「私メッセージ」で、チームメンバーにやってほしいことを伝える
「チームメンバーが思う通りに動いてくれない」というのは、どこのチームにも共通する悩みではないでしょうか。
その原因の一つは、自分の「こうしてほしい」という気持ちとその理由が、チームメンバーに伝わっていないことです。しかし、ただチームメンバーにやってほしいことを求めても、それがなかなか伝わることはありません。
相手に対して自己主張するのではなく、「私」の気持ちを表現することで、相手への命令などを含まずに、相手の気持ちにはたらきかける「私メッセージ」という伝え方があります。
私メッセージのコツ
下記の記事によると、3部構成にすることがコツだそうです。
行動:非難がましくなく、目に見える、耳に聞こえる事実を伝える
行動から受ける自分への影響:できるだけ具体的に伝える
私の感情:正直に素直に伝える
これだけだと「やってほしいこと」が伝わりづらい場合もあるでしょう。そのときは「こうしなさい」と伝えるのではなく、「私はこうしたら良いと思うけれど、どう思う?」のように、相手に主導権を与えてあげることが大事です。
相手は、なぜそれが大事なのかがわからない
ビジネス上でのやり取りであれば、上記の記事にあるような極端な言い方はしないと思います。ただ、受け取り手に「なぜ、それをすることが大事なのか」が伝わっていないケースは多いのではないでしょうか。
そして、それを「あなた」のメリットとして説いても、受け取り手はピンときていない可能性があります。
それよりも「私が助かる」「私が困ってしまう」と伝えたほうが、「(正直、自分にとってのメリットはあまりよくわからないけれど)○○さんのためにがんばろう」という気持ちになり、物事がスムーズに進む可能性があります。
チームメンバーの意識を「私たち」に変えていく
関係が成熟してきたら、伝え方をステップアップしても良いと思います。徐々に「私」を「私たち」に置き換えて伝えると、チームメンバーの視野が広がるかもしれません。
時間軸の概念を入れるのもいいかもしれません。「来月の私たちは忘れているだろうから、資料にまとめてくれると助かるな」とか。
高業績でエンゲージメントが高いチームの条件の一つには「価値観が同じ人に囲まれている」というものがあります。
このようなメッセージを繰り返し発信することで、徐々にチーム内の価値観が揃っていきます。チームメンバーの価値観を揃えることができれば、チームメンバーが自律していき、最高のチームへと近づくことができるでしょう。
Cover Photo by Christina @ wocintechchat.com on Unsplash
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