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日々の“調える時間”が、自分の人生を生きることにつながる。私たちが「チューニング」の事業をはじめた理由。

2020年4月9日、私たちは「株式会社フローミュラ」を設立しました。

フローミュラでは「ビジネスパーソンの日々のチューニング習慣を作る」ための事業に取り組んでいきます。

「ビジネスパーソンの日々のチューニング習慣」と聞いても、ピンとこない方が多いかもしれません。でも、私たちは近い将来、ビジネスパーソンが「自分の状態に自覚的になり、調える(ととのえる)」、つまり「チューニング」をすることを当たり前にしたいと考えています。

今日は、どうして私たちが「チューニング」を大切にしているか、その理由
をお伝えするために、代表である松見咲子のインタビューをお届けします。

(聞き手:生き方編集者・山中康司)

届けたいのは、ハーブティーだけじゃない。

--フローミュラでは、ハーブティーブランドの事業に取り組んでいますね。まずはそのことについて聞かせてください。

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松見:はい。私たちが運営している”HERBALANCE(ハーバランス)”(「daytune.」にリニューアル予定)は、ビジネスパーソンが日々の生活のなかで、自分の状態に自覚的になり、調えていくためのハーブティーブランドです。

日常のビジネスシーンに合わせたノンカフェインの5種のブレンドを、オンラインショップで販売し、ポストに直接お届けしています。

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ただ、「ハーブティーのブランドを運営してる会社なんだよね?」と聞かれることもあるんですが、私たちが届けたいのは、ハーブティーだけではないんです。

--届けたいのはハーブティーだけではない?

松見:はい。本当に届けたいのは、自分の身体や心の声に気づき、自然な状態をとりもどす、日々のチューニングの時間です。そんな時間こそ、おろそかにしてしまいがちだけれど、生きる上でとても大切なものだと思うので。

ハーブティーは、ビジネスパーソンが日常にそうした時間をつくるためのきっかけとして、提案しているんです。

「正解」の人生を歩んでも、自分を好きになれなかった。

--「チューニング」について、詳しく聞きたいのですが。そもそもどうして「チューニング」が大事だと思うようになったのですか?

松見:それを説明するには、私の人生をさかのぼる必要がありそうです。

私は小さいころから、“当然の世界”で生きてきたんですよね。

つまり、自分が何をしたいかというよりも、「当然こうあるべき」っていう基準で、人生の選択をしてきた。自分の基準じゃなくて、世の中の基準に沿って生きてきたんです。

今思えば、自分は他の人よりも劣っているというコンプレックスが強くて、自分を好きじゃなかったからだと思います。世の中にある基準を超えたら、自分を好きになれるんじゃないのかな、と思っていたんですよね。

中学や高校でも、同級生より劣っている自分でいたくないから、勉強を頑張って。大学も「この大学に入ったら、自分のことを好きになれるはずだ」というところに、浪人して入りました。

--世の中の基準をクリアしていったんですね。

松見:でもいざ入学してみたら、まわりには自分よりもできる人がたくさんいるから、落ち込んでしまって…。望んで入った大学のはずなのに、「私、なにしに来てるんだろう…」みたいな気持ちが、すごくありました。

「当然こうあるべき」という基準で人生を歩んだら、自分のことを好きなれると思っていたけど、なにか一つ達成したと思ったら、次の足りないところが見えてきて…。まるで、終わらない戦いをしているような気持ちになったんです。

望んでいた人生を歩んでいるはずなのに、ぜんぜん自分を好きになれなかった。なんとなくずっと、みんなのなかで、自分だけフワフワ浮いている感覚がありました。

「疲れた」と言うのは、自分が弱いからだ。

今思えば、新卒で入った会社も、「当然こうあるべき」っていう基準で選んでいました。いや、正確に言えば、世の中的な正解と、自分の正直な感覚とのせめぎ合いに苦しんでいた、という感じかな。

私は大手コンサルティング企業に入ったんですが、仕事でつらいときがあっても「強くあるべきだ」と思ってしまうんですよね。「つらい」なんて言っちゃいけないと思っていたし、そう感じるのは自分が弱いからだ、って。

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--たとえばどんな時に、葛藤を感じましたか?

