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#82 職場のエンゲージメントを向上させるにはどうしたらよいかを悩んでいませんか?

昨日は職場のエンゲージメントを議論する機会があり、色々と考えさせられました。やっぱり折角なので良い環境で仕事をしたいのは誰もが思うことです。

では、どうやったらいいのでしょうか?多分、明確な回答はなくて、各社・各職場で現実に即した対応を考えているのでしょう。

個人的には、「仕組み作り」よりも「ソフトな人間関係」が大事だと思っています。確かに最低限の仕組みは大事です。ただ、運営している人も人間であり、職場は人間の集合体です。その人達がどうやって運営していくかにかかってきます。

終身雇用制度が事実上崩壊し、実力主義による報酬体系が主流となった今、従業員はより短期的な実績を求められます。また、転職という行為に対しての心理的障壁や周囲の目が急速に変化しています。近い将来、転職をしていないことの方が珍しくなってくるのでしょう。

会社を辞める大きな要因として、「職場の人間関係」が一番多いのが事実です。優秀な人ほど、キャリアアップのため、良い待遇や人間関係の職場に移動するのが当たり前になってくるでしょう。

では、どうやったら職場のエンゲージメントが向上できるのかを考えてみました。

誰かに認められる

人間は誰もが承認欲求を持っていると思います。

職場では一人ではないので、必ず周囲から認められることが仕事のモチベーションにつながります。例えば、

上司に褒められたい
お客さんに喜んでもらいたい
同僚と一緒に仕事を成功させて互いに祝杯を挙げたい
部下から感謝されたい

という感じです。こうい

最近はオンラインでの仕事が多くなっており、こういった行為が少なくなっていませんか?

オンラインでも出来ることはあります。「部下を褒める」ということだけを考えても、職場で隣にいれば言うのは比較的簡単です。でも、オンラインだと相当意図しないと難しいです。

オンラインミーティングでも、若干の時間的なゆとりを設けて、そこで皆の前で褒めたり、ちょっとした相談されたときにコメントを入れるようにしましょう。意図しないとできない部分がありますが、そういったことに気を配れる人が、これからの社会で求められてきます。

心で思っていることは伝わりません。職場で顔を合わせていればある程度は伝わったかもしれませんが、意図的に相手を認めてあげるように取り組んでいきましょう。そういった行為が必ず自分に返ってきます。

誰かに必要とされる

上の誰かに認められると似ていますが、誰かに必要とされるというのは仕事のモチベーション維持に必要です。

忙しいと思っていても、何かの機会に大事な仕事のメンバーに入れてもらえると、やっぱりやる気につながります。在宅勤務が多くなっていると、職場全体の動きを把握しにくくなるので、自分が役立てていないのかという不安に駆られることもあります。

「職場で自分の存在が尊重されているようだ」と感じられるのが一番です。周囲の人にそういった感覚を感じてもらえるように振舞うことが大事です。明確な回答はなくて、お互いの関係や人間性を把握して、相手のことを考えて、自分なりに行動すること、それが大事です。

結局、人間関係を考えると「怒られること」よりも、「もうこの人に何を言っても無駄」と思ったら人は離れていきます。そうならないためにも、職場の仲間を必要としていることを常に伝える努力を続けていきましょう。

仕事が好きになれる

優秀な従業員が会社に対して愛社精神を発揮し、会社と共に成長していくことを狙った言葉として、エンゲージメントは人事の領域で注目されてきました。

職場の体制や仲間だけでエンゲージメントを上げることはできません。ここで、もう一つ大事になってくるのは本人の努力です。

「仕事が好きになる」ためには、「仕事を主体的に取り組むこと」が大事です。人から言われたことをやるだけでは、なかなかやる気が起きません。自分だからできること、職場の仲間から求められていることを、ちゃんと認識しましょう。

自分の仕事がうまく行かないことを周囲のせいにしていませんか?

自分ができること、やらないといけないことをやりながら、何ができるかを主体的に行動していく必要があります。自分のことをちゃんとできない人が職場の仲間に良い影響を与えられるはずはありません。

個人が主体的に仕事に取り組める
     ↓
周囲の人の仕事に気を配って、他人を認める
     ↓
それが職場全体に広がる

といった好循環が生まれたらベストです。

もし、主体的に仕事に取り組めていないと思ったら、自分でも希望を主張してみましょう。そこで、自分のことをしっかりと考えるはずです。自分が何がしたくて、今の職場なら何で貢献できるのか、それが上司に説明できないようだったら、まずは自分の問題です。

マネジメント層を教育する

マネジメント層の意識改革も重要です。

以前のnoteでも書きましたが、上司は部下の置かれている状況を理解したり、やる気や未知の力を引き出したりするサポート役です。

ちゃんと、部下の価値観を把握できていますか?

画一的な対応はできないので、どれだけ腹を割って話ができて、互いに共感していける関係が構築できるかが大事になってきます。そのために、ヒューマンスキルをどれだけ向上できるかです。

最後にどんな取り組みでも、行動を起こせること、それを継続できることをしっかりできる人はごく一部です。それを出来るだけで職場改善に素晴らしい成果につながります。

例えば、どんなことでも行動を起こせる人は20%程度、継続できる人はそのうちの20%程度と言われています。単純計算では全体の4%しかいません。

そういった行動を起こせるということがビジネスマンとしての差別化要素になります。また、自分が幸せであることが、職場全体のエンゲージメント向上につながります。

是非、一つでも自分ができること、継続できることから始めてみましょう。何にしてもスモールスタートが大事です。


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