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組織に関わるものをまとめたもの

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#スクラムマスター

スクラムマスターの学習の記録

# 読んでる本The Great ScrumMaster: #ScrumMasterWay (Addison-Wesley Signature Series (Cohn)) (English Edition)

スクラムマスターは常にチーム一歩先を行く存在であれ単純に先を行けば良いという話ではない。文字通り一歩だけ先を行く存在でなければならない。
チームより後ろにいてはいけないし、チームの2歩、3

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スクラムマスターの学習の記録 〜組織学習を阻むもの〜

組織学習を阻むものスクラムマスターとしては、組織(チーム)には自律的な組織となってほしいものであるが、そのためにまずは組織が学習できる状態を作り上げなければならない。

組織学習を阻むものはなにか過去の習慣に従った行動・判断を行う。
U理論で言うところのダウンローディングの状態に留まり続けてしまうと組織学習がなされない。
ダウンローディングの状態に留まり続けてしまうのは、次に述べる4つの学習障壁の

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プレモータム(プレモーテム)

プレモータム(プレモーテム)

事前検死分析ポストモーテムはSRE本にも出てきてたし結構知られた事後分析
プレモータム(プレモーテム)は事前分析で、Gary A. Kleinが1998年に発表したリスクアセスメントの手法

He presented a PreMortem method of risk assessment in 1998.
-- https://en.wikipedia.org/wiki/Gary_A._Kle

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役割と期待の心理

# 役割、ラベル付けこういったものは組織の中では当たり前のように出てくるものであるが、非常に有益な面もあるが、一方で厄介なものでもある。

# ネガティブ役割、ラベル付けのなにが厄介なのか。
役割、ラベル付けが行われると、「それはあなたの仕事でしょ?私の仕事ではない!」という意識が自然と生まれてくる。これは至極当然のことである。

## 役割を与えられた人の意識

たとえばマネージャーという役割が

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レトロスペクティブをより有効なものとするために

レトロスペクティブをより有効なものとするために

1スプリント回してみて課題としてあげることは、具体的に発生した事象が多い。
課題を課題と認識してこそ解決するために動くことができるので、スタート地点としてそれは正しい。
しかし、発生した事象を解決するだけでは次の似たような事象が発生してしまうことも大いにある。

例えば
とても複雑なコードがあったとして、たまたま今回そのコードを弄ったために不具合を発生させてしまったとする。
そうなった場合にレトロ

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5本指の魔法

5本指の魔法

「チームのDailyScrumがあまり機能しない。」

DailyScrumでは漠然と
- 今日やったこと
- 明日やること
- 相談したいこと・改善したいこと
という3つが問いかけられていた。

チームとしてもDailyScrumが上手く機能しないという課題は抱いており、レトロスペクティブでも話し合われて策も打った。少しだけ改善されたように思われたが、それでは満足いかないようであった。

「Da

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課題への対処

課題への対処として往々にして行われるのは、事象として発生した課題が再度発生しないようにその事象への対策をするということ。
しかし、やるべき対処はもっと根本的なものでなければならないのではないだろうか。という問いかけ。

分かりやすいように、多くの人たちが嫌がる害虫であるGを例に挙げてみる。
上述した課題への対処は、「Gを見つけた → 潰す or Gホイホイを仕掛ける 」という行為である。
一見課題

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シンプルな状態を保つこと

これは失敗からの一つの学びである。
この学びが全ての組織において、当てはまるものかどうかはわからない。

複雑性を高めてしまうスクラムマスターとしてチームの成長のために色々とやろうということを考える。
例えば
- ベロシティを安定させる。
- 技術的負債を解消する。
- Doneの定義を拡張する。
- プランニングの時間を短くする。
はっきりって解決しなければならない課題はいくらでもある。
でも、

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