ワーケーションツアーを4回アテンドして思う。逗子でのワーケーションの可能性と課題
昨年秋から4回にわたって逗子の山をアテンドし、また、逗子市が行う2つのワーケーション企画に関わらせていただいた。
後日、ワーケーション関係者の会議もあったがその話は改めてするとして、この数ヶ月間で僕の感じたワーケーションについて思うままに綴ってみたいと思う。
ワーケーションツアーは忙しい
4回のガイドのうち、個人参加スタイルのツアーが1回、残り3回は企業で参加している形式であった。
個人参加の皆さんは1日目の夜にワイワイと過ごし、仕事は違うものの開催時期がちょうど感染緩和に伴い飲みもokで大いに盛り上がり仲良くなった様子。これは個人参加ツアーの良いところだと思う。
なんとなく目的意識が近い人たちが集まっているので仲良くなるのも早いし、話もあうのだろう。
なお、今回のワークケーションツアーは
1日目:市内シェアオフィスの見学と利用、サンセットヨガ、懇親会のち宿泊
2日目:アクテビティ(海、山、料理から選択)、ランチを各自でとってのち市長との懇談会
というのが主なスケジュールだそうだ。
仕方ないのかもしれないが予定をこなすのに手一杯で、それこそ観光名所を駆け足で回るようなツアーではなく、難しいかもしれないが、もう1泊あるともう少しワークもバケーションも余裕を持って楽しめ(取り組め)るのではないかと思う。
ワーケーションツアーに求めるものは人それぞれ
4回のアテンドのうち、3回は純粋に山を楽しみたいという印象の方が参加した。前夜の飲み過ぎで辛そうな方も見かけたが、それも含めて良い思い出になれば…と思う。
最後の1回は、ワーケーション関連部署の方の参加率が高く、山を楽しみつつも何かを吸収しようととても熱心であった。
ただ、みなさん忙しいようで、ワーケーションツアーに参加しながらも耳だけは会議に参加するなんて方もいたので、まだまだワーケーションを理解してくれる企業も少なく、土壌もできていないのだと感じた。
楽しみたい人、ワーケーションを如何に事業の展開に結びつけるか?と考えている人、手探りの状態だからこそ色んなスタンスの方が参加し、興味深かかった。
ワーク+バケーションの必要性を考える
自分はワークしながら家族がバケーションだったり、家族旅行の途中でどうしても抜けられない会議だけオンラインで参加する。
これくらいのバランスでないと、多分ワークに偏ってしまい、形ばかりのバケーションになるのではないかと懸念している。
ワークとバケーションのバランスは必ずしも5:5である必要はない。
定着する前だからこそ型にはめず柔軟なあり方を
日本では何かと定義づけや型にはめる傾向がある。
ワーケーションを本当に定着させたいなら、僕はこれは絶対に避けるべきだと思っている。
人の数だけスタイルがあり、町の数だけ楽しみ方がある。
その部分は一番大切にすべきだと思う。
ワーケーションは定着するか?
逗子なら逗子のワーケーションスタイルがあり、それらが確立され一定数に受け入れられたらば、ワーケーションは定着すると思っている。
しかし、ワーケーションに適した地域とそうでない地域があるから、国から補助金が出るから、周りの自治体が取り組んでいるからといった自発的ない理由で取り組む限りその道のりは厳しく徒労に終わる可能性は高いと思っている。
なので、ワーケーションだけが可能性ではないので、ここは冷静に判断すべきだと思っている。
逗子に限らず、自分の町の強みを知りそれを掘り下げ育てていくことが欠かせない。
ワーケーションインフラとプログラムの充実
・宿泊施設
・日帰りで出来るドロップイン主体のワーケーション(というか気分転換に逗子に働きに来て早めに切り上げ、夕方から一杯やりながら美味しいものを食べるとか!)
・ふらっと来た人が楽しめるコンテンツやプログラムの充実
こうしたソフトとハードが充実してくるとワーケーションに強い町になると思う。個人的にはこれらが充実すればワーケーションはもちろん、観光や多様な働き方に対する間口の広い町として強みが発揮できると考える。
ツアーでなく、働き方の見直しが必要では?
前述のようにワーケーションツアーは1泊2日のため、かなり忙しい。
ワーケーションを推進するのであれば、テレワークはもちろん、そもそもの働き方の見直しが欠かせない。
特に大企業などであれば、ワーケーションを制度化しないと個人がワーケーションのようなスタイルを実施したいと思ってもなかなかハードルが高いように思える。
人の数だけ、ワーケーションもある。
働きが方が人の数だけあるように、ワーケーションも人の数だけある。だからこそ、定義づけは最低限の部分に留め、なるべく解釈を広くできる余地をのこずべきだ。その方が伸び代になる。
ワーケーションの今後
個人的にはワーケーションがどこまで流行るか?というと疑問に思っている。例えば、逗子でいうならば、ワーケーションで来訪者や滞在が増えるのはありがたいが、それ以上に欲しいのは働き盛り世代の転入だ。
その意味でワーケーションが盛り上がるのは良いことだが、ワーケーションを推進することで
その町はどこに向かうのか?
そもそも何のためにワーケーションに注力するのか?
そのゴール設定が見えてこない。
目標設定がないまま、闇雲にワーケーションを推進しても、もったいない。
どうせ取り組むのであれば、「このような町にしたいから、うちの町ではワーケーションに力を入れます!」と言い切れるくらい振り切った方が、その町への興味も増すのではないだろうか?
◎最後に
このツアーを通じて、山を案内した方とその日の夜に近所の飲み屋で再開するという嬉しい偶然があった。山で話したことを色々気に入ってくださり、せっかくだからと逗子でツアー後も飲み食いをして丸2日楽しんでくれたのだ。毎回僕が案内したのは数名ではあるが、逗子を楽しんでもらえたのは間違いないし、今後もワーケーションに携わる機会があれば、逗子を大好きになってまた来たいと思ってもらえるように頑張ります。
【今後の予定】
4/10(日)第7回KANAGAWA Jr TRAILRUN in 逗子・神武寺
2022年度「逗子ジュニアトレラン部」申し込み受付中。
*始めての方は事前にお問い合わせください。
「RUNNING ZUSHI」
逗子市内池子の森自然公園内400mトラックを拠点にしたランニングチームです。
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