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がんばってるはずなのに「何もできていない」と感じてしまうときの対処法

今日は

✅忙しいのに「何もしていない」と感じる
✅いつも「もっと他にやるべきことがあるのでは」と考えてしまう
✅最近「達成感」とか「充実感」みたいなものがない

というときに読んでほしい記事だ。僕もしょっちゅうこういう時期がある。

我々も生き物だから生体リズムをもっている。いつも一定のメンタル、体調では暮らせない。季節の変化や人間関係の影響をおおいに受ける。調子のいいときもあればわるいときもある。

調子がよくない時期は「ああ、またそういう季節がやってきましたか」と茶をすするようにすごすのが本当はいちばんだ。そういう時期を避けられるわけでもないし、いつまでも続くわけでもない。

とはいいつつ僕自身、つい3年前くらいまでは、落ちるたびにもがいていた。そしてもがいたおかげで、持ち直したつもりでいた

でも同じことで落ち込んだり立ち直ったりを何度も繰り返し、抗いきれないリズムがあることをここ最近、ようやく受け入れられた。

そして落ちているときに下手にもがくと、むしろ長引くことがある、というのもわかってきた。

忙しいはずなのに、そこそこ色々やってるはずなのに、充実感がないいちばんの原因はハードルが高くなりすぎていることだ。

今回は、自分で上げたハードルを超えられなくなってきて、色々と弊害がおきはじめているときに、そのことに自力で気づくための方法について解説した。


ハードルが高くなっていることに気づく

。o(これくらいできて当たり前……)
。o(これくらいやらなきゃ間に合わない……)
。o(他の人はもっとやってる……)
。o(もっとやらなきゃ怒られる……)
。o(結果が出てないんだから量でカバーしないと……)

そんな内なる声が聞こえてくるなら、ハードルが高くなりすぎている。

定時で終わるはずがない仕事量なのに、自分が未熟なせいだと思い込んで残業を増やしたり、明らかに睡眠が足りていないのに、朝寝坊してしまう自分を「意思が弱い」と責めたりしてしまう。

本当はすごく難しいことをできて当然なのにできないと思い込んでいることに気づかない。

上司に「もっと頑張れ」と言われたり、同僚が自分より結果を出しているのをみたりして、少しずつ「今のままじゃだめだ」感が高まっていく。自分への要求が高まっていく。

自分の要求に答えられない自分を責めて、自信をなくす。自信を取り戻すために益々たくさんの要求を自分に課す……。

この繰り返しで、ハードルはどんどん高くなっていく。

高くなりすぎたハードルはぶち壊さなければならない。自分でちゃんと撤去できるようになっておかなければならない。


ズル休みする勇気

ハードルが高くなりすぎると、休めなくなる。身体は休んでいても、頭ではずっと仕事のことを考えてしまい、休まらなくなる。

このままでがんばり続けると倒れる。ここまでくると回復に時間がかかる。後遺症が残ることだってある。

「まだ大丈夫」と感じていても、自分の意志で休む。つまり、ズル休みする勇気とスキルが命を守る。

そもそもあなたの「まだ大丈夫」は、実はもう崖のふちだったりする。だから休むことに引け目を感じるくらいのところで休むくらいが、あなたにはちょうどいい。

ズル休みのスキルとは、具体的にいうと

(あ、今日は家から出たくない……なんだか体調がわるい気もする……)というときに、

「昨夜から体調がわるく、今朝は発熱し、咳も出るので休みます」と、

ウソを付くのではなく、事実をちょっとだけ大げさに説明するスキルだ。

この「ズル休みしていい」という許可を自分に与えられる勇気とスキルがあるかどうかで、寿命がだいぶ変わってくる。

ズル休みした翌日に「休んだ分しっかり取り戻さなきゃ」と考えるのは不正解です。正解は「病み上がりなんだから無理しちゃだめだ」です。


いい習慣やいい心がけをやめる

ハードルが高くなりすぎているときは、「いい習慣/いい心がけ」に逆に苦しめられることになる。

早起きしなきゃ、運動しなきゃ、身体にいいものを食べなきゃ、挨拶できるようにならなきゃ、会話を盛り上げなきゃ、といった「なんかやったほうが良さそうだけどできていないこと」が罪悪感になって自分を苦しめる。

だから一旦、そういうのを「全部やらない」と決める。

そして慎重に、「これだけはやろう」と思う習慣/心がけをひとつだけ選ぶ。ここで欲張ってはいけない。ひとつずつだ。ひとつ選んだら他は捨てる。習慣は、捨てることによって定着率が増す。

アドバイスを受け流す

ハードルが高くなりすぎているときは、自信がないのでいろんな人のアドバイスを真に受けてしまう。言われたことを実践しなきゃ!と焦ってしまう。しかし今は自分を一旦、ゼロ地点に戻すことが最優先なので、新しいアドバイスを取り入れている場合ではない。

相手の話はしっかり聴いている雰囲気は出しつつも、上司や先輩のアドバイスは聞き流す。叱られても今は反省しないように気をつける。

習慣や心がけと同じで、一旦「役に立ちそうなアドバイス」も全部デトックスして、本当に大切だと思えるアドバイスから順番に取り入れていく。

あまりに多くの小言ありがたいアドバイスをしてくる上司には、それをリストアップしておいて「今の私にとっていちばん優先度の高いアドバイスはどれか教えてください」と直接聞く、という上司ハックは余裕があったら使ってみてほしい。

今日やることをひとつだけピックアップする

ハードルが高くなりすぎているときは、焦りや不安で優先順位がバグっている。

すごく重い仕事をひとつ終わらせたのに、自分を褒めるどころか他の小さい仕事をこなせなかったことで落ち込んだりしてしまう。

優先順位は頭で考えるものではない。身体で感じるものだ。この直感を取り戻す方法はシンプルだ。

今日やることの中から「これを終わらせたら、たとえ他のことが何もできなかったとしても自分を褒められる」と思えるタスクをひとつだけ選ぶ。

そしてこれは精神科医の先生に聞いたやり方なのだが、選んだタスクを付箋に書いてパソコンの画面に貼っておくか、小さな紙に書いて机の隅に置いておく。視界に紙がちらちら入るたびに「今日やるのはこれだけだ」という安心感が得られるのだそうだ。

たくさんある中から、いちばん重要なものを選ぶ。選んだ上で実行する。

これを毎日繰り返すことで優先順位の感覚をトレーニングしていく。


読みたい本がたくさんあります。