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いい加減に腹を括って終わらせてみろ。

始める前に理想ばかり求めてしまい、そこに辿り着きたいがあまり現状から逃げがちである。音楽にしろ、製作にしろ、文章においてだってそうだ。自分の状態と向き合い、精進し続けなければ望んでいるものは決して手に入らないとわかっているのに。 別に文章を書くのが下手なのは事実だし、恥じることではない。ただいくら何を読んでも何を思っても、書く行為を始めてその都度終わらせないと、自分が今どの辺りにいるのかはわからないし、改善点も見えない。やるべき事は単純で、始めて、終わらせて、考察するくらいし

    • 足りない

      本を読め、と言われる。 日本では言われたことのない言葉。むしろ、本を読むのもいい加減にしろと言われていたくらいだった。 この国で生活する上で、会話能力にそれほど困ることはない。でも読み書きが非常に苦手だ。文法と語彙が不足しているのも自覚している。 この国に来てからの日々を考えると、自分の状況はごく自然であるとも言えるのだが、いささか情けない。そして困る。 困ることはいろいろあるのだが、その一つとして、日本語では容易にできていた読書というストレス発散方法ができないことが困る。最

      • ああ今お金があれば…

        悩んでいる。解決方法はお金。 個人で習っている先生に、安全策として今通っている大学附属の語学学校にもう一年通うという手もありだと話された。 自分でもそれがいいなと思っている。その方が確実だろうし、大学に入ってから楽だろうし、何より語学を学べる時間をしっかりとれるのは大きい。 ただ金がない。 大学附属の学校は他の語学学校に比べるとかなり費用が安く済む。けどかかるものはかかる。 そこにお金を使ってしまうと、学費が足りなくなるのではと心配でストレスがすごい(まあ夏の大休暇でバイトす

        • 出国時の荷物検査で消しゴムが引っかかった話

          束の間の一時帰国を楽しみ、微妙な心持ちで荷物の準備を済ませ、空港へ向かった。やや慌てて準備した荷物だったが、まあ守るべき事は守っているし、特に引っかかるようなものも持っていない。 荷物検査の場で、自分の滞在国で求められたように鞄毎にトレーを使ったり、電子機器や液体物の袋を出そうとしたら、それは必要ないのでそのままトレーに乗せるように求められる。そんなもんでいいのかと係員に従い前に進むと、待てど暮らせど自分の荷物は流れてこず、検査員が必死に画面を確認している。 そんなに変なもの

        いい加減に腹を括って終わらせてみろ。

          違いはどこから来るのか

          知らないところへ行くときには、その前にそこで行われている義務教育の内容に触れることがそこに住んでいる人達とのやり取りを円滑にする可能性があると最近気づいた。 円滑にするというより、自分を楽にしてくれるという方が正確かもしれない。 この国の人達はよく意見の投げかけ合いをする。時にはそれが白熱し、言い争っているように見えなくもないが、一区切りすると何事も無かったかのように穏やかに話したり笑い合ったりしている。 これを以前は仲がそこまで良くないと感じたり、これが自分の身に起こ

          違いはどこから来るのか

          何をしたら十分だと言えるのか

          試験への日程が迫り、とうとう試験日時の詳細が送られてきた。 準備はどれくらいすすんだ?大丈夫そう?などと聞かれるが、自分のしていることに全く自信がなく、はいとは言えない状況にいる。 多分、計画を立てるのが下手なのだろう。 多分、時間配分が下手なのだろう。 勉強のやり方がいまいちなのかもしれない。 あれこれ悪いことは思い浮かぶのに良いことは何一つとして思い浮かばない。 本来ならとにかくやって、現状を把握し、そこに対して次のやり方を考え実行する。というのが理想的な流れなのだと思う

