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Francis“Bolero”について語ります。M12「デラウェア」
高校生の頃、当時チャクラを好きになったのをきっかけにしてVoの小川美潮さんも参加するWa-Ha-haというsax坂田明さん、piano千野秀一さん、perc仙波清彦さんらが中心となって結成されたかなりユニークな音楽を奏でるユニットに興味を持ちライブにも通っていました。
※ちなみにこの日のegg-man会場にもオリはいます
ある日、深夜のFM番組に仙波さんがゲスト出演していてご自身のお気に入りの
Francis“Bolero”について語ります。M11「アネモネ」
先日、ムーンライダーズ日比谷野音ライブを観せていただきました。本当に素晴らしく、長年のファンの心を鷲掴みにしながらも新しいことにチャレンジし続ける姿はさらに心打たれるものでした。
ムーンライダーズとはこの世界に入ってからなかなか接点が無いままでしたが、2007年に鈴木博文さんと直枝政広さんのユニット「政風会」のアルバムにベーシストとして参加させていただいたのをきっかけに面識が出来、以降モノクロー
Francis“Bolero”について語ります。M10「セッソマット」
みなさんご存知フリッパーズギター“Groove Tube”でサントラが使用され渋谷系ではもうお馴染みのイタリア映画「セッソマット」(73年)
映画自体はモンドなB級感溢れるお色気映画なのですが、同じイタリア映画でもちょっと前に作られた「ボッカチオ'70」(62年、伊仏合作)と比べてしまうとクオリティこそ低いながらも、イタリアお家芸的なこの味わいが個人的には大好き。まあここでは映画のことはさて置い
Francis“Bolero”について語ります。M9「Bolero」
ある日、いつものようにシンセをいじっていてとても心地いい音色が見つかったので、和音を重ねながら自然と出来た吸い込まれるような循環コードを何度も何度も繰り返し弾きながらひとりで気持ちよくなっていた。それはどことなくフランス映画などで聴こえてくるような独特なリフレイン。
せっかくこんな心地いいループならばこれを元に曲にできないかと、リズムやベースを試行錯誤しながらダビングの繰り返し。次第にカタチにな
Francis“Bolero”について語ります。M8「Dandy Warhol」
当時カレッジチャートを賑わしていたバンド、Dandy Warholsという90年代末から活動してるアメリカのカッコいいバンドがいます。
ヴェルヴェッツフォロワー的な雰囲気とナード感も含め当時結構気に入っていた彼らなのですが、とりわけこのバンド名のセンスにやられたのでせっかくならこのワードをちゃっかりタイトルにてしまおうと即決。
勝手ながらアタタックチルドレンとしてアンサーソング的なもの作りたい
Francis“Bolero”について語ります。M7「VIVA! コーヒーゼリー」
そもそもコーヒーゼリーをいったいいつ好きになったのか。思い返すに子供の頃、たまに親に連れられて喫茶店に入り注文を選ぶ際、まぁ珈琲はなんだかんだでウチでも飲めるしと考えるとむしろここでしか食べられないものを!という安易な発想から恐らく選んだような気がするコーヒーゼリー。いま改めて思うに、何かを選ぶ時にその中でもひときわニッチなモノに興味を持つというこの感覚が、80年代においてMTV全盛期のポピュラー
もっとみるFrancis“Bolero”について語ります。M6「カサノバ」
英Rough Tradeの中でもある意味突出しオリジナリティある存在のアーティスト、Young Marble Giants。ストイックなリズムマシーン、ミュートギター、そしてアリソンの柔らかでまっすぐなVoのバランスがとても魅力的なのだけど、そこに切り込むように入ってくるソリッドなベースリフこそが肝だと私は思っていて、そんなフィーリングを表現した静かな曲を作ろうとストイックなリズムパターンと刻むギ
もっとみるFrancis“Bolero”について語ります。M5「トロピカル・サイレント・パルス」
Francisのニューアルバムを作っているという感覚すらなく購入して間もないまだDTM初心者の頃、チェコ共和国産の“frau Angelico”というガジェットなリズムマシーンをおふざけで購入して遊んでたりしてました。
たまたまなんとなく組んだリズムが面白かったのでDTMに取り込んで曲を作ろうとしていたところ、まだ慣れていなかったからか何かの間違いでデータがバグり、録音したはずの音がビローンと伸
Francis “Bolero”について語ります。M4「可愛い玩具」
96年リリースKaterineのアルバム“Mes Mauvaises Fréquentations”は、ゲンスブールなどのフレンチポップと一緒に当時よく聴いていた。60年代フレンチテイストにモンドミュージック的なフレーバーがほどよく盛り込まれ、ステレオラブに夢中だった私の耳にはちょうどよかった。
このアルバムの1曲目“Mon Coeur Balance”のようなゆるい60'sムードの楽曲を作りた
Francis “Bolero”について語ります。M3「マチルダ」
スタイリッシュに攻撃的だったり疾走感があったり、でもふざけてたりダンサブルだったりする楽曲が多いFrancisですが、ここはひとつミドルテンポでポップなやつを作りたいと試行錯誤する中、音と戯れているとなんとなく心地のいいシンセ音と出会ったのでリフをあれこれ試してみて、これがカッコいい!と落ち着いたループのフレーズがこの曲のイントロ。自分の中ではゲイリー・ニューマンがもうちょいハイブリットでビッグバ
もっとみるFrancis “Bolero”について語ります。M2「反撥」
トニー・マンスフィールド。我々はよく彼を「トニマン」なんて呼んだりしますが、そのトニマンはひと時代のブームを作ったと言っても過言じゃないほどのヒットメーカーでした。アズテック・カメラの“walk out to winter”の過剰なまでのアレンジ。イントロのシンセで「あぁ、トニマンだ!」と納得してしまうほどの説得力
あのキャプテン・センシブル、ソロアルバムのプロデュースではミュージカル「南太平洋
Francis “Bolero”について語ります。M1「シルブプレ・ハ」
みなさん「フランシス・ハ」(2012年)という映画をご存知でしょうか?
「イカとクジラ」のノア・バームバック監督による、デヴィッド・ボウイ「モダン・ラブ」が流れる中プロダンサー目指す主人公フランシスがニューヨークの街を疾走するシーンが印象に残るとても素敵な映画なのですが、なぜこのタイトルが「フランシス・ハ」なのか?ご覧になった方はご承知の通り、紆余曲折あった彼女が振付け師としてやっと自立し、新た
Francisニューアルバム“Bolero”リリースを記念して皆さまからいただいた素敵なコメント後編です!
“怪盗紳士”現る!
いつも神出鬼没で、どこか謎めいた怪しい気配を感じたら、そこに彼、がいた、ということが何度もあったけど、彼の頭の中にはこんなめくるめく極彩色のマジカルで豪勢な異空間が広がっていたんですね。
世紀末が続いているようなスリルと刺激に溢れ、甘く危険で刹那な匂いが立ちこめるここは、どこ?
たぶん、桃源郷です。
Sano kyoko(Do The Monkey)
オリさん!本当に凄いの
Francis ニューアルバム “Bolero” 発売を記念してみなさんからいただいた数々のメッセージ
Twitterで毎日アップしている数々の有難いコメントを、こちらにまとめてアップさせていただきます。
27年前、僕は『Burning Bear!』を聴いて衝撃を受けた。と同時に小里君の才能に嫉妬した。それから僕の中では、〝小里君はとてもセンスのある人〟とインプットされ、次回作を待った。内心、また素晴らしい内容だったら自信喪失になるかもと、ちょっと恐かった。でも何故か次回作がなかなか出てこない。当