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オーストラリアで学ぶ手話とデフ文化🙌 (Flowwa Workshop)ダイバーシティを体得する旅/生涯学習の旅

#私の学び直し

ハロー💕 Flowwa Friends💕
豪州NPO法人 Flowwa(フラワ)💓です!

ダイバーシティ🌎を学ぶワークショップのシリーズをオーストラリアからレポートします📝

今回は手話と視聴覚障害者について。

オーストラリアでは、
オースラン(Auslan)というサインランゲージ(手話)
が使われています💕

手話とデフ・カルチャーを自身の体験と目線から面白く教える先生、ハドリーさん


Auslanという👋手話は、
🇦🇺オーストラリア独自に発達した言語で、

🇯🇵日本の手話とも、
アメリカやその他の言語の手話とも異なります。

英語の文法とは違う、独自の文法があり、
オーストラリア人さえも、
文章の構造を一から学ばなければいけません💪


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なぜ、

国際手話やもっとメジャーなアメリカ手話(ASL)ではなく
オーストラリアだけでしか使えない言語を
いちいち学ぶ価値があるのか❓

と思われる方も多いでしょう。
ゆっくりご説明します❣️


日本では、手話を使って話す人たちを、

「視聴覚障害者」 や 「聴覚に障がいのある人」 など、

障害

という言葉を使って呼ぶことがあります💔


オーストラリアでは、
耳が聞こえない、
声を使って話せない、
というのは障害とは思われていません
❗️


Deaf(デフ)といって、
ちょっと昔は障害と思われていましたが、
現在では、

主流(マジョリティ=音声による言葉のやり取りする大勢の人たち)とは別に、

「独自に進化したコミュニケーション方法(声の代わりに手や身振りでやり取りする方法)を使う人たち」

という風に認知されています。

声を使ってコミュニケーションをとる人と比べて、
何か劣っているという証拠は何もないからです。

耳と声が使えないから💦、しかたなく手話をしているという認識はありません。
とても発達していて合理的で表現豊かなAuslanという素晴らしい言語🌟を誇りをもって使っているのです💕

Auslanという言語を共通言語として使う人たちのコミュニティ、
ということで
日本人コミュニティ、
ドイツ人コミュニティ、
フランス語圏の人のコミュニティ、
等々と並んで、
一つのマイノリティ・コミュニティ(英語以外を話す人達)
として確立しようという動きがかなり定着してきました。


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デフという社会的マイノリティに属する人は、
普段の生活で、様々なハードルが出てくるため、
障害者と同じ社会保障が受けられますが、
あくまでも障害者ではないため、
福祉関係や障害者関係のサービスについて目にする時も、
「Deaf and Disabled (デフと障害者)向けのサービス」
などと最近の文書では書かれています。

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しかし、誰も何も努力しないで、デフ・カルチャーが重んじられるようになったワケではありません。

一旦「障害者」とレッテル🏷を貼られた後で、何もしないのに勝手にある日突然、独自の文化として認められたワケではありません。

デフについての社会通念が変わるまで、自分自身の価値を主張して、本来あるべく対等な立場を築くまで、長い啓蒙活動があったのです🌞

まだゴールにたどり着いたとは言えませんが、ダイバーシティ&インクルージョンの大きな流れの中で、どんどん理解が進