スクラムマスターの学習の記録 〜組織学習を阻むもの〜
組織学習を阻むもの
スクラムマスターとしては、組織(チーム)には自律的な組織となってほしいものであるが、そのためにまずは組織が学習できる状態を作り上げなければならない。
組織学習を阻むものはなにか
過去の習慣に従った行動・判断を行う。
U理論で言うところのダウンローディングの状態に留まり続けてしまうと組織学習がなされない。
ダウンローディングの状態に留まり続けてしまうのは、次に述べる4つの学習障壁のせいである。
4つの学習障壁
1. 見たことを認めない(認知と思考の分離)
2. 思ったことを言わない(思考と発言の分離)
3. 言ったことを実行しない(発言と行動の分離)
4. したことを見ない(行動と認知の分離)
C・オットー・シャーマー. U理論[第二版]過去や偏見にとらわれず、本当に必要な「変化」を生み出す技術 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.3232-3234). Kindle 版.
見たことを認めない(認知と思考の分離)
データを見る限りでは、将来悪化する見通しであると言う時に、「今までの自分の経験ではそうならなかったから、今回も悪化はしないだろう。自分の考えで物事を進めよう。」と考えて行動する。
思ったことを言わない(思考と発言の分離)
言いにくいようなことを言わない。
「こんなことを言ったら怒られるとか、みんなに変なふうに思われてしまうかもしれない、上司から悪い評価を付けられるかもしれない。」と思って発言を避ける。
言ったことを実行しない(発言と行動の分離)
口だけで、何もしない。行動に移さない。
したことを見ない(行動と認知の分離)
自分がやったことが現状を招いているのだということを認知しない/できない状態。
つまり
それっぽいことを書こうと思ったが、裏を返すとあまりにも当たり前すぎてそのまま、裏返しを述べれば十分ではないかと思った。
1. 見たことを認める
2. 思ったことを言う
3. 言ったことを実行する
4. したことを見る
スクラムマスターとして
自らの思考のパターンに縛られずに、伝えるべきことを伝え、それに対して十分な行動を取り、自らの行動が現状を作り上げていると認識することが必要であるし、チームがこれらの学習障壁にぶつからないようにしなければならない。
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