空飛ぶクルマは投資詐欺?

だいぶ前から、
「空飛ぶクルマは投資詐欺的なもの」
「エネルギー効率ちょっと調べたら筋悪いの解るのに日本はカンタンな理科と算数できない人増えてこうなった」
「空飛ぶ系は固定翼機しか勝たん」
「ヘリで良くね?」
と空飛ぶクルマに対して批判的な態度を取ってきました。

そんなウチにも、「CFRPの部品作って欲しい」という見積もり依頼が来た事があった。
2年前くらいかな。
依頼元の会社を調べると、下の動画の会社でした。
HPを見ると、ピッカピカの経歴の方々が斜めに構えて腕を組んで写真に映る意識高い系会社なんだなー、好きじゃないなー、ものづくりのニオイ皆無だなー、と直感的に感じたのを覚えています。
やっぱりマネーゲームだったのね。

僕らものづくり界隈の人間にとって、この手のヤツってカンタンな理科と算数的に見て、だいたい失笑モノなんだけど、資金だけは集まったりするのを見て、「良いなー羨ましいなー」という思いと、「もしかして自分が知らない新技術があって、それが爆発的な価値を生み出してる?反重力とか!」と微かに期待していたけど、完成した試作機見てがっかりでした。大型マルチコプターに人がしがみついているだけじゃん。

結局のところ、ものづくり技術分野って投資界隈との相性悪いと思います。
人からお金もらうと(出資を受けると)、3年とか5年で結果出せ、しかも指数関数的に。と言われる。
中にはそれで結果出せる技術開発もあるかも知れませんが、多くはそうじゃない。
コツコツと失敗と小さな成功を繰り返しながら技術を積み重ねて行く事でしかモノにならない。
時間が掛かるのです。
やっぱり相性悪い。

なので、獲得するまで(獲得してからも)膨大な資料制作と謎事務作業を強いられるNEDOとか政府系機関の資金援助の方がまだタイムスパンが長くて、技術者としては相性良いと感じます。
(政府系のヤツも相当の闇がありますけどね。それはまたの機会に。)

オチの無い話ですみません。
強いてオチをつけるなら、
「投資検討されている皆様、空飛ぶ系ベンチャーの多くが大型マルチコプターコプター作って資金調達してるだけなので、気をつけてください。」
です。

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