          何をしたら十分だと言えるのか

          物への執着

          髪留めを失くした。 髪留めと言ってもお洒落なものではなく、あくまでただ髪の毛をまとめる為の黒いゴムである。私は髪が長く量が多いので、細いゴムと太いゴムを使い分けている。より気にならないように結ぶ為にはこのどちらも使う必要がある。失くしたのは細い方で、引っ張るにも力がいらずに使いやすいのでほぼ毎日使っているか、手首にはめていた。 ある日外出した際にふと手首を見ると、そこにあるはずだった黒いものがなく、ぼんやりと、ああ失くしたのだと思った。 たかがゴムなのだから、また手芸用品店に

          物への執着

          取扱説明書

          自分の取扱説明書を作っている。 新しい事をやろうと思ったり、何かを失敗する度にそのやり方や原因を考えあれこれ試してはいるのだが、いまいちうまくいっていない気がしていた。というより、同じ様な失敗を繰り返していると感じることがあり、なんの進歩もなく(と感じながら)ただ時を過ごしていくのもな…と思ったのだ。 今までもあれこれ試してはいたが、何一つとして継続しなかった。そして自分に何が合っていて何が合っていないのかも把握していない。まずはそれを把握することから始めないと対策が練ら

          取扱説明書

          迷走

          どうやって生きていったらいいのかわからなくなっている。 一時期自立はしていたが、体調を崩し、細々と仕事をして家族の力を借りながらなんとか回復し、援助を得ながら母語では生活することのできない環境に身を置いている。恵まれていると思う。と同時に自分と同じくらいの歳の友人知人を見て自分と比べてしまっては自分の存在が情けなくなっている。家庭を築き、子供を育てながら生きている人が周りに増えてきて、自分は一体ここで何をそんなに意地になってもがいているんだろう。 やりたいことはある。いつ

          自信のなさ

          極端に自信がないらしく、そこをいつも指摘される。 いつからこうなったんだろうと考えていたけど、少なくとも小学校1・2年生の時にはこうだった。あの授業では多分「家にあるものを使って何かを作る」みたいな事をしていた(という曖昧な記憶しかない)。完成品から察するに、私は母に相談してモール、スポンジ、ボタンとかそういう類の物を持っていったんだと思う。授業が始まって、周りのみんなが作業を始める中、先生の目の前の席にいた私は一向に動き出せず、ひたすら焦りを感じていた。 「好きなものを

          自信のなさ

          明るい夜

          22時近くになっても外が明るい。 ここに来て始めの頃は夢の中にいるような不思議な気分でいたが、今では気がおかしくなりそうだ。冬の日が短い時よりも夏の日が長い時の方が私の精神面には悪影響を及ぼすのではと考えることがある。 だったら早く鎧戸を閉めればいいと思うのだが、これから日が沈んでいくところが見られるというのに閉めてしまうのはどこかもったいないような気がする。私は日が完全に沈みかけた群青色の空が好きなのだ。月は見えなくてもいい。むしろ見ると寝付けないことが多いので見ない方

          明るい夜

          書くというリハビリ

          学校でも家でも毎日本ばかり読んで、その日あった出来事や思った事をひたすらノートに書き殴っていた事がある。後になってたまにそれを読み返してみて、嫌になって破いて捨てたりしていた。あの時の自分は携帯を持っていなかった。パソコンを立ち上げるのすらも面倒で、テキトーにその辺に転がっていたノートに手をつけてからは毎日そこに何かしら吐き出していた。 今の自分からすると、まるで夢のように感じる。ペンを持ってノートに向かうより、スマホにメモした方が早い。保存するページは毎回変わったりするの

          書くというリハビリ

          例えばもう一人の自分に向けて

          ‪書きたいことは山程あるのになかなか書き出せない。どうしたものかといろいろ考えたけど、いっそ宛名のない手紙のように文章を書こうとしたらできるだろうか。‬ 随分と前、文章を書きたいが為に何かしらの媒体を探した末にたどり着いたのがnoteだった。ここなら良さそうだと登録したはいいけれど、もう何年も人の文章を読むばかりで自分が書き出すことはなく時が過ぎていた。どこかのSNSでやっているように取り止めもなく、なんとなく思いついた言葉を書くのではなく、それなりの形式でもってそれなりの

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