松見:そうですね…私は働くうえで、人との信頼関係や、なぜこの仕事をするのかっていう納得感を大切にしたいんです。でも、コンサルの仕事はどうしても「世の中的な正解」と、効率が求められることがあって。自分的には納得できていないことでも、はやく資料を出さなきゃいけない、とか。

でも、どうしても「本当はこういうことが大事なんじゃないかな」って思いながら作業するから、遅くなってしまうんですね。期限があるから無理やり追い込んで、魂の込もっていない資料が出来上がって、上司から足りない部分を指摘されて、でも自分の違和感や疑問はうまく言葉にできなくて、落ち込んで…。

コンサルの仕事は、やりがいもあるし、意義があることだと思います。「求められる正解」に応えながらも、うまく自分の意思も入れてやっている方もいます。でも、私にとっては、自分の意思に目をつぶらなきゃいけないことも多くて、つらさを感じていました。

あるとき、その日も自分のなかで納得できていない作業をして、夜遅くにタクシーで帰りながら、ふと、「これで倒れたり、うつになったりしても、自分が選んでやっていることだから、誰も責任取ってくれないな…」って思ったことがあったんです。

それで、「今度は自分が本当に納得できることをやってみたい」と思ったんです。そのためには、クライアントワークではなく自社事業に取り組む会社で、しかも大企業ではなくベンチャーがいいんじゃないか…。そんなふうに思考えて、転職することにしました。

“当然の世界”じゃなくて、“自然の世界”で生きたい。

--転職して、“当然の世界”から抜け出せたんですか?

松見:いえ、転職してもまだ“当然の世界”にいたんですよね。

そのとき転職したのも、今思い返せば「イケてるベンチャーに入って上場を経験したら、自分の劣等感を払拭できるし、それこそその後は何でもできるんじゃないのか」っていう気持ちだったなと思います。

それって、やっぱり自分の基準じゃなくて、世の中の基準に沿っていたんですよね。だから、働きながらやっぱりくるしくなっていって、電車の中で勝手に涙が流れてくることがあって。

自分にとってどういうことが楽しいかとか、やりたいかとか…。そういう気持ちを本当に無視してた状態だったなと、転職して1年ぐらい経ってから気付きました。

どこに向かってどこを走っているのか、分からなかった。「この状態を放っておいたら、心が死んでしまう」と思って、はじめて、これまで自分が“当然の世界”にいたこと、そしてそれがくるしさにつながっていたことに気づいたんです。

「当然こうあるべき」っていうのは、頭で考えていること。わたしは頭で考えた「当然こうあるべき」で、身体とか心といった自分にとっての“自然”をおさえつけていた。だから、涙というかたちで身体がシグナルを発してるんだな、と。

--自分の中の“自然”である、身体や心の声に気付けたと。

松見:はい。それに、「当然こうあるべき」という基準で歩んできた人生を振り返ると、自分で人生を選択できていない感覚があったんですよね。それは、「当然こうあるべき」の基準は自分じゃなくて、世の中だから。

これからは、“当然の世界”じゃなくて、“自然の世界”で生きたい。思考だけじゃなくて、身体や心も大切にしていきたい。自分の人生を自分で選んでいきたいと思うようになったんです。

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--力強い言葉ですね。

松見:でも、当時のわたしは、自分が本当にやりたいことに気付くことがむずかしくなっていて。それをちゃんと見つけたいなと思ったから、“当然の世界”の外に出てみようと、会社を辞めることにしました。無職になったんです。

日々の選択のなかに、“自然の世界”に生きるための鍵がある。

--”当然の世界”から飛び出すことは怖くなかったですか?

松見:怖かったです。会社を辞めてすぐは、「ちゃんと稼がなきゃ」とか、「世の中の役に立たないと生きてる意味がない」とか、「あいつは終わった、と思われたら嫌だ」とかいう想いが浮かんできて。まだ“当然の世界”から抜け切れてはいなかったんですね。

でも、会社を辞めてみたら、フリーランスだったり、自分で起業してる人と出会うようになって、世界が変わってきました。その人達と接するなかで、かつて私が「当然こうあるべき」って思っていたことも、ひとつの考え方に過ぎないんだなと思えるようになっていったんです。

「当然こうあるべき」なんていう正解は、本当はなかったんですよね。だとしたら、自分の心とか体が心地よいと思う、“自然の世界”にいることが大事だなって思って。

「じゃあ、どうしたら“自然の世界”にいることができるんだろう?」って考えるようになって。そのヒントをくれたのは、バリのウブドで出会った自然農法の農家さんです。

無職だった期間にバリに旅行に行って、自然農法の農家さんのところで何時間か一緒に作業させてもらったとき、農家さんが言ってくれた言葉がすごく印象に残ったんです。「あなたの見たもの、読んだもの、聞いたこと、食べたもの、飲んだもの、そういうもの全てであなたができているんだよ」って。

それを聞いて、「そうか」と思いました。人生の転機のような大きな選択だけじゃなくて、日々何気なく行っていることが「選択」の連続で、その「選択」の積み重ねが、人生をつくっていくんだと。

だとしたら、その一つひとつの選択にこそ、“自然の世界”に生きるための鍵があるんじゃないか、と思うようになりました。

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ハーブティーに可能性を見出した。

--“自然の世界”で生きることとハーブティーは、どのようにつながってくるのでしょう?

