最近の記事

2021年のアウトプットをふりかえる

2021年の主なアウトプットをふりかえります。 2月: デブサミに登壇した2021年、一番がんばったのはこれ。 はじめて社外に登壇する経験がデブサミとなり、もちろん緊張はしたし、準備はとても大変だった。しかし、(動画を事前に収録していたこともあり)当日は楽しかった。 そして、下記の記事に書かれている「イベントに登壇する人が一番美味しい思いをする」は本当にその通りであると思った。発表にまとめる過程により知識は強く定着し、結果として技術力の向上につなげることができた。 1

    • ウォーキング大会をきっかけに、歩くことを習慣化した2つの秘訣

      先月、会社でConnected Walkingという名の「4週間でチームで何歩歩いたか、チームの平均歩数で競争する」ウォーキング大会が開かれました。在宅勤務で深刻になった運動不足を解消するために、意識して歩く機会を提供するというものです。 大会では、週次で歩数を記録し、ふりかえりを行い、計4スプリントを実施しました。全60チーム、252人が参加し、私のチームは見事7位という結果を残しました。 大会の中では、運営チームの方から、私にインタビューの依頼がありました。話を聞いて

      • 「私メッセージ」で、チームメンバーにやってほしいことを伝える

        「チームメンバーが思う通りに動いてくれない」というのは、どこのチームにも共通する悩みではないでしょうか。 その原因の一つは、自分の「こうしてほしい」という気持ちとその理由が、チームメンバーに伝わっていないことです。しかし、ただチームメンバーにやってほしいことを求めても、それがなかなか伝わることはありません。 相手に対して自己主張するのではなく、「私」の気持ちを表現することで、相手への命令などを含まずに、相手の気持ちにはたらきかける「私メッセージ」という伝え方があります。

        • オンライン勉強会で意識したい、プログラム学習の原理

          昨年秋から、手を動かして学ぶコミュニティ(勉強会)を継続しています。毎回30名前後の開発者が参加していて、合計100回以上の開催ができています。 オンラインでビデオ会議ツールを使って開催しているため、地理的な制約がなく、広く参加者を募ることができています。しかし、一方で、このやり方には、1つの問題点があります。 参加者が学べているのかどうかがわかりづらいオフラインの勉強会であれば、参加者が手を動かして学んでいる様子が目に見えます。このため、しかし、オンラインで数十人の参加

        2021年のアウトプットをふりかえる

        • ウォーキング大会をきっかけに、歩くことを習慣化した2つの秘訣

        • 「私メッセージ」で、チームメンバーにやってほしいことを伝える

        • オンライン勉強会で意識したい、プログラム学習の原理

          デブサミ登壇後記:楽しく学び続けるコミュニティをリモートワークの世界で0から作って育ててきた話

          本記事は、2021年2月18日(木)にDevelopers Summit 2021で発表した内容のまとめです。当日いただいた質問にも、改めて返信しています。 当日いただいた質問Q: これは講師側にインセンティブなどがあるんでしょうか? A: いまのところ、金銭などの直接的なインセンティブは特に用意していないです。(正確に言うと、とある社内コンペで優勝したので、その副賞を獲得するためのくじ引きに参加できる権利はあります笑) 基本的には、自主的に手を挙げた人が、自分が知ってい

          デブサミ登壇後記:楽しく学び続けるコミュニティをリモートワークの世界で0から作って育ててきた話

          2021年は「やりたいこと」を楽しみ、顧客への価値も提供したい

          仕事の話。 チームメンバーから、個人の目標を考える上で、「チームの目標」についてもっと伝えてほしいという話が出た。 刻一刻と状況が変化していく世界において、スピード感をもって対処するためには、目標は随時修正すべきものであると考えている。このため、あまりチームという単位で定量的な目標を定めるつもりはないのだけれど、私が重視しているマインドセットについては改めて伝える必要があるかな?と思った。 最初に断ると、この記事では、社外秘になってしまうような、具体的な内容は書かない(

          2021年は「やりたいこと」を楽しみ、顧客への価値も提供したい

          目標に対する自己評価をどのように伝えるのか

          個人的には「目標による管理」(MBO)に基づく人事評価制度は大嫌いである。しかし、そうは言っても、2021年現在、それが制度として規定されている企業が大半を占めているだろう。 目標に対する自己評価を伝える必要に迫られたときには、下記の3つに分けて、順番に伝えるのがよい。 1. Process目標を達成するために、何を考え、どのように行動したのかというプロセス。目標を立てた当初のアクションプランだけではなく、期中に気づいたことや、それに対応して実行したことを列挙していく。結

          目標に対する自己評価をどのように伝えるのか

          「もう決めたことだから」は理由になっていない

          下記の記事を読んだことをきっかけに、以前から考えていたことをまとめる。 ぼくは去年の2月にダイヤモンド・プリンセス号というクルーズ船に入ったことがあります。そのとき、ある厚労省の官僚に感染対策の不備を指摘したのですが、彼は不満そうな顔でぼくにこう言いました。「だってもう、決めたことだから」。 「もう決めたことだから」というのは、一見もっともらしい理由に聞こえる。それを聞くと、人は「今からではもう変えられない」という諦めを抱いてしまう。 しかし、過去の判断は「そのときの限

