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覚悟を持って進むこと


人の意志はそれほど強くはない。

誰でも、
何か不安を抱えながら生きているものですから。

周囲の言葉に振り回され、
ますます悩みの渦に巻き込まれて、
自分ではどうしたらいいのかがわからなくなる。

自から固い意思をもつことは
難しいのかもしれませんが、
時に「腹をくくる」という選択をすることで、
自分の生き方を明確にしてしまえば、
人は迷うことなく、
ブレずに前へと進んでいくことができるのではないか。

例えば、若い時に何をしようか、
どのように生きていこうか悩んでいても、
ある「覚悟」がきっかけで、
ブレない気持ちを持つこともあります。

僕の身近なところで言えば、
結婚をして家族を持ったことをきっかけに、
今まで以上に、仕事に邁進する人も多かったりします。

また、自然災害や病気と向き合った時、
辛い状況にもかかわらず、
そうした過酷な状況の中の覚悟でこそ、
自分の生き方を大きく変えていく人もいます。

人は何かを「覚悟した」時にブレなくなるもの。

それは、
このような不安定な時代だからこそ、
必要な考え方なのかもしれません。


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時代に新しい価値を残してきた人というのは、
実は「過酷な状況」の中で揉まれてきた人が多いと感じます。

みなさんもよくご存知だと思いますが、
「シャネル」というファッションブランドがありますね。

創業者のココ・シャネルは若い時から、
スターデザイナーだったかといえば、
実はそうではないんです。

若い頃の彼女は、
舞台で活躍することを目指していて、
社交の場や夜のキャバレーで歌を歌っていたこともあったそう。
そうしていく中で、身近にいた人たちの
「帽子をデザイン」するようになっていき、
やがて、彼女は帽子デザイナーとして活躍していくんですね。

また当時は、
ファッションを志す彼女にとって、
あまりに不幸な時代でもありました。

世の中は世界不況の真っ只中で
世界中で不穏な空気が漂っていた時です。
そうした不況の波は、彼女のブランドにも押し寄せていて、
ある時、シャネルで働く従業員の不満も爆発し、
大規模なストライキへと発展していくこともありました。

そんなタイミングで、
第二次世界大戦も勃発してしまいます。

「今は服など作っている時代ではない」

彼女は、これまで十数年もの間、
多くの思いとともに立ち上げてきた店舗を閉鎖し、
ファッションと距離を置いたことすらあるんです。


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シャネルは数々の新しいファッションスタイルを
生み出してきました。

シャネルスーツ、香水「No.5」、ジャージスタイル。

彼女がなぜあそこまで、
当時の女性のあたらしい価値観を提供できたのかといえば、
それは常に「逆境」の中での
彼女なりの「覚悟」があったからだと思うのですね。

人は追い込まれた時にこそ、
自分の奥底の大切なものを見つめていく。
そして、覚悟の中で突き進んでいくのではないか。

実はあのクリスチャン・ディオールも
若かりし頃は、美術ギャラリーなどを営んでいましたが、
シャネルと同じように不況の中で閉店。
大戦下で徴兵されるなどの経験を経て、
ファッションの道へと歩んでいきます。

ファッション界で、
新しい価値観を作り上げる人の多くは、
そうやって紆余曲折を経ていきながら、
厳しい現実と向き合うことで、
モードの世界で活躍してきた人も多いんです。

シャネル本人も言っていることですが、
「失敗」や「逆境」は力になる。

不自由であっても、
理不尽にあっても、
それを大きな力に変えてはいけないだろうか。

そのための覚悟を。


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現代を生きている僕たちはどうでしょう?

不景気だと言っても、
昔の不景気よりは恵まれています。

当時は物流のインフラも整っていませんでしたから、
株価が暴落でもすれば、
本当に食べるものにすら困窮してしまったんです。

そんな中で、
現代の生活から聞こえてくるのは、
仕事がつまらない、
政治がくだらない、
年収が上がらない。

そんな声ばかり。

うまくいかないことに悩んで
前に進めないでいる人もいるかもしれません。
苦しんでる人もいるかもしれません。
それでも、希望は捨てないでください。
どうか苦境を苦境のままで終わらせないよう。

逆境の中で、
時に覚悟を持って進むこと。

大切にしておきたい気持ちです。


それでは、
今日も良い一日にしていければと。



遥か孤島から感謝を込めて。


いつもありがとうございます。

最後までお読みいただきありがとうございます。毎日時間を積み重ねながら、この場所から多くの人の毎日に影響を与えるものを発信できたらと。みなさんの良き日々を願って。