迷走

どうやって生きていったらいいのかわからなくなっている。

一時期自立はしていたが、体調を崩し、細々と仕事をして家族の力を借りながらなんとか回復し、援助を得ながら母語では生活することのできない環境に身を置いている。恵まれていると思う。と同時に自分と同じくらいの歳の友人知人を見て自分と比べてしまっては自分の存在が情けなくなっている。家庭を築き、子供を育てながら生きている人が周りに増えてきて、自分は一体ここで何をそんなに意地になってもがいているんだろう。

やりたいことはある。いつかぼんやりと思った「死ぬまで何かしらの形で表現者として生きていきたい」という気持ちは今も常に抱えている。その割に何もしていないではないかと思う自分もいる。勉強したいこともたくさんある。例え誰かに「金にならないことを学んでも仕方がない」と言われても、それで納得できるような性格でもない。

誰かと自分を比べることは愚かだとわかっていても、つい比べてしまう。そして後悔する。無意味なことをしていると感じる。

彼らのように、常に何かを作り続けずには、描き続けずにはおれないような人間ではないのは事実だが、だからといってそこで歩みを止めることになんの意味があるのか。そもそも歩みを止められるのか。


とここまで書いたところで我が家の最悪に不機嫌なネット環境にやられてしまい、時間が経ってから戻ってきたら私の書いたものは全て消えてしまった。

と思い込んでいた(下書きとして保存されていた)。

五月の頭にこの文章を書き始めた時と一ヶ月程経った今では私の状況は少し、そして心の状況はだいぶ変化した。状況は多少落ち着き、私は途中で燃え尽きたような、自分でもよくわからないとにかく宙ぶらりんな気持ちを抱えた期間を乗り越え、今ではいい意味で開き直れている。気持ちの切り替えが苦手な私は、正直たった一ヶ月で自分が多少の落ち着きを取り戻せるようになったことに驚いている。多分、日々少しずつ工夫しているだけあって、自分なりに自分への対処法がなんとなくわかってきているのだろうと思う。

誰が何を言おうと、私がどれだけ望もうと、それが出来るかどうかは話が別で、頑張りたくても頑張れない時もある。大切なのは完全に折れてしまわないこと。今は、すぐに決断をしようとすることはやめた。とりあえず傍に置いておいて、今自分ができそうな事を細々とでもいいから続ければいい。まあ自分に何が出来るのかもよくわからないんだけど。出来ることも出来ないことも、やってみないと見つからないわけだから、とりあえず気楽にやってみるか。



いただいたサポートは学費と学業関連の書籍代として使わせていただきます。