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part.2 第3回全国ヨーグルトサミットinいわてが繋ぐ絆とレガシー

小林目線 第1回全国ヨーグルトサミットin小美玉
~開催前日~

本格的にやり取りが始まったのは、2018年5月頃から。
今でもやり取りを忘れることはない。

小美玉の「ここがスゴイ!」と一番に感じた瞬間であったが、何と各メーカーに1人の自治体担当が就くという超VIP待遇。

私の担当として就いてくださったのが、私より4歳も下の小美玉市役所職員の才川氏。あえて年下と表現したのには理由がある。
私より、ずっとしっかりしていたからだ。
受け答え・熱意、全てが私よりも遥かにポテンシャルが高く驚嘆したからである。
開催に至るまでにモチベーションが上がっていったのは、間違いなく才川氏のおかげである。

迎えた2018年10月19日㈮、本番前の搬入日。
西和賀町から、車で約5時間半。
在庫が余ってもいい。沢山持っていこう!
その覚悟の元で、約40万円相当のヨーグルトを冷蔵車に積み出発。

ここで伝えておくが、約40万円の商品というのは、相当なリスクがある。
毎年9月中旬に岩手県で行われる「IBCまつり ミルクフェア」に参加をしていたが、その規模は2日間で約3万人。
ここではソフトクリームが爆発的に売れる。
巻きで表現すると、1社で1日約1,000巻。
モンスターイベントである。
その他、牛乳を中心にヨーグルト、スイーツなどを販売していたが、毎年トータルで20万円ほどだったからだ。
次項の話にも繋がるので、乞うご期待。

胸躍らせながら着いた会場に、驚愕。 すごいとしか、その当時は言えなかった。

会場風景①:小林撮影
会場風景②:小林撮影
会場風景③:小林撮影
会場風景④:小林撮影

はじまる以前に、今サミットに賭ける小美玉市の熱意に気圧されたことを今でも忘れない。

会場入りした瞬間に超巨大なヨーグルトモニュメントの撮影スポットや、オシャレなブースなど、非の打ちどころがなかった。

どでかモニュメント:小林撮影

搬入日から、地元新聞社やテレビ関連のマスメディアが多く押し寄せ、私にもヨーグルトや付随する商品の取材対応があった。
当時はメディア対応など殆ど経験がなく、浮足だった説明だったことを今も思い出す。。。
前夜、共に協力してくれた同志と飲み交わし、「絶対2日間で売り切ろうな!」と一致団結したことは、懐かしい思い出である。

当時の新聞記事①:小林撮影
当時の新聞記事②:小林撮影


小林目線 第1回全国ヨーグルトサミットin小美玉
~開催初日~

本番当日。2018年10月20日㈯。
8:30頃会場入りした私は、空回りするほど緊張していた。
何とかして、売り切りたい。消費拡大に向け沢山自社PRしたい!
当時の私の考えはその程度のところだ。
ここの心境の変化は、後ほどの項に出てくるので、お楽しみに。

10:00開場。怒涛の勢いでお客様が来場。
思い返すと、小美玉の底力と全国のご当地ヨーグルトファン、そして、ご当地ヨーグルトが結集したときのパワーを嘗めていた、その一言に尽きると思う。
後日談、開始10分で2日間販売分の商品が無くなったメーカーもいたという。

前職が靴の販売員だった私にとって、店(ブース)を回転させることに関しては、どの乳業メーカーの職員よりも自信とプライドがあった。
自慢だが、新店開店時は各メーカーから販売のスペシャリストが集結するが、その猛者の中で売上1位を取った実績がある。

販売初日:小林撮影

そんな私が、テンパってしまうほどの人込み。
正式な数字は取ってはいないが、私の立つブースだけで長蛇の列が並び、開始3時間余りで2日間あった商品の底が尽きた
言葉がなかった。
元々出不精ということもあり、イベントなど行くことのなかった私にとっては、衝撃以外の何物でもなかった。 

その後、ステージイベントに登壇し、商品PRや西和賀町の魅力をスピーチ。

小林ステージ①:小美玉市提供
小林ステージ②:小美玉市提供

多くの人前で話すことが苦手だった私にとっては、あの場が大きな転機だったといえる。
今となっては信じられないという方も多いと思う。
何故、小林が人前で話すのが苦手だったか?
これには、涙なくしては語れない、苦い思い出があるからだ。

淡いヒストリー ~小林高校時代~

それは、私が高校2年生の時まで遡る。
当時私は高校の漕艇部キャプテンを務めていた。

全国大会出場筆頭と謳われ、東北大会の選手宣誓をすることとなった。

勿論、幾度となく選手宣誓の練習を重ねた。
それは言うまでもない。
だがしかし、私には大きな欠点がある。
すぐ調子に乗ってしまうことだ。

こんなの楽勝だから、と高を括って本番2日前からふざけ始めたのである。ボキャブラ天国が大好きだった私は、脳裏にTIMのあるネタが浮かんでしまった。
「スポーツマンシップにのっとり」をもじり「スポーツマンヒップにモッコリ」というものだ。






