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【読書感想文】【小説】『本日は、お日柄もよく』

(このnoteは3分で読めます。約2,200文字)
※ネタバレを含みます
『本を読むときはビジネス書を中心に読んでいたけど、最近、小説も読むようにしているんだ。何かオススメの小説ある?』と友人に聞くと、原田マハ氏の『本日は、お日柄もよく』をオススメしてくれました。本のタイトルだけではどのような内容の小説か想像がつかず、『これはどんな小説なの?』と聞くと、『読めば分かるよ。』と言われました。『色々説明するよりも読んでみてくれた方が早い。その方がこの小説の良さが伝わると思う。』と友人は言いたかったのでしょう。早速読んでみました。

読み終わってから、『本日は、お日柄もよく』について調べてみると驚くことばかりでした。2022年9月現在、Amazonレビューは1,500件近いレビューがあり平均評価4.4/5という高評価でした。確かに、『読んで良かった。』と思える小説だったので、高評価なのもうなずけます。

『本日は、お日柄もよく』は2010年に出版された本ですが、7年後の2017年には、女優比嘉愛未さん主演でドラマ化されていました(全4話。WOWOWにて放送。)。ドラマ化するほど人気を博していたようです。

このnoteでは、『本日は、お日柄もよく』についての読書感想を書きます。内容の要約でなく、あくまで私の感想ですのでご了承ください。主観的な感想も多くございますので皆さまの広いお心で読んでいただけますと幸いです。

【総評】
オススメ度:★★★★★
読みやすさ:★★★★★

【対象とされる読者層】
・考えさせられるような小説を読みたい方
・スピーチに興味がある方
・スピーチライターに興味がある方
・政治に興味がある方
・選挙活動に興味がある方

330ページほどの小説ですが、話が進むテンポが心地よく、どんどん読み進めることができます。2時間かからず読み終えることができる小説ではないでしょうか。

✅1、総評

一言で表現すると『読んで良かった小説』でした。2022年9月24日現在のkindle版価格は677円ですが、読み終えた後にここまでの充実感を677円で得ることができるのはコスパがとても良いと思いました。

そもそもの物語のベースが『スピーチライター』というあまり馴染みがない職業をベースに書かれており、そんな『スピーチライター』と『政治』の掛け算で物語が進んでいきます。普段かかわることが少ない2つについての話なので、物語の展開が予想できず新鮮な気持ちで最後まで読み進めることができました。

また、物語の随所に印象的な言葉が出てきます。思わずメモしたくなるような言葉が多いこともこの小説の魅力の1つでしょう。


✅2、印象に残った内容と感想

2-1、スピーチの極意

物語の冒頭に『スピーチの極意 十箇条』が出てきます。スピーチライターが物語のベースとなっているため、随所にこの極意は登場します。スピーチが苦手だと思う方は、『まずはこの十箇条を参考にしても良いのでは?』と思うぐらいよくできた十箇条でした。

2-2、久美さんが大切にしている言葉

主人公『こと葉』の師匠であるスピーチライターの久美さんが大切にしている言葉が物語の終盤で登場します。

『困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。三時間後の君、涙が止まっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩き出している』
『本日は、お日柄もよく』275ページより

この言葉が出てくるまでの物語展開を踏まえると、読んでいる側が自然と涙してしまうような言葉でした。小説の一部として出てくるこの言葉はとても素敵でしたが、そもそも作者の原田マハさんがどのようにこの言葉を思いついたのかが気になりました。作者自身が他のどなたかの言葉を参考にしたのか、それとも作者自身の経験から紡ぎ出された言葉なのか、とても気になります。


✅3、書籍紹介

※冒頭部分に記載した内容を再掲します。

【総評】
オススメ度:★★★★★
読みやすさ:★★★★★

【対象とされる読者層】
・考えさせられるような小説を読みたい方
・スピーチに興味がある方
・スピーチライターに興味がある方
・政治に興味がある方
・選挙活動に興味がある方

330ページほどの小説ですが、話が進むテンポが心地よく、どんどん読み進めることができます。2時間かからず読み終えることができる小説ではないでしょうか。

✅おまけ。今後読む予定の本。

『日本の「運命」について語ろう』

会社の同じ部署の大先輩がオススメしてくれた本。浅田次郎の他著書『世の中それほど不平等じゃない』は『地元の図書館でレンタルして読むのがちょうどよい』とのこと。

『THE MODEL』

前職の同期とご飯を食べた際にオススメしてくれた本。

『リーダーシップ進化論』

前職の同期とご飯を食べた際にオススメしてくれた本。

『経営は実行』

前職の同期とご飯を食べた際にオススメしてくれた本。

『コーポレート・トランスフォーメーション 日本の会社をつくり変える』

前職の同期にオススメしてもらった書籍。

『麦の海に沈む果実』

中学・高校時代の同級生のオススメ小説。

『論より詭弁~反論理的思考のすすめ~』

論理というものについて少し勉強したいと思ったため。

『世界最先端の研究が教える すごい脳科学』

書店で出会った1冊。

皆さんもおすすめの本がありましたら、ぜひ、コメント欄で教えてください。

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