松見:私、子供の頃からハーブが好きだったんです。

小学生の頃に、親が持ってるハーブの図鑑を何度も何度も読んでいて、友達の家に行っても、友達のお母さんに「この種類のハーブ、家にないから挿し木しても良いですか?」っておねだりして、苗とか枝をもらって帰ったりしていて。変わってますよね(笑)。その時は香りがいいから、自分で育てたいっていう思いが強くて、飲んだりはしてなかったんですけど。

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大人になってから、自分が理由なく好きなことって何だっけ?って考えたときに、「そういえばハーブは好きだったな」って思って。あらためてハーブの苗買ってきたり、ハーブティーを飲み始めたりしてたんですね。それは会社員だったころ。

平日の夜や休日の朝に、ハーブティーを淹れて飲んでいるうちに、「こうやってひと息つく時間をとるのって大事だな」って思うようになりました。今思えば、実はハーブティーを飲む時間が、わたしにとって自分を振り返る時間になってたんですよね。

--ハーブティーを飲む時間を通して、心と身体の声を聞いていたんですね。

松見:ハーブって種類もたくさんあるから、自分の状態と照らし合わせて、「どれが今の状態に合っているかな」って、選ぶ時に自分を振り返るきっかけにもなる。それに、飲みながら自分を見つめなおすこともできますよね。

なにか特別なことじゃなくても、「自分の状態に自覚的になって、調える」時間が、目の前にあったんです。

あと、ハーブって面白いのが、色も見た目も香りも違うし、効能も違って、個性がバラバラ。必要に応じてブレンドされたり単品で使われたりする。「このハーブは、ダメなハーブだ」とかないんです。

人もハーブのようであってほしいと思うんです。ダメな人なんていなくて、組み合わせとか環境で、その人の個性が生き生きと輝き出すよねって。

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日々のチューニングの重要性。

--「自分の状態に自覚的になって、調える」ことの大切さに気づいたところから、それをサービスとして他の人にも届けたいと思ったのはどうしてでしょう?

松見:気づいたら自然に、「多くの人に届けたい」という気持ちになってましたね。

今もかつての自分のように、“当然の世界”で苦しんでいる方がいます。特にビジネスパーソンのなかには、働きすぎて倒れる人や、精神的に追い込まれて、ある日突然会社に来れなくなる人がいる。わたしのまわりにも、そんな方が何人もいました。

「なんでそうなってしまうんだろう?」って考えてみると、思考が優位になっていて、自分の心と身体のシグナルに気づけない。だから倒れるような状況になるまで、止まれないんだろうなって。

倒れてしまうもうちょっと前に、「いまちょっとつらいな」とか「心地いいな」とか、毎日こまめに現在地を確認することができていたら、行き過ぎる前に気づけるはずじゃないですか。そんな、自分の現在地を確認して、自然な状態を取り戻す瞬間を、ハーブティーを通してつくれるんじゃないかなって思ったんですよね。

そんな、「自分の状態に自覚的になり、調えていく」ことを、わたしは「チューニング」と呼ぶことにしました。
具体的には、自分を自分がどこの状態にいるかを確認して、自然な状態とズレてるなと思ったら、そのズレを戻していくこと。

たとえばサウナに行ったりコーヒーを飲んだりすることが、チューニングになっている人もいますよね。でも、意識的やっているというよりは、結果的にチューニングになっている場合が多いのかな、と思います。多くの人が自分の状態については無自覚だったり、自覚していてもズレを戻すことができずにいると思うんです。

--「自然な状態」とは、どんな状態なんでしょう?