お分かりだろうか?そう、そのまま本番で言ってしまったのである。
会場はざわつき、当然後ろなど見ることはできなかった。
開会式後、ロングのウィンドブレーカーを被せられた私は、まるで指名手配犯のように連行され、散々叱られたのだ。
その後、後遺症があったせいか、東北大会4位。
3位までが全国選抜に選ばれる中、見事に切符を逃したのである。
言い訳はしない。だが、後悔の念は今も尽きない。

後悔の念 レセプションパーティ

時を戻そう。
今でもかけがえの無い思い出の1つで、後悔が残る思い出の1つ。
それがレセプションパーティ

レセプションパーティ:小林撮影

レセプションパーティは、地元小美玉市の関係者や出展者が集結した。
同業者・同職種に関わらず、関わっている方々全てが集まった。

ふかした小林①:小美玉ふるさと食品公社木村氏提供
ふかした小林②:小美玉ふるさと食品公社木村氏提供

レセプションパーティは意見交換や交流の場。
ヨーグルトサミットは費用対効果を追求するイベントではない。
消費者や関係者の繋がりを通して、横連携や底上げを図る場だ。

しかし、当時はただふかし、売り切った余韻に更けていた。
思い返しても、最低な行動だったと思う。
今でも後悔の念しかないが、あの瞬間・あの場所で関係者と出会えたことは、岩手でのサミットに間違いなく生きており、かけがえの無い財産である。

小林目線 第1回全国ヨーグルトサミットin小美玉 ~開催2日目~

2日目。
2018年10月21日㈰少し遡るが、既に1日目にして、商品は全て完売。
どうしたか?
実を言うと、前日販売中に手が空いたタイミングで、会社に即電話をしていた。
「とにかく、今出せる分・積み込める分の荷物を積んで、小美玉まで来てくれ!」
これは、当時共に営業をしていた60過ぎの上司に感謝の意を表するしかないが、10月21日㈰深夜2:00に岩手を出発し、体に鞭を打って商品を運んできてくれたのである。
あの感動は今でも忘れない。

8:30頃会場に到着し、即搬入。
商品は2日分として持ち込んだ量の1.6倍。
前日の反省を活かし、申し訳ない気持ちでいっぱいだったが、1人につき2点までという制限の元で販売を行った。
ブースには長蛇の列ができ、一時は直線で並びきらず、購入待ちのお客様が「N」時になるほどの大行列となった。

2日目風景①※左:才川氏:小美玉市提供
2日目風景②:小美玉市提供

そんな中、2日とも最後まで精神誠意向き合ってくれた才川氏には本当に頭が下がる思いだ。
より多くのお客様に届けと思い、制限しながら販売したのも虚しく、開始から2時間半。
冷蔵庫の中身は全て空になった。

実はこの時、既に販売していた乳業メーカーは3社だったという。
深夜に商品を持って走った私たち、急遽大量の商品を宅急便を使って輸送した岩泉ホールディングス、工場からピストン輸送し、商品を届けた小美玉ふるさと食品公社。
今思えばだが、この弛まぬ努力があったからこそ、岩手県開催が実現したのかもしれない。

最終日記念撮影:小林携帯撮影


第1回ヨーグルトサミットin小美玉
~あとがき~

夜、祝勝会をあげた。

盛大に幕を閉じた第1回に賛辞を贈るとともに、やり切った自分たちに、労いの言葉が飛び交った。

嬉しかったのはこの後。
同時刻、小美玉実行委員会は別で祝賀パーティを行っていた。
そんな中、途中抜け出し才川氏が自分たちの元へ駆けつけてくれたのだ。
あれには本当に驚いた。
市役所職員としてではなく、1人の人間として向き合ってくれた。
感激だった。
才川氏との深い絆を感じた瞬間であった。
今でも節目節目で才川氏とのやり取りは続く。

ここからは完全に余談&汚すぎる話のため、次項までスルーをして構わない。
この日調子に乗った私は「オネエちゃんの店(キャバクラ)に行こう!」と言い出し、遅い時間帯にも関わらずホテル宿泊先であった石岡市の繁華街を闊歩していた小林。
途中から自分自身に変な匂いが立ち込めていたことに気づいていたが、お構いなし。
結局、日曜だったこともあり、お店は空いておらず素直にホテルに帰路。
黙って就寝したのだが、異臭が部屋中に立ち込め思わず起床。
吐いた形跡はなく、根源がわからない…着ていた服を隈なく調べたが違う。
事件のにおいを感じる。
まさか・・・臭いの原因は靴だった。

そう、闊歩していた際、気づかぬ間に犬のウ○コを踏んでいたのである。
これはキャバクラなんて行こうとした私に与えられた天罰である。
これだけは特定の人物に言わせてもらおう。
ペットが出したものはちゃんと責任を持って回収しなさい!!
早朝3時、お風呂場でホテル常用の歯ブラシを片手に何度も磨いたが、全く臭いは取れず。

ゴミ袋に密閉し、ホテルに置いていったことは言うまでもない。
ホテルの皆さん、本当に申し訳ございません。
※あいにく、靴屋で働いていた時の習性で、靴は2足持ってきていたため、帰路は何とかなった。


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