【連載】#10 なぜW不倫がなぜ激増しているのか?|プロの探偵だから知っている「不倫」のリアル
平成までの浮気の特徴と発覚率
年号が変わり令和となって早3年。時代の移り変わりとともに、私の元に舞い込む相談や依頼の傾向が変わっています。
例えば、私が探偵を始めた二十数年前の浮気調査の依頼といえば、「夫が浮気をしているみたいだから調査をしてほしい」というザックリとした依頼がほとんどでした。当時は、ガラケーが普及し始めた頃で、まだポケベルも使われている時代。その時代の連絡手段といえば、電話機による通話です。LINEどころか、メールさえも職場のPCで使うぐらいで、個人が使うのは少ない時代でした。
そのため、
「コソコソ電話をかけに行く様子がおかしい。浮気かも?」
「通話料金が上がった。浮気かも?」
といったように、状況的に見て浮気を疑った奥様からの依頼がほとんどでした。その結果、調査を行なっても、結果はシロということもしばしばありました。ただの思い違いも多かったのです。
時代は過ぎ、iモードメールや写メールといった言葉が表すように、メールの時代が到来し、そのメールから浮気が発覚という時代に突入しました。
ガラケーに眠るメールを紐解けば、浮気の真実がわかると言っても過言ではなく、浮気調査の依頼も、「携帯メールを見て浮気相手とやりとりしているのを確認したから100%浮気です」という状況になり、実際の浮気調査を行なった結果も、浮気率90%以上となりました。
さらに、スマホが普及し始めた2012年以降はLINEがメールに変わる連絡手段となり、誰もが浮気にはLINEを使う時代が到来しました。結果的に、LINEから浮気が発覚する事例が標準化しました。浮気調査を行なった結果も、ほぼ100%とという状況です。
令和に入って明らかに変わった、浮気の特徴
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