松見:言葉にするのがむずかしいのですが、思考で感覚をおさえつけてない状態。自分にとって無理がない範囲のなかに居る状態が「自然な状態」だと思っています。

この状態にいるからこそ、感覚的に違和感ややりたいことに気づくことができて、自分にとってしっくりくる選択をすることができるんだと思います。

だからこそ、「自分の状態に自覚的になり、調える」、つまりチューニングの時間が必要だと考えています。

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人間はゆらいでいていい。

松見:この話をすると、「じゃあ、ずっとブレない状態がいいんだよね」と言われることがあるんですが、そうではなくて。

人間はニュートラルな状態、力んでないけど力も抜けすぎてるわけでもない状態をゼロだとして、「みなぎる状態」「ゆるまる状態」という両極の間のグラデーションのなかで生きていると思うんです。

ずっとニュートラルな状態でいられたら気持ちいいけど、それはありえない。生き物はゆらぎがあるからこそ安定している、という「動的平衡」の考え方があるように、ゆらぐことは人間にとって当たり前のことです。

だから、みなぎる、ゆるまるどちらも大事で、ある範囲に収まっていることを「自然な状態」という言葉で呼んでいます。

この、生物としての力で自然に治癒することが可能な範囲に収まっていないと、気づいたら行き過ぎてしまって倒れたりする。倒れなかったとしても、ニュートラルな状態に戻ってくるのに時間がかかったり、エネルギーがすごいかかるし、今度は逆の方にガーンと振り切れてしまったりするんです。

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--そうならないために必要なのが、心と身体の声を聞くことなんですね。

松見:そうです。心と身体の声が、自分の心地いい範囲にいることを教えてくれます。

思考にとらわれている時は、「プラスな状態であるべきだ」「揺らがないべきだ」と、「すべき」という考えになりやすい。そういうときに、自然な状態からはみ出しそうになると、勝手に涙が出てくるとか、ぼーっとして何も考えられなくなったりとか、肩こりやめまいとか、身体がシグナルを出してくれるんですよね。

だけど、心と身体の声に、倒れるまでなかなか気づかない人もいる。そうならないために、自分の現在の状態に気づき、「今はプラスにいきすぎてるから、少しゆるまろう」「マイナスにいきすぎてるから、みなぎろう」というふうに、状態を調整、つまりチューニングしていくことが大切だと思っているんです。

ハーブティーを、チューニングのきっかけに。

--ハーブティーは、そんな日々の暮らしの中でそうしたチューニングの時間を持つことのきっかけになるんですね。

松見:はい。私たちは感覚を通じて心と体の声を聞く機会として、ハーブティーをチューニングのきっかけにしたいと思っています。

ハーブティーを販売してるんじゃなくて、チューニングという行為のきっかけを提供してる。そしてそれを習慣化することに伴走していきたいんです。

たとえば、こんな場面を想像してみてください。

忙しく働くビジネスパーソンが、朝コーヒーではなくて、ハーブティーを飲んでみる。「今不安な気持ちがあるな。よし、落ち着くブレンドを飲んでみよう」と、ハーブティーを選ぶことを通して自分の状態に気づきます。

そうして、ハーブティーを淹れて3分待つ間は、ぼーっとしてみたり、少し目を閉じてみる。ただよってきた色や香りを感じることで、思考ばかりになっていた状態から、五感のバランスがとれた状態になってきます。

美味しいハーブティーを味わいながら、「不安な気持ちの背景には、今日のプレゼンがあるな。そういえば、人前で話す前はいつも同じような気持ちになるかもしれない」と、自分の心身の状態を点検して、仕事に向かう…。

こんなふうに、ハーブティーを飲む時間が、チューニングの時間になるんです。朝じゃなくても、仕事の合間や、夜寝る前など、時間を決めて習慣にすることで、自分の状態に自覚的になり、調えることが自然にできるようになってきます。
ノンカフェインなので、時間を気にせず飲めることもハーブティーの良さです。

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日々のチューニングは、自分の人生を生きることにつながる。

--フローミュラでは、こうした日々のチューニングを通した「ライフチューニング」も提案していますね。

松見:はい。チューニングは、コンディションを整える以上の意味があると思っていて。“当然こうあるべき”という、世の中の基準で人生を選択していた状態から、人生を自分のものにとりもどす行為でもあるんです。

「ライフ(LIFE)」には、生活という意味と人生という意味の両方があります。主体的な日々の生活の中での選択を続けていくことが、結果的に自分の人生のチューニングにつながる。そのふたつの意味を込めて「ライフチューニング」という言葉を使っているんです。

--日々の選択が人生のチューニングにつながる、というのは?

松見:人は1日2万回選択をしているらしいです。その選択の積み重ねが、自分の人生をつくっていく。だから選択を、心と身体の声を聴きながらしているのか、思考で感覚を押さえつけて「こうすべき」で選んでいるかで、その人の人生は大きく変わっていきますよね。

それに、日々のチューニングを繰り返していくことは、「点を打つこと」にもなるんです。スティーブ・ジョブズが「Connecting The Dots(点と点をつなごう)」と言ったように、日々点を打っていると、あとから振り返って、点と点をつなぐことができる。「自分はこういうときにゆるまるな」「みなぎるな」という傾向が見えてくるんです。

傾向がわかると、自分の人生の舵取りをできるようになるんですよね。船は常に揺れていて勝手に動いていくから、舵取りをし続ける必要がある。自分の状態もそうやって常に揺れ動いているのに、自分で舵取りしていないと、自分の意志じゃないほうに進んでしまって、取り返しのつかないことになる。それって、こわくないですか?

