遊びと仕事の境界線が曖昧な会社の社長

三重県鈴鹿市で、「遊びと仕事の境界線が曖昧なエンジニアリング会社」の社長しています。 …

遊びと仕事の境界線が曖昧な会社の社長

三重県鈴鹿市で、「遊びと仕事の境界線が曖昧なエンジニアリング会社」の社長しています。 社長ですが、社長らしい事は殆どしていません。私がとてもいいかげんなので、優秀なスタッフに囲まれて、どうにか経営しています。お金持ちではありませんが、人生はかなり楽しんでいます。

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最近の記事

「STREEKがJIDAデザインアワードを受賞したので受賞式典に行ってきた話。」

思えば、STREEKのデザインチームと出会ったのは2022年の秋だっただろうか、細かい事は忘れちゃったけど、新横浜のENVISION(STREEKを開発したデザイン会社)にお呼びいただいて出向いたのが始まり。 当時、PUFFINを世に出すべく3輪のモビリティの「リーン&ステア式サスペンション」開発に苦悩していた時期で、独りで「どうやったら望むようなハンドリングを得られるだろうか?」と悩んでいた時期と重なっていたような覚えがある。 その新横浜での面談で、STREEKデザイン

    • 謎に包まれた電動3輪自転車「STREEK」の共同開発物語

      STREEKの魅力に気づいたのは、X(旧ツイッター)のタイムラインに流れてきた写真からでした。 そのユニークなデザインに、何度も目を奪われて思わず「好きなデザインだな~」と心の中でつぶやいていました。 2022年末だったか、STREEKを手掛けたデザイナー・岡本さんから意外なDMが届きました。「いちどお会いしてお話しませんか?」というメッセージには、期待と興奮が膨らみました。 今年の初め、新横浜のエンビジョン(STREEKを企画したデザイン会社)で、岡本さんや販売を担

      • フヂエンが特定小型を開発した理由。

        2022年の秋、滋賀県の企業「ヤマカジ製作所」さんからフヂエンに興味深い依頼が届きました。 それは、滋賀県の観光地での利用を前提とした電動キックボードの開発です。しかし、フヂエンとしては、社会一般での立ち乗りキックボードの安全性に疑問を持っていました。(それは今も変わりません) もちろん、Sunameriのようなスポーツアクティビティでの立ち乗りモビリティの可能性は認識していますが、一般の観光地での利用においては慎重な判断が必要だと考えています。 そこで、立ち乗りと座り乗り

        • 空飛ぶクルマは投資詐欺?

          だいぶ前から、 「空飛ぶクルマは投資詐欺的なもの」 「エネルギー効率ちょっと調べたら筋悪いの解るのに日本はカンタンな理科と算数できない人増えてこうなった」 「空飛ぶ系は固定翼機しか勝たん」 「ヘリで良くね?」 と空飛ぶクルマに対して批判的な態度を取ってきました。 そんなウチにも、「CFRPの部品作って欲しい」という見積もり依頼が来た事があった。 2年前くらいかな。 依頼元の会社を調べると、下の動画の会社でした。 HPを見ると、ピッカピカの経歴の方々が斜めに構えて腕を組んで写

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        • ポルシェ904 カーボンプロジェクト
          1本

        記事

          歪(いびつ)だけど興隆を極めるGT3レースと、誰も見てないけど超絶技巧のSFJボーイズ

          フヂエンは2015年くらいまでは割と真剣に自動車レースに取り組んでいたのですが、現在の自動車レースはワンメイク化の流れもあり、モノづくりしたい人にとってはあまり快適な環境じゃないって事で、徐々に離れてしまいました。 けれども、 頼まれればモノを作ったり、エンジニアリングのお手伝いしたり、たまにレースの現場に顔出したり、一定の距離感を持っていました。 この週末、GT WORLD CHALLENGE ASIAのレースが鈴鹿であるって事で、シンガポールのチームのコンポジット(CF

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          エンジニア募集のお知らせ(拡散希望です)

          フヂエンはいろんなモノを設計&試作している会社ですが、最終的には「自動車(スポーツカー&レーシングカー)を開発する」事を目指しています。 まぁ、こんな事を15年以上言い続けて「まだ作れていない」会社なので、社長である私に自動車造りの才能が無いのかもしれませんが、まだ諦めていません。 今は、EVや企業様の先行開発車両、その他機器の受託開発事業に注力して、力を蓄えつつ、5年後を目標に「自動車作り」を実現したいと考えております。 そこで、夢の実現に向けて、エンジニアを募集します。

          エンジニア募集のお知らせ(拡散希望です)

          電動キックボードの無免許化、ヤバいね、という話。

          もう一月近く経ってしまいましたが、11月5日&6日に東大阪市の花園中央公園にて開催された「HANAZONO EXPO」にて実施した試乗イベントの事を書きます。 2025年の大阪万博のプレイベントとしてのHANAZONO EXPOだったそうです。 私はニワカ講師をつとめた試乗イベントに忙しくて全く他のブースは見れていません。(笑) 今、巷で流行っている?空飛ぶ車とかが展示してあったそうです。知らんけど。 (補足情報です:私は、フヂイ エンヂニアリングの社長ですが、電動キックボ

          電動キックボードの無免許化、ヤバいね、という話。

          PUFFINは世界で最も安価に入手できるカーボンモノコックロードゴーイングカー(PUFFIN開発のハナシ)

