月影筆理

プロの小説家を目指して奮闘中! 小説投稿サイト『ノベルアッププラス』にも小説を投稿して…

月影筆理

プロの小説家を目指して奮闘中! 小説投稿サイト『ノベルアッププラス』にも小説を投稿しております。宜しければご一読ください。

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溢れ出るモノ

蒸し暑い夏の夜。俺はいつものようにベッドで寝ていた。幸い俺の部屋にはクーラーが付いているので、タオルケット一枚被れば程よい体温を保つことができた。俺は心地良い眠りを満喫していた。  深夜二時を少し回った頃、尿意を感じて目が覚めた。上半身だけムクっと起こし、無言のまま睡魔と闘う。数分の後、今にも爆発しそうな膀胱の悲鳴を聞き入れ、俺は自室を出た。  一階にあるトイレへ向かう為、階段の手摺りを掴んだ時、下の階から物音が聞こえた。 「……なんだ、夜中だぞ。まさか、泥棒か」  半信半疑

    • その可能性もあるか(*´Д`*)

       先程上げた『違うのよ(^_^;)』に関してですが、よくよく考えると、純粋に私の書いた小説を面白いと感じて『フォロー』や『すき』を押してくれた人もいるはず。  そうなると『フォローバック』しないのは失礼にあたるのでは? と思ったのですが、こういう時、皆さんはどうされていますか。    うーん……難しい。取り敢えず私は静観しようと思います(^_^;)  以上、困惑中の筆理でしたヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3

      • 違うんですよ(^_^;)

         最近ですね、『noteのフォロワーの増やし方』を上げている方々からフォローして頂けたのですが、私がnoteにアカウントを作ったのは『創作大賞』に応募するためなのです。  ですので申し訳ありませんが、フォローバックしない場合もございますが、決して嫌いとかそういう訳ではありませんので、今後も拙作をお読み頂ければ幸いです。      

        • 『おじさんと若者』

           三月下旬の夜のこと。コンビニの喫煙所で煙草を吸っていると、一台の白いSUVが駐車場に入って来た。車内から漏れる轟音サウンドが大きなタイヤとピカピカのシルバーホイールを際立たせる。その雰囲気に嫌悪感を抱いた俺は、顔を背け、乱暴に煙草の煙を吐き出した。  やがて喫煙所の前に停車した車から一人の若い男性が降りて来た。真ん中分けの金髪ヘアスタイルに、鯉の描かれた赤いTシャツと真っ白なジーンズを合わせた出立ち。  ヤンキーかあ。そうだと思ったよ。絡まれると面倒だから、そのままコンビ

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        溢れ出るモノ

          『雨になり風になり』

          窓を叩く雨粒を風が連れ去って行く。 彼らは何の為に生まれてきたのか。 人を、木々を、大地を濡らし世界を潤すため? それとも自然界の掟に従っただけ? 川を伝い海に帰った彼らは飽きもぜずまた同じ事を繰り返す。 母なる海にして生命の起源。 おそらくこの先も続けて行くのだろう。 でもそれでいい。だってそれが正解なのだから。 それは私達も同じだ。 いちいち考える必要はない。 ただ従えば良いのだ。 誰かが作った社会のルールに。 どうせ誰かが消えても世の中は周り続ける。 だが、これだけは

          『雨になり風になり』

          次の目標(標的)

           皆さん、こんにちは。月影筆理です。今日は暑いですね。早く夜になって気温が下がらないかと、部屋の中から太陽をチラ見していたところです。  さて、今回のタイトルである『次の目標』についてですが、それは! なんと!! おそらく今年も開催されるであろう(開催してくださいお願いします)創作大賞に小説を書いて応募する事です!!!!  実は去年も応募しようと動いていたのですが、いかんせん創作大賞の存在を知ったのが七月の中頃だった為、間に合わなかったのです。しかし、来年も開かれるのでは

          次の目標(標的)

          賞の選考結果

           カクヨムコン9の中間選考結果が発表されました。 私は純文学と現代ファンタジーを書いて応募しましたが、両方とも駄目でした。  本来であればカクヨムの近況ノートに載せるべき内容ですが、そんな気分にはなれず……だからと言ってSNSで言うのも違うかなあと思いまして、それでここ(note)に上げる事にしました。    うーん、なんかね、最近疲れちゃってね。なかなか執筆する気が起きないのよ。それでも頑張ってるけどさ……ここに来てこの結果……うーん。    でも、プロの小説家になる夢は捨

          賞の選考結果

          抜け殻

          弱い日差し 肌を指す寒波 乱舞する落ち葉 虫さえもいない公園 それを眺める空っぽの僕 いつからここに居たのか なぜここに来たのか 何もわからない 気が付いたら 以前家族で来たこの場所に 辿り着いていた 冬にも関わらず 汗だくになり 父と駆け回った 芝生の絨毯 疲れ果て 乾いた喉を 潤す僕に 優しく微笑む 母の顔 亡き家族に想いを馳せ 僕はそっと瞼を閉じた 何か温かいものが 目から溢れ 頬を伝い 顎先から零れ落ちた 僕は鼻を啜り 掌で涙を拭った そしてポケットに突っ

          アナタ

           アナタはいつもそうだった。何も言わず、ただ、私をじっと見つめていた。 朝の最寄駅のホーム、皆んなスマホや雑誌や新聞に見入っているのに、アナタだけはずっと私を見つめていた。たまに目が合うと、アナタは嬉しそうにニタっと笑い、爛々とした表情を浮かべた。私は怖くなった。用もないのにスマホを弄ったり、他の人の後ろに隠れたりもした。とにかくアナタを視界から外したかった。 それなのに……アナタは私を見つめるのをやめなかった。    外回りから会社に戻る途中、前髪が気になり鞄から正方形の手