和食の秘密と大和民族の特性
前回のラーメン記事の最初に、
と書きました。その和食の話の続きです。
日本列島の仕組み
「日本列島って、、、和食に関係あるの?」
と思うかもしれませんが、実はめちゃくちゃ関係ありです。
日本列島は
・ユーラシアプレート
・北アメリカプレート
・太平洋プレート
・フィリピン海プレート
という4つのプレートがぶつかり合う大陸で、とても珍しい国です。
いわば地球のへそのような場所です。
その4つのプレートがぶつかる=地球の圧力や摩擦がものすごくある。
だから火山や地震が多い。
そこにつまり地球のエネルギーがたくさん集まっているということになります。
その地形や地盤や地域性から、日本独自の
特性や背景、宗教、民族性、思想が生まれました。
中でも特徴的なのが、
日本は、
“受け入れる”
ことがとても得意な民族だと言えます。
なぜなら、他国は場所を移動して、領地開拓などで経済発展させていくのが特徴である反面、
日本は、土地が狭く広げようがないため、その中でなんとかするしかなく、
さらに、海外からも色々入ってきて、その入ってきたものをどう活かすかという地域性になります。
和食は輸入されたもの?
和食が良い例です。
和食は、今でこそ世界中に認知されていますが、もともとは、
そのほとんどが海外からの輸入による料理の組み合わせだったりします。
例えば、『天ぷら』
これは、もともと室町時代に日本に入ってきた南蛮料理の一つです。
天ぷらという言葉の語源は、ポルトガル語の「調理」を意味する「tempero」、スペイン語の「天上の日(揚げ物を食べる日)」を意味する「templo」などからきていると言われています。
『とんかつ』はミラノ・ウィーンの“カツレツ”から、
『ラーメン・うどん』は中国から来ています。
『カレー』もインドからです。
あと家庭料理の定番である『肉じゃが』
これも、もともとは欧米のビーフシチューからきていて、
東郷平八郎がイギリスに行った時に、シチューを食べて感動し、
そのビーフシチューを食べたこともない日本人シェフに「このような味だった」と雰囲気だけ伝えて無理やり作らせた結果、日本の調味料である醤油や味醂などで代用してつくったため、肉じゃがのような味になった。
そこから肉じゃがが生まれたと言われています。
その他、調味料の醤油や味噌なども、もともとは韓国や中国から伝わったものです。
「大和」の秘密
このように、色々なものを含んで融合することが得意なのが
日本人で、だからこそ『和食』と呼ばれます。
日本の精神構造はこの「和」という字そのものにあり、
和と言う字を見ると、
左の禾偏は上下左右斜めの
全部の方向にバラバラに向かっているものを
右の口という漢字で一つにまとめ包み込む
と言う意味でもあり、
つまり和という漢字一つに、日本人の“他から来たものを取り入れ融合する”という国民性が現れているのです。
そして、コミュニティ文化が強く、
バラバラのものを一つに集め、大きく“和”することができるのが
“大和(やまと)”民族の特徴なのです。
つまり、外から来たものを受け入れ、より発展させることができる能力がずば抜けて高い民族だといえます。
他の例では、チェスと将棋のルールの違いを見ると、
チェスは相手の駒を取ったら、それで終わりです。
しかし、将棋は相手の駒を自分の仲間として受け入れ戦力にすることができるのです。
このようなゲームからも、日本の深い国民性がわかってきます。
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