          PUFFINを開発することになったキッカケは、 「Sunameriを試乗したお客様から「こんな難しい乗り物、乗れないよ!」という声が結構ある。」というレポートを販売サイドから聞いたので、 「じゃあ、誰でも乗れるミニカー登録電動キックボードを作ろう!」という流れから、だったのです。 あと、Sunameriはフルカーボンモノコックだったりして、価格的にも決してお手軽とは言えないので、価格面でも手に入れやすいものにしよう!と開発が進んで行ったのでした。 でも、コンセプトとして既存の

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          クアラルンプールで電動キックボードに乗って感じた可能性。

          今年の8月はまるっと一か月間、マレーシアのクアラルンプールに滞在していました。 そこで何していたのか?はまた記事にするかもしれませんが、今日はキックボードの話を少し。 一か月間滞在していたコンドミニアムはツインタワーの近くでめっちゃ賑やかな場所でした。(そのおかげで生活費は日本以上に高かった..…) でも、そこいらじゅうにシェアリングの電動キックボードが有ったので、実際に生活の中で何度も使ってみました。 両方使ってみて、どちらも車両としては改善すべき点は多くありました。

          クアラルンプールで電動キックボードに乗って感じた可能性。

          電動キックボード法改正のハナシ

          先日、電動キックボードの法改正のニュースが出て、それに対してTwitterでコメントしたところ、開発者からの意見だったので関心を引いてしまったのか、いわゆるバズッた状態になってしまいました。たぶん炎上では無いと思う。(笑) ツイートのリンクはこちら。 私のコメントの趣旨は、 「電動キックボードは、便利で楽しい乗り物。とは言え、自転車やバイクと同じようにリスクのあるモビリティなので、安易に無免許OKにしてしまうのは危険なのでは?」 というものです。 それに対して、多くの方が(

          電動キックボード法改正のハナシ

          ポルシェ904 カーボンフレームプロジェクトのハナシ。

          ポルシェ904は、1964年〜にたった100台余だけ生産されたロードゴーイングレーシングカーです。 今でいうところのGT3的なポジションでしょうか? でも、もともとの生産台数が現在のGT3と比較して圧倒的に少ないので、今では超絶プレミアで2億とか3億になっているそうです。 このクルマを調べてみると、やっぱり凄いクルマで、スポーツカーの時代を塗り変えてしまったクルマと言えそうです。 904以前のスポーツカーは、まだ戦前車の香りが残る感じで、自動車のパッケージをまだ試行錯誤して

          ポルシェ904 カーボンフレームプロジェクトのハナシ。

          新プロジェクト始動!!

          「遊びと仕事の境界線が曖昧な会社」の新プロジェクト始動!! インターンで設計の勉強しに来ている三重大学工学部のサルドルくん。ウズベキスタン出身です。 私が発案したおもしろ乗り物「ローラースルーDOG SCOOTER」のCAD化を通して設計のイロハを勉強しているところですが、4月から母国に帰って兵役に就くことになっています。 兵役で母国に帰っても実際に召集がかかるまでの待機期間が3ヶ月くらいあるらしく、その時間はもったいないので、 「よし、ローラースルーDOG SCOOT

          次男の卒業式に際して感じたこと。

          昨日は次男坊の小学校の卒業式でした。 次男坊は、どうも学校生活が肌に合わなかったみたいで、4年生頃から休みがちになって、6年生の2学期後半から完全に不登校になりました。 我が家、特に僕が「学校?別に行っても行かなくてもいいんじゃね?イヤイヤ行くくらいなら家で好きな事やっとけ」という考え方なので、チビも多少は気が楽に自宅警備員生活を楽しんでいる様子でした。 親としては、普通に学校行って普通に進学してくれて、普通に就職して、普通に結婚して、と歩んで行ってくれるのが心配事少なくて助

          次男の卒業式に際して感じたこと。

          遊びと仕事の境界線のハナシ。

          フヂエン(フヂイ エンヂニアリング株式会社)は、「趣味と仕事の境界線が曖昧」な会社であることを自認しつつも、それは時に問題だし、武器でもあるし、どうしたもんかな?と悩む時もあるけれど、組織論の本を読んでもおおよそウチの会社には当てはまらないし、面倒くさくなって「まぁ良いか。」と今日に至ります。 以下は私個人の考え方なので、本当に正しいのか?、一般化して他の会社については当てはまるかどうか、わかりません。でも、なんでこんな会社になっちゃったのか?(笑)を解説したいと思います。

          遊びと仕事の境界線のハナシ。

          自己紹介の続きを(創業から)。

          私が30歳の2月だったかな、冬に創業したのを覚えています。仕事が入ってくる確証はどこにもなかったから、不安はあったのだけど、自分の工場で自由にやれる!という期待の方が大きくて毎日ワクワクしながら働いていたような気がします。 始めの頃は、知り合いのツテで外車ディーラーから板金修理の仕事をいただいたり、サーキット走行を楽しむ人たちのチューニングの仕事をいただいたりしていました。今から考えると、たった2~3年の修行しか積んでいない素人に毛が生えた程度の技術の工場に、皆さんよくお仕

          自己紹介の続きを(創業から)。

          自己紹介とか。

          はじめまして、「遊びと仕事の境界線が曖昧な会社の社長」です。 (画像は42年ほど前の私。たぶん4歳くらい) 三重県鈴鹿市で電動モビリティの開発とか生産とか、たまに自動車作ったりしているフヂイ エンヂニアリング株式会社という会社です。フヂイ エンヂニアリング株式会社は、略して「フヂエン」と呼ばれていたりするようです。 私は、小学校5年生くらいの頃に、自動車やバイクに目覚めてから、ずっと車を中心とした人生を歩んできました。高校生の頃にレーシングカート、大学に入ってからは、AE8