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Script of Saga IIに出会わなければ、プログラミングを始めていなかった

15年以上前、Script of Saga II(SoSII)というCGIゲームがあった。

よくできたマルチプレイRPGゲームで、怪盗ロワイヤルなどのオンラインゲームの走りだったと思う。ソースコードが無料で配布されていたため、当時、中学生だった自分は、自分のホームページスペースに設置して、その改造に明け暮れた。

SoSIIの改造からプログラミングを始めた

最初は、同梱されているユーティリティCGIを利用して、パラメータやアイテムをカスタマイズするところから始まった。しかし、すぐにそれだけでは物足りなくなり、改造配布サイトで紹介されている改造例を取り入れてみることになった。

それらのサイトで配布されている改造は、プラグイン形式ではなく、patchファイルやdiffファイルでもない。「スクリプトのXXX行目あたりの~という行を、このように書き換える」という、テキストベースの解説である。最初は、書いてあるコードの意味もよくわからないまま、その通りに手を動かし、スクリプトを書き換えていった。

プログラミングを覚えるには、それが良かったのだと思う。写経を繰り返すうちに、少しずつ、コードの意味が分かってくるようになる。

最終的には一から書き直すまでに至った

コードの意味が分かるようになると、自分で思いついた改造を試してみたくなる。スクリプトが動かなくなったら、その原因を突き止めて直す。その改造方法を自分のサイトで紹介してみる。

これを繰り返していくうちに、ソースコードのどこに何が書いてあるかが、手に取るようにわかるようになっていった。スクリプトの脆弱性を見つけて配布元に報告したり、最終的には、100KBを超えるソースコードを自分で一から書き直したりもしていた。

これが、自分のプログラミングの原体験である。

Script of Saga IIがあったから、プログラミングを覚えることができた。言い換えると、このCGIゲームと出会っていなかったら、プログラミングにハマることもなく、いまの職業に就くこともなかったのかもしれない。

[追記] 当時、公開していた改造集を発見した

当時、自分のサイト上で公開していた改造集のファイルを発見した。

すでに需要はないだろうけれど、自分がこれまで作ってきたものをどこかに置いておきたく、githubで公開してみた。



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