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娘を穏やかに見守るためにも親である私の日常がとても大切。

#20230429-90

2023年4月29日(土)
 珍しくノコ(娘小4)の習い事がない週末。
 スケジュール表を使いはじめたノコがどのように過ごすのか、ぬるーい目で見守る。
 はじめ、午前中に学校の宿題などの予定を詰め込んでいたが、どんどん後ろへずれて、後まわしになっていく。

 スロージョギングというゆったり走るジョギングがある。
 スロージョギングと呼ぶのもたいそうな感じがして、私はゆるいジョギングの「ゆるジョグ」と呼んでいる。ノコが学校に行っている平日で、午前中に用事がなく、かつ雨天でなければ走りに出る。意外とこの3つ――平日、午前に予定なし、雨でなし――の条件がそろう日は少ない。
 一人で走るので会話はできないが、お喋りをしても息が乱れない速さで走る。ペース的に早足とそう変わらないが、走るフォームを取ることによってウォーキングとは使う筋肉が違うという。
 ゆるジョグをするのは運動不足解消のためだ。それと現在服用中の婦人科の薬の副作用に肥満があるらしいと耳にしたのもある。事実かわからないし、体質や個人差もあるだろうから、私が太るかもわからない。わからないだらけで曖昧だが、食事量が変わらないのに体重が増加することは避けたかった。
 体重が増えてから慌てて運動するより、体を重く感じる前からはじめたほうがハードルが低い。
 いざ走ってみると、着替えて外に出るまでは面倒だが、走りはじめれば気持ちがいい。寒い季節でも少し走ればすぐ内から体が温まる。私は汗をかくのが下手なので、暑い季節を迎える前に走って汗をかく練習は大切だ。
 コースは同じだが、咲く花は次から次へと移りゆくし、肌に感じる陽射しや風のあたりも変わる。同じだけど、同じ日はない。
 走りだす前の億劫な気持ちさえクリアすれば、あとはいいことだらけだった。

 だが、ノコが家にいる春休みは結局一度も走りに出られなかった。春休みは短いのでまだいいが、これから訪れる長い夏休みも走らず過ごしたくない。今から少しずつノコに「ママは走る」が日常にしてしまいたい。
 一緒に走ろうと誘ったが、ノコは顔をしかめた。
 それなら、ほんの少しゆえ、お留守番を頑張ってもらおう。

 ノコは居間にいるあいだは、ソファーに半分寝そべるような姿勢で学校から支給されたタブレットを開いていた。タブレット内のドリルをやる宿題が出ていたが、ちらりと見たら宿題とは思えない動画を見ていた。
 それにくと、自分の部屋へこもり、ベッドの上で漫画を熟読。

 休日でも朝食を済ませたら、洗顔、歯磨き、髪とかしに検温をするよう何度もいっているのに、結局ノコは4時に洗面所へ向かった。4時はもう夕方だ。
 明日は雨だから早く洗うよういった上履き洗いも夕方。
 今日すると予定表にあった宿題は明日にまわされ、夕飯後はテレビ三昧になった。

 いいたいことは山とある
 でも、宿題を明日にまわすのはノコが決めたこと。
 明日、ノコはグズることなく、さっさと済ませるかもしれない。それとも、夜遅くまでかかって不平不満があふれでるかもしれない。
 わからないけれど、しばらく様子を見ようと決めたんだ。
 私がやきもきしてもはじまらない。
 子育ては本当に「待つ」だ。結局待つならば私が苛立っても仕方がない。

 したいようにさせること。
 何もいわず、ただ見守ること。

 それがこんなに困難だとは知らなかった。
 関心がないのなら楽だろう。気を張らないとすぐお小言をいいたくなったり、すべきことをはじめないことに気をもむのは、それだけノコに関心があるのだろうな。

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