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【77年目の広島原爆の日】

 昨日8月6日は77年目の広島原爆の日。改めて原爆投下により命を奪われた方々の御霊を悼み、ご冥福をお祈りします。この広島原爆の日に戦争と原爆、核兵器を考えることは、記念日報道、アニバーサリー・ジャーナリズムと呼ばれようとも、歴史を風化させない社会教育として重要です。  コロンビア大学戦争と平和研究所に客員研究員として僕が赴任した時期にご指導いただいたロバート・ジャービス教授はロシアの核戦略も、ケネス・ウォルツ教授は勢力均衡モデルと核抑止力を研究されていました。核兵器の是非について教授たちと当時議論しました。僕自身は核兵器の抑止力を一部認めます。  しかしその核兵器の抑止力も、核による勢力均衡も、その核兵器が恐るべき破壊力を持つ人道主義に反する大量破壊兵器であるとする知識と理解と恐怖の感情がなければ、抑止力の効果さえもなくなります。だからこそ核兵器の恐怖と非人道性を社会教育すること、リスクコミュニケーションが重要なのです。

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