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2021年は「やりたいこと」を楽しみ、顧客への価値も提供したい

仕事の話。

チームメンバーから、個人の目標を考える上で、「チームの目標」についてもっと伝えてほしいという話が出た。

刻一刻と状況が変化していく世界において、スピード感をもって対処するためには、目標は随時修正すべきものであると考えている。このため、あまりチームという単位で定量的な目標を定めるつもりはないのだけれど、私が重視しているマインドセットについては改めて伝える必要があるかな?と思った。

最初に断ると、この記事では、社外秘になってしまうような、具体的な内容は書かない(書くことができない)。具体的な案件に沿った話は、チーム内で個別に伝えていく。

また、これはあくまでも私の意見であり、一方的に押し付けるつもりはない。全員が自分の価値観を自分の言葉で話すことができるようなチームが強いと思っているし、それを目指したいと思っているからだ。このため、「私はこう思うのですが、あなたはどう思いますか?」という質問として受け取って欲しい。対話を通して、個々のチームメンバーの価値観を尊重した上で、チームとしての成果を上げていきたいと考えている。

昨年の同時期には、下記のような記事を書いていた。この記事の2021年版と考えてもらっても良い。

前提知識

アジャイルソフトウェア開発宣言の読みとき方を10回読もう!
アジャイルチームとしての基本的なマインドセットは、すべてこの資料に詰まっている。

我々はなぜここにいるのか?

我々のチームのミッションは大きく2つ存在する。

・高い「製品の品質」と「顧客へのサポート」を提供すること
・我々のチームだけでなく、他のチームの生産性を向上させるために、仕組みやサービスを提供すること

我々のチームは、製品を利用している「お客様」だけのために存在するのではない。周囲の「ご近所さん」のチームも、同じく「お客様」である。

2021年に目指したいこと

昨年に比べて、チームの技術力が伸び、開発環境もモダンになり、上記のミッションを達成する基盤は整いつつある。継続して取り組む必要はあるが、今年はもっと「やりたいこと」に時間を割くことができると感じている。その時間を最大限有効に活かせるようにすることを目指したい。

しかし、それを実現するまでには、いくつかの落とし穴がある。この記事では、その落とし穴にはまらないための行動指針をまとめる。

技術力を身に着けつつも、独りよがりにならないこと

仮に「やりたいこと」が独りよがりになってしまうと、チームのミッションが達成できない。下記の記事の中で出てくる例のように、いくら「美しいコード」を書いたところで、ビジネス的な価値がほとんど発生していないというケースも考えられるだろう。

顧客およびチーム外の関係者の価値観を理解・共有しよう。そして、伸びた技術力でどのような工夫ができるのかを考え続けよう。

問題の切り分けをするための手段が足りないのであれば、伸びた技術力でその手段を増やそう。いまのやり方では、問題の切り分けに苦労していないか。欲しい情報をもっと簡単に手に入れられないだろうか。

顧客に最大限の価値を提供するために、自分の技術力を最大限に活かす手段を考え続けよう。

多くの人が困っていることを探すこと

自分の技術力を最大限に活かす方法は、良いアイデアを探すことだけには限らない。「アイデアというのは複数の問題を一気に解決するものである」という話があるが、常に良いアイデアが出るわけでもないだろう。

そのようなときは、単に「多くの人が困っていること」に注力できればよいだろう。仮に良いアイデアが出なくても、多くの人の問題解決に寄与することができれば、それは価値が高いことだと考える。

そのために、何に注力すればよいのかを探し続けよう。

プロフェッショナルとして時間をかけること

下記の記事の通りだと思っている(特に補足することがない・・・)。

リモートワークという環境は、高い自律性が求められる。その環境で意識すべきは、人に見せることができるアウトプットを出し続けることである。

アウトプットを出し続けるために、時間のかけ方を意識し続けよう。

仮説思考で問題解決に臨むこと

新人向け。事前に目的を整理したり、達成状態を思い浮かべた上で行動計画を立てよう。そうすると、目的に対してあまり回り道をせずに済み、無駄な時間をかけてしまうことが少なくなるはず。

メンタリングはコスパのいい投資であること

新人のメンター向け。基本的に、メンタリングをして新人を一人前にするスピードは、自身が成長するスピードよりも早いはず。

また、メンタリングは新人の成長の機会だけでなく、自身の成長の機会でもある。メンタリングのテクニックは、どんな場でも活かすことができるからだ。自身のために、メンターとしての実力をつけよう。

まとめ

いまのチームは、時間のかけ方や方向性を見失わなければ、高いパフォーマンスを出し続けられると思っている。これまで挙げてきたような行動指針を意識していき、自立したチームを実現していきたい。



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