だから、日々のチューニングを積み重ねて、自分の状態に意識的になることは、人生を自分のものにすることでもある。日々のチューニングが、人生のチューニングにつながるんです。

「チューニング」という哲学を伝えていきたい。

--最後に、これから取り組んでいきたいことについて教えてください。

松見:はい。私は、チューニングは日々繰り返し行う習慣であると同時に、哲学だと思っています。

自分の状態をチューニングするだけでなく、誰かとの関係を調えたり、人と環境との関係を調えたり。さまざまな領域で、いまチューニングが必要になっていると思うんです。

新型コロナウイルス 感染症の影響で世の中がガラッと変わり、これまで当然だと思っていたことが当然でなくなっています。

誰もが“ 当然の世界”が崩れたような状況に置かれる世の中では、これまで以上に“自然の世界”、つまり自分の感覚を信じて人生の舵取りをしていくことが大事なのではないかな、と思っています。

私も、様々なことについて世の中的な正解がなく、自分次第であることを日々認識させられます。だからこそ、曖昧さも受け入れながら自分が感じていることに気づき、誰かに伝えることで、さらに自分のことがわかる。一人ひとりがそのサイクルをまわすことが必要だなと。

そして、自分のことをチューニングすることができていたら、世の中にも優しい循環が起きると思うんです。自分が自然な状態にいることができたら、きっと他者や社会、環境が自然な状態であることにも、想像を働かせることができるようになるから。

ただ、私自身、チューニングという哲学を探求しているところなので、みなさんと一緒にチューニングについて考えていきたいなと思っています。

そのためにも、「皆さんが日常の中でどういうチューニングをしているんだろう?」っていうことをお聞きして、note等で発信していく予定です。「ライフチューニング」を哲学として掲げつつも、目の前の具体を大事に、色んな捉え方や方法があるんだっていうのを知っていきながら、皆さんと共有していきたいです。

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そして、チューニングを広めていくための事業としては、ハーブティーブランドをリニューアルして、新たに“teatune.というサービスとして、より多くの方に届けていきたいと思っています。

具体的には、まず個人のセルフチューニングのために、サブスクリプション型でチューニングに特化したハーブティーを展開していく予定です。チューニングはし続けることに意味があるので、長くお客さまに寄り添っていけるこの形が自然だという考えに至りました。

また、「ちょっとした思いやり」を示せるギフトも、他者との関係性のチューニングとして意義があると思っていますし、法人向けにも、今後はオフィス内に閉じない「新しい福利厚生」の形をご提供できると思っています。

あとは、チューニングの観点でご一緒できそうな飲食店や、サウナ等の施設とも、コラボしていきたいです。

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-たくさんアイデアがありますね。

やりたいことだけはどんどん思いつくのですが(笑)。今はリソースも限られているので、一歩一歩進みながら、今の世の中でまず何から取り組んでいくべきなのかを見極めていきたいです。

あと、個人のキャリアとしては、自分自身や周りの人たちや環境も含めて、自然な状態を大事にしながら経営に挑戦したい。

例えば組織体制も柔軟なものにしたり、労働環境・自然環境に配慮したものづくりをしたりすることを意識していきたいです。

経営者でいることと、自然な状態でいることって矛盾しそうですけど、自分も組織もサスティナブルであるために、日々あり方をチューニングしていきたくて。

二者択一、「どっちか」っていうのは私は好きじゃなくて、「どっちも」あるいは「その中間」をとっていきたいなと。自分自身やこの組織がチューニングできてなかったら説得力ないですしね(笑)。

私は、皆を引っ張る感じのリーダーシップがあるタイプではないんです。けど、それでも自分の個性も周りの個性も大事にして経営ができたら、「この人でもできるなら自分にも何かできるかも」と思ってもらうきっかけになるんじゃないか、と思っていたりもします。

ゆらぎながら、経営者としての人生に挑戦していきたいんです。

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(撮影・執筆:生き方編集者・山中康司


今後、さまざまな方のチューニング習慣をインタビューして発信していく「LIFE TUNINGレポート」やサービス情報のお知らせを発信していくので、ぜひフローミュラnoteアカウントをフォローいただけたら嬉しいです!

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