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【読書感想文】『リーダーの仮面』

(このnoteは3分で読めます。約2,300文字)
以前、友人に教えてもらった『リーダーの仮面』という本を読みました。私は現在26歳の社会人5年目で、まだマネジメント業務やリーダー的職種にいるわけではありませんが、今後自分自身がその立場に立った時のため、また、現マネージャーやリーダーがどういったことを考えているか理解するための一助になることを期待してこういった書籍は積極的に読むようにしています。

読み進めていく中で知ったことですが、本書は、株式会社識学の創業者である安藤広大氏によって書かれた本でした。マネジメント系の内容をググった際にたまに識学のサイトを見ていたので、少し驚きました。

このnoteでは、『リーダーの仮面』についての読書感想を書きます。内容の要約でなく、あくまで私の感想ですのでご了承ください。主観的な感想も多くございますので皆さまの広いお心で読んでいただけますと幸いです。

【総評】
オススメ度:★☆☆☆☆
読みやすさ:★★★★☆

【対象とされる読者層】
・マネージャー1年目
・部下をどうマネジメントしたらよいか分からない方
・人事
・組織について学んでいる方

250ページほどですが、文字量が多くはなく1時間程度で読了することができます。正直なぜアマゾンレビューの高評価がこれほどまでに多いのか分かりません。マネジメントの考え方の1つとしては参考になる書籍です。

✅1、総評

1-1、組織によって合う/合わないがありそうな内容

2022年8月現在、アマゾンレビューは2,000件近くあり、評価は4以上となっているため高評価を獲得している書籍だと言えます。しかし、私にはなぜこの書籍がここまで高評価なのか分かりませんでした。

『いかなるときも「個人的な感情」を横に置く』など、マネジメントにおけるイメージに対して逆張りのような記載が多いため、読み手が受ける衝撃が大きく、高評価につながっているのではないかと思います。

ただ、読み進めていてもデータ的な根拠は出てこないため、『本当にそうなのかな?』と疑問に思う部分が多くありました。本当に正しいことを言っているのかもしれませんが、『数あるマネジメント手法の1つ』という距離感が適切な気がしています。

1-2、この本を読むなら『マネージャーの最も大切な仕事』の方がオススメ

データからマネジメントについて有効な手法を見つけるという意味では、私は本書よりも『マネージャーの最も大切な仕事』をオススメします。何が人のモチベーションをあげ、成果につながっているか、マネージャーとしてどんなことに気を付けなければならないかが分かります。


✅2、印象に残った内容と感想

2-1、『リーダー』と『マネージャー』の違いを説明してほしかった

本書では『リーダー』と『マネージャー』という2つの言葉が出てきますが、それぞれどう使い分けているかという説明はありませんでした。ごちゃまぜに使われていたような印象です。

似たような意味としては、『管理職』などがあります。『リーダー』『マネージャー』『管理職』などの言葉をそれぞれ定義したうえで、『リーダー』とはかくあるべきと展開するとスッと入ってきやすいと思いました。

2-2、根拠が欲しい

部下が上司を評価する「360度評価」という試みがあります。もちろん私は、このやり方には反対です。
第4章 褒められて伸びるタイプを生み出すな

という記述が出てきます。その中で筆者が考える「360度評価」の不要論が展開されますが、根拠としては弱いように感じてしまいました。考え方は理解できるのですが、実際どうなのかという根拠が欲しいものです。

例えば、人事制度においては『ノーレイティング』という考え方があります。成果に応じてランク付けし、評価するというレイティングをなくす考え方です。これは、このような人事制度を用いても結果につながらなかったという背景があります。そのかわりとして360度評価を取り入れる企業もあります。

例えば、Googleも360度評価を取り入れています。360度評価だから成功している、というわけではないと思いますが、360度評価をしている企業で成功を収めている企業もあるわけです。データ的な根拠がなければ筆者の主張には容易に反論できてしまいそうな気がしてしまい、全体的に主張に対して根拠が欲しくなりました。


✅3、書籍紹介

※冒頭部分に記載した内容を再掲します。

【総評】
オススメ度:★☆☆☆☆
読みやすさ:★★★★☆

【対象とされる読者層】
・マネージャー1年目
・部下をどうマネジメントしたらよいか分からない方
・人事
・組織について学んでいる方

250ページほどですが、文字量が多くはなく1時間程度で読了することができます。正直なぜアマゾンレビューの高評価がこれほどまでに多いのか分かりません。マネジメントの考え方の1つとしては参考になる書籍です。


✅おまけ。今後読む予定の本。

『本日はお日柄もよく』

盛岡で働く知人の紹介。

『日本の「運命」について語ろう』

会社の同じ部署の大先輩がオススメしてくれた本。浅田次郎の他著書『世の中それほど不平等じゃない』は『地元の図書館でレンタルして読むのがちょうどよい』とのこと。

『教養悪口本』

「悪口が言えない」という知人がネタとして読んでいた本。

『THE MODEL』

前職の同期とご飯を食べた際にオススメしてくれた本。

『リーダーシップ進化論』

前職の同期とご飯を食べた際にオススメしてくれた本。

『経営は実行』

前職の同期とご飯を食べた際にオススメしてくれた本。

皆さんもおすすめの本がありましたら、ぜひ、コメント欄で教えてください。

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