          「もう決めたことだから」は理由になっていない

          2020年に始めたことをふりかえる

          2020年に始めたことについて、ふりかえろうと思う。 1月:noteを始めた日記を最初に書いたのは小学5年生のときだろうか。学校の宿題で、毎日の日記を書くことになっていた。そのときは文章を書くことが苦手で、単にその日に何をどのような順番で遊んだのかという事実をそのまま列挙していた。うまく自分が感じたことを表現することができなかった。 インターネット上で初めて日記を書いたのは、中学生のときだと思う。DiaryNoteに登録し、インターネット上の友人と交換日記をしていた(20

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          在宅勤務を始めた2020年、買ってよかったもの

          今年はたくさんの買い物をしました。 水回りのリフォーム今年はなんと言ってもこれ。キッチン・お風呂・洗面台・脱衣所・トイレをリフォームしました。 在宅勤務が始まる直前の2月頃から計画し、5月~6月に施工。在宅勤務中の施工だったため、業者との確認のやり取りがスムーズに進みました(工事の音はうるさかったですが・・・)。 天井・壁・床なども一部リフォームし、締めて4XX万円也。 特に快適になったのは、お風呂。時間指定での予約ができるようになったため、ウォーキング終了の時間に合

          在宅勤務を始めた2020年、買ってよかったもの

          30分で意味のあるコードを書くために

          去る12月1日、会社でt-wadaさんの講演会があった。 エンジニアとして学び続けるための工夫について、2時間半たっぷり話を聞くことができた。私の質問にも多く答えていただくことができ、とても幸せな時間だった。 講演の中では、アウトプットをすることがインプットを引っ張るという話を強調していた。今回の講演の内容について、Blogなどでレポートを書くのも一つのアウトプットであるとのこと。このため、講演中の質疑応答の一部を抜粋した上で、感想をまとめる。 質問:「1日30分でもい

          30分で意味のあるコードを書くために

          「楽しく学ぶ」コミュニティを育てるために社内勉強会を続けている

          9月から、社内で「Developer dojo」という名のオンライン勉強会を30回以上開催している。なんとか2ヶ月間、継続することができたので、これまで取り組んできた内容と、今後の課題・展望をまとめてみる。 「学び続ける」習慣をつけさせたい勉強会の開催を企画した理由は、社内のエンジニアに「学び続ける」ことを習慣付けさせたいからであった。 エンジニアは、常に新しいことを学び続ける必要がある。しかし、実際に仕事をする時間では、多くのことを学ぶのは難しい。学び続けられるような時

          「楽しく学ぶ」コミュニティを育てるために社内勉強会を続けている

          ぷよぷよプログラミング[初級コース]では、プログラミングの楽しさを学べる

          書き写しをするだけで「ぷよぷよ」をプログラミングできるというコンテンツが無料公開されていた。 試しに初級コースをやってみた。たった28行の書き写しだが、ゲームが少しずつ動いていく楽しさがあり、はじめてHTML5+JavaScriptのプログラミングを学ぶ人にとっては、良いコンテンツだと思う。 公式には「ソースコード一式や小冊子を印刷するためのプリンターが必要」とされているが、マルチモニタ環境であれば、PDFファイルを映しながらの作業で十分だった。 それなりに入力ミスもあ

          ぷよぷよプログラミング[初級コース]では、プログラミングの楽しさを学べる

          noteにクリエイターと呼ばれる違和感

          noteは、自分のような書き手、投稿者のことをクリエイターと呼ぶ。 noteは、文章、写真、音楽、漫画、図解、動画など、クリエイターが気軽に創作ができるプラットフォームです。 創作なんて言えるほどのことをしていないnote公式が、自分のことをクリエイターと呼んでくることに対して、どうも違和感があった。 noteは、自分の考えや思い出を整理するために使っているだけで、創作なんて言えるほどのことをしていない。アクセス数が多かったり、「スキ」をもらえたりすると嬉しいが、それは

          noteにクリエイターと呼ばれる違和感

          UIだけでは誤操作の危険性を解決できない

          下記のtogetterまとめを読んだ。 このような誤操作によるトラブルはしばしば見かけており、また、それをUIの変更・改善により解決しようとする試みも、過去にいくつも見てきた。 しかし、いろいろなUIを試してみても、実際にはなかなか誤操作は減らないのだ。では、どうすればよいのだろうか? 誤操作は個人の問題ではないと捉え、総合的な対策を立てるIPAが公開している「情報処理システム高信頼化教訓集 ITサービス編」(PDF版は無料で閲覧可能)では、誤操作を含む、さまざまな失敗

          UIだけでは誤操作の危険性を解決できない

          Script of Saga IIに出会わなければ、プログラミングを始めていなかった

          15年以上前、Script of Saga II(SoSII)というCGIゲームがあった。 よくできたマルチプレイRPGゲームで、怪盗ロワイヤルなどのオンラインゲームの走りだったと思う。ソースコードが無料で配布されていたため、当時、中学生だった自分は、自分のホームページスペースに設置して、その改造に明け暮れた。 SoSIIの改造からプログラミングを始めた最初は、同梱されているユーティリティCGIを利用して、パラメータやアイテムをカスタマイズするところから始まった。しかし、

          Script of Saga IIに出会わなければ、プログラミングを始めていなかった