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エコツアーガイドの役割

富士山を愛する全ての人に届きますように!

実は私が始めた「富士下山」の目的は富士山の自然を守ること。
このツアーを通して「(富士山の)自然を後世に残したいっ!」と思う人を増やしていくことを目的にしています。そして五合目より下のエリアの価値を高めることで、山頂エリアの利用過多「オーバーツーリズム」をエリア分散と季節分散で解消することなんです。
しかしながら近頃は「下って楽しむ」という手段のみを真似したマインド欠落型のツアーが増えていることに心を痛めています。

自然に親しんで、自然を理解して、自然のために行動する。楽しむだけで、「知る」「理解する」という過程を提供出来ないガイドがあまりに多いと思う。さらに加えると「解る」ということは、それによって自分(もしくは相手)が変わるということ。つまり、相手にどうなって欲しいのかという明確な思いをガイドが持つことがツアーにマインドを乗せることに繋がる。
自然のことを知らないと、自然のために行動することは出来ないわけで、少なくとも山、森、川、海などの自然を案内する者は、アクティビティを実施する技術だけでなく、自然その物の知識とそれを伝えるための技術、そして自分自身が案内する意味を持っていなければただの道案内人である。

自然そのものが放つ目に見える情景、事象を楽しんでもらうのは勿論、その裏側にあるストーリー、秘めた問題点、不思議を紐解く、私たちの暮らしとの繋がり等、こうした目に見えない自然が発している主張を人間の言葉に変換して届けることで、非日常の旅行を日常の自分事と繋げることこそが自然ガイドの大切な役割なのだと確信している。


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