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脳内を記述する技術(ハート・トゥ・ワード)

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タイトルはHUNTER×HUNTERの念能力名っぽくしました(笑)。 文章技術から悩み相談、僕の経験の紹介など「モヤモヤとした思考を言語化すること」をキーワードにいろいろと書いて…
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2018年11月の記事一覧

SNSと承認欲求

SNSと承認欲求

「承認欲求を満たすためにSNS依存になるのは不健全」というのがたびたび話題になる。そのとおりだと思うけど、「ネットやSNSのせいで承認欲求中毒になる人がでてきた」というのは違うと思う。もともと日本では多くの人が承認欲求を「社会的地位」で満たしてきたんじゃないかな。

逆に言うと、社会的地位を得にくい女性や子どもには、承認欲求を満たす手段がほとんどなかった。田舎の集落でずっと専業主婦をしてきたおばあ

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しまった、僕自身が1か0かだったかも。

しまった、僕自身が1か0かだったかも。

「白黒つけない勇気」という記事がよく読まれています。うれしい。

それはいいんだけど、ちょっと意識の高い記事を書きすぎて自分を追い詰めているような気がしなくもないかも。

本来の僕はそんなに強い存在じゃなくて、もっと弱々しい。少しバランスを取らなくちゃ。

僕は得意なことと苦手なことの差が激しくて、でもプライドが高くて、というよりは「使えないやつ」だと思われるのがひどく怖くて、ついつい自分を大きく

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視野を広くもつと、生きづらい、かもしれないけれど。

視野を広くもつと、生きづらい、かもしれないけれど。

ちょっと偉そうで嫌味な言い方かもしれないんだけど、最近どうも、「視野が狭い方が生きやすいかもしれない」なんて思ったりする。

でもそれでも僕は、視野が広い方がいいな、できる限りでも。

例えば僕がよく言ってる、自分なりの倫理とか、Don't Be Evilとか、是々非々とか、ダイバーシティとか、そういう考え方って日常生活と同じ高さの層(レイヤー)では考えられないことなんだと思うんだよね。
そういう

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白黒つけない勇気

白黒つけない勇気

現代の社会では、多くの人が「白黒つけたい」という欲望に抗えないでいる。
本当はあらゆることはイチとゼロの間にあって、白黒つけることなんてできないのに、人は曖昧に耐えられない。
だから極端なことを言う人がもてはやされて、思慮深い人は顧みられない。
本屋に行ってベストセラーになっている本のタイトルを見れば、根拠もなく強い口調で断言しているものばかりが売れている。

ネットやテレビで人気になる人や、イン

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病弱キャラが定着してきた。

病弱キャラが定着してきた。

「病弱キャラ」が定着してきた。
確かに楽ではある。
みんな心配してくれるし、飲み会の誘いを「あまり体調が良くないから」と断っても納得してくれる。
「なるべく早く帰ったほうがいいよ」と言ってくれることさえある。
僕自身も「いえいえ大丈夫ですよ、がんばります」なんて強がらなくなった。
むしろ僕の方から、あまり体力がないこと、体調を崩しやすいことをアピールしてきた結果だから、処世術として、正しい。

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変わること、変わらないこと。

20代の時にずっとライブに通っていたバンドの4年ぶりのライブに行ってきた。

僕と同年代の女の子三人のバンドで、10年くらい前はすごく精力的に活動していて、僕も毎月のようにライブを見に行っていた。

20~30代の10年は長い。あのときと今とでは、僕も、バンドのメンバーたちも生き方は大きく変わっているに違いない。
僕は職業も住む場所もあの頃とは違うし、バンドのメンバーたちも、結婚して子どもを生んで

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