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『スタンフォードの自分を変える教室』を読んで、なぜ二郎系が止められないのかハッキリした

さて、私はこよなく二郎系を愛する人間、通称:ヒュー万二郎です(きっとジョン万次郎もここから来ていると思います)。

あのドロッとしたスープに、わしゃわしゃ麺。初めて食べに行った時は訳が分からずマシマシにしてしまい、普通に地獄を見ました。

まさかラーメン食べに来て、目の前の店主に怯えて食べるなんて夢にも思わず、いまでもトラウマになんてことにはなってはいませんが、ちょっとトラウマです。

そんな二郎系ですが、食べ過ぎると早死にするってことは食べてみると分かります。高いカロリーと背油とニンニクなんて、男にとっちゃ夢のワンダーランドですが、たぶん胃からすると恐ろしいデンジャーゾーンです。

ただ私もやめたい気持ちはあるんですよ、もちろん。早死なんてしたくないですからね。でもやめられないんですよこれが。

もうなんか「マシマシ」っていう呪文をかけられてるというか、もはやアバタケダブラ並の殺傷能力というか。

もはやヴォルデモートに「ラーメンジロウ」喰らわせたら勝手に死んだんじゃないかってぐらい、ウマ危ない食べ物なんですよ。

じゃあ、なぜこんなにも止められないのか?止めなきゃいけないのは分かってるのに止められない。

そんなときこそ、ちょっと『スタンフォードの自分を変える教室』に助けを求めてみましょうか。

あなたの意志力はどこから?

さて、誰にでも「止めようとしたけど止められなかった」という経験はあると思います。止めようとしたけど止めれずに、つい手を出してしまった自分にガッカリする。そんなことは日常茶飯事です。

私なんかもう、筋トレ(4日で敗北)、お菓子(無意識にハイチュウ食ってて死亡)、ゲーム(気づいたらコントローラー持ってて処刑)、資格勉強(15ページ読んで本にヘッドバットして睡眠)、早朝ランニング(「どうせ一回きりの人生だし!」とセルフ説得して二度寝して終了)、とこんなにも多く挑戦しましたが続かずに今に至ります。

こう見るとなんとも情けないですね。資格勉強なんて今でも続いてたら、もっと良い所に転職出来て、年収も上がっていたかもしれないのにですよ。

じゃあなぜこんなにも続かないのか、ちょっとその原因をひも解いてみます。

意志力に関する思い込みの多くが、成功を妨げ、不要なストレスを生んでいるのです。

ケリー・マクゴニガル. スタンフォードの自分を変える教室
スタンフォード シリーズ (p.16). 大和書房. Kindle 版.

つまりみんな自分の意志力に自信を持ちすぎということですね。例えば駅のホームでmanekenのワッフルの匂いを嗅ぐと、つい並んじゃうじゃないですか。誰かのためって言って家には誰もいないのに買って帰っちゃうじゃないですか。

どれだけ自分が「私ならそんなもの簡単に止められる」と思っていても、やっぱり人間というものは言い訳や頑張ったご褒美などで、自分を甘やかしてしまいます。

よくあるセルフ説得
・午前中はサラダを食べたし、午後から重要な会議が入ってるから「ちょっとぐらい甘いモノ食べちゃおう」と思って食べるフィナンシェ
・「明日から頑張ろう」と思って食べる二郎系
・「今日くらいいいか」と言って3日連続で休むランニング

しかし本書ではそんな意志力の弱さは「当たり前」だとしています。むしろ無駄に自分の意志力に期待して、できずに不要なストレスを生んでしまうことの方が問題であると、そう言います。

継続するために必要な力

じゃあ自分の意志力が頼りないとして、どうしたらダイエットは続けられるのでしょうか。

自分がほんとうに望んでいることを思い出す力が必要なのです。

ケリー・マクゴニガル. スタンフォードの自分を変える教室
スタンフォード シリーズ (p.28). 大和書房. Kindle 版.

つまりお菓子や二郎系を食べたくなったときには、すぐに自分が目標としているものを思い出す力が必要になるということです。

例えば「今日くらい二郎系食べてもいいかな」って思ったときに、目の前のジェイソン・ステイサムがこっちを見ていたら、なんだか躊躇してしまいますよね。

こっち見んな

他にも憧れのドウェイン・ジョンソンのポスターが貼ってあれば、「筋トレしなきゃ」という気持ちになります。

ハゲちゃびん

自分がなりたい姿や憧れの人をポスターにして壁に貼り付けたり、もし無理なら、すぐに思い出せるように「ジェイソンになりたいんだろう?」なんて書いたメモを壁に貼っておけば、自分の望む姿をすぐに思い出すことができます。

つまり何かを継続するためには「思い出す力」がどうしても必要ということですね。

メタ認知の活用

さて「思い出す力」が必要なことは分かりました。たしかに自分の理想としてるものを思い出すことで行動は抑制できます。

でも、どうしても目の前にドロドロ豚骨ラーメンや、マシマシ野菜が見えたら何も考えず飛びついちゃうじゃないですか。

そんなときどうしたらいいねんって話ですよね。

まあそんなときちょっと意識したいのがメタ認知です。

メタ認知とは一つ上の段階から自分を見るということで、まあ幽体離脱した自分が頭の上から見下ろしているみたいなことです。

このメタ認知をどう活用するかというと、何かをしたくなったときに「あ、自分はいま○○がしたいと思っている」と認識します。

私は面接とかプレゼントなど、緊張する場面でよく使いますが、自分を真上から見下ろして「自分はいま緊張している」とか「まあ落ち着けよ」なんて声を掛けるわけです。

すると、自分を客観的に捉えることができて、やがて緊張や何かをしたい欲を抑えることができます。

まあ恐らく、客観的に見るから抑えられるのではなく、客観的に見れるくらい冷静になれているから抑えられるんだと思います。

他にも怒っているときとか、眠たくなったときとかに使うと意外と効き目はあるので使ってみてください。

私の場合は二郎系を食べ過ぎてリアル幽体離脱しそうですが。

おわり

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