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フヂエンが特定小型を開発した理由。

2022年の秋、滋賀県の企業「ヤマカジ製作所」さんからフヂエンに興味深い依頼が届きました。
それは、滋賀県の観光地での利用を前提とした電動キックボードの開発です。しかし、フヂエンとしては、社会一般での立ち乗りキックボードの安全性に疑問を持っていました。(それは今も変わりません)
もちろん、Sunameriのようなスポーツアクティビティでの立ち乗りモビリティの可能性は認識していますが、一般の観光地での利用においては慎重な判断が必要だと考えています。


そこで、立ち乗りと座り乗りの両方を実現可能なデザインの採用を検討しました。特に、フレームを後ろから前に立ち上げる設計により、立ち乗り時にもニーグリップが可能となり、従来のキックボードに比べて非常に安定した乗り心地を持たせることができました。
この斬新なデザインは、神奈川県のクリエイティブチーム「Happy Vehicle Design」に依頼。彼らの手により、とてもキュートで使いやすい「OWORD」のデザインが誕生しました。

OWORD開発時のレンダリング


生産に関しては、マレーシアの日系自動車部品製造会社「MTLS」さんとの連携を図り、自動車の厳しい品質基準を保ちながらも、中国製品とのコスト競争力を持つモデルを目指しました。

マレーシア クアラルンプール郊外にあるMTLSさんでの試作の様子


試作はマレーシアで進められ、数々の困難を乗り越え、3台の試作車が完成しました。

マレーシアでの試作完成お祝いの食事会(左から設計者さわさん、金属加工会社WTWのウィリアム社長、マレーシアフヂエンの高橋さん、そして私)


鈴鹿市の中勢バイパスの開通記念式典での試乗会では、そのモデルは大変な人気を博しました。

試乗の順番待ち行列は、最大で1時間待ちも



販売については、まだ正式な発表はしていませんが、受注開始は年内を、デリバリーは2024年2月~3月を目指しております。予定している基本スペックとしては、
登録:特定小型原動機付き自転車
最高速度:20㎞/h 歩道モード:6km/h
航続距離:20㎞
バッテリー:36V10Ah
重さ:18㎏

となっており、価格も20万円を切る価格設定を目指しています。
今後の展開として、各量販店や小売店での店頭販売を実現するため、販売業者との連携を強化していきます。興味を持っていただいた方は、お気軽にお問い合わせください。


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