遊びと仕事の境界線のハナシ。

フヂエン(フヂイ エンヂニアリング株式会社)は、「趣味と仕事の境界線が曖昧」な会社であることを自認しつつも、それは時に問題だし、武器でもあるし、どうしたもんかな?と悩む時もあるけれど、組織論の本を読んでもおおよそウチの会社には当てはまらないし、面倒くさくなって「まぁ良いか。」と今日に至ります。

以下は私個人の考え方なので、本当に正しいのか?、一般化して他の会社については当てはまるかどうか、わかりません。でも、なんでこんな会社になっちゃったのか?(笑)を解説したいと思います。

M01の製作を進めていた時の事ですが、夢中で作業を進めていたら、3日間くらい徹夜に近い状態でやっていたんです。
それは体力的にはキツかったような記憶がありますが、辛い苦しい記憶は全く無いんですよね。
たぶん、車体が完成に近づいて、「早く完成させたい!」「早くエンジンに火を入れたい!」という衝動みたいな謎エネルギーで突き動かされていたのだろうと思います。
実際にマシンが動き出した時は、あらゆる肉体的疲労が吹き飛ぶほど嬉しいワケで、そういうのが繰り返されてフヂエンは続いている感じです。

当時は元気溢れる30代でしたが、すっかりオッサンに成長した40代半ばの今でも、気が付いたら朝方まで設計していたり、調べ物していたりする事があります。
たぶん、夢中になると途中で止められない性分なんでしょうね。

そんな自分の性分を分析すると、

・自分の好きな事なら3日間徹夜でも頑張れる
・嫌いな事、苦手意識のある事は3分で逃げたくなる

という傾向が強いです。
おそらくこれは程度の違いこそあれ、おおよそ大多数の皆さんに当てはまるんじゃないでしょうか?

なので、私は、
「苦手な事は、誰かそれが得意な人にやってもらって、自分は自分の得意な領域に没頭した方が効率が良い。」
という持論を持っています。

実際、世の中にはいろんなタイプの人がいますよね。ウチの会社にいる人たちを分析してみると、

・論理的に、数値化してモノを考えたい人
・感覚、印象を大切にしたい人
・コツコツと繰り返しの作業が苦にならない人
・イチからものづくりするのが得意な人
・壊れているものを直すのが好きな人
・事象を分析して言語化するのが得意な人
・書類を見ると逃げ出したくなる人
・書類を読み込んで仕上げるのが好きな人

ウチの会社の中でもいろいろです。
各メンバーそれぞれが、特色あって、クセもあって、面白い。

さらに言うと、
・全体的に能力が高い人
・今までの人生では「自分は能力が高い」と思う事があまり無かった人
とか、能力については、個人差が大きいですし、自信がなかったり、低い評価されるのが怖いから大人しくしている、とか、なかなか取り扱いが難しい部分ではあります。

今まで、いろんな人を見てきて、学歴や経歴がピカピカじゃなくても、誰もがどこか必ず光る部分を持っています。
ほとんどの部分は平均以下だけど、ひとつの部分はピカイチ!みたいな。
でも、そのピカイチの部分を発見して周囲から評価されると、どんどん自信を付けて表情も明るくなって、人生楽しそうです。
私はそういう変化を見るのが好きです。
そして、ピカイチの部分を楽しみながら磨いていくウチに気がついたら、その道の第一人者になっていた。そういう人がウチの会社にはいます。

なので、結局のところ、
「人は好きな事をやっている時に能力は最大化される」
と言う結論なので、会社全体としてより高いレベルを目指すには、
「各メンバーが好きな事を夢中になってやっている。」
状態が正常であるし、目指すべきである、と言う事になります。

その状態が定常化しているので、
「遊びと仕事の境界線が曖昧」な会社
と言う事になるのです。

そして、「遊びと仕事の境界線が曖昧」な会社としての目的は、
ユーザーさんに喜んでいただけるモノ
を作ってお届けする事。

そうやってフヂエンは会社をやっています。
経歴もバラバラだし、クセ強い人ばかりだし、なんだかみんな楽しそうだし、これはこれで良いんじゃないかな、と考えています。

と言うワケで、
「遊びと仕事の境界線が曖昧」というハナシでした。

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