けないフレーズをただ100回やって満足するのは間違いです。それは100回やった事に対して満足しているに過ぎません。


そうではなく結論はその弾けないフレーズが弾けるようになる事なので弾けないのであれば弾けるようにする為に何に気をつけて自分に何が足りなくてどこが間違っているのかを考えながら練習する事が必要なのです。


努力する事は大切ですが努力を向ける矛先を間違ってはいけません。


あなたは皿洗いを数年やった事のある寿司職人になりたいのか??
それとも単純に寿司職人になりたいのか??


自分にとって必要なものを最短距離で得られるように、そちらに努力する事の方が価値があるように僕は思います。


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