幸福日和 #012「前向きなタダ働き」
こんなことをいうと、
中には反発を持たれる方もいるかもしれませんね。
「日々、タダ残業をしているのに、、、」
「なんてこと言うんだ」と、、、。
でも「タダで残業」というのも、
「お金に縛られている」から生まれる考え。
そうやって、
目の前の仕事をぞんざいにこなしていませんか?
お金を理由に、お客さんのこと見失っていませんか?
おそらく多くの人が
お金と引き換えにして働いていると思いますが、
「前向きにタダ働き」をすることで、
「働く」ことへの意識が変わります。
例えば、週末の一日だけ、
日常と違う仕事をしてみる。
その一日で得られたお金は、
全て寄付をしてしまうか、
身近な人へのお礼に使ってしまう。
これも「前向きなタダ働き」です。
✳︎ ✳︎ ✳︎
人は「稼ぐための仕事」によって、
日頃から慣れ親しんだ仕事を
流れ作業でこなしてしまいがち。
惰性的に働いていく中で、
最初は感情を込めてきたものに
大切なものを見失うことさえあります。
自分がやっているのか、
機械がやっているのかすらも分からない。
これは、そうならないための
一つの訓練なんです。
週末の一日だけでもいい。
「お手伝いをする」と言う気持ちで、
誰かの労働に触れてみるんです。
✳︎ ✳︎ ✳︎
これも僕が過去にしていたことですが、
一時期、大阪のとある下町で
そんな「お手伝い」をしたことがあるんです。
それは、解体作業の仕事でした。
おそらく、普通に生活していては、
趣味も生活習慣も合わずに、
一生出会うことはなかったのだろうなという
人たちと、同じ作業着を来ながら朝から晩まで働きました。
当時の僕は、
そうした現場仕事にどこか偏見を持ってましたが、
「稼ぐ以外の視点」で目の前の仕事を眺めてみると、
彼らの職人魂のようなものや、こだわり、プライド、
彼らを支えている家族の存在を肌で感じたものです。
お昼には、弁当をいただきながら、
競馬や麻雀、異性の話。
現場には、同じ年齢くらいの人もいて、
事業の資金作りのために夢をもって働いている人や、
夜はホストで昼間は現場で働いている人なんかもいました。
そうした、多くの人生に触れることもできました。
僕は、その「タダ働き」の時間の中で、
「働く」ということについて、
はじめて真剣に考えるようになったんですね。
✳︎ ✳︎ ✳︎
人は「何のために働くのか」ということを、
金銭を超えて、「ただ働く」ということだけを通じて
知ることがあります。
お金には良くも悪くも、
感情がつきまとってしまうものですから。
少しの時間だけでもいい。
時には、自分の曇りガラスを
丁寧に綺麗に、磨いていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。毎日時間を積み重ねながら、この場所から多くの人の毎日に影響を与えるものを発信できたらと。みなさんの良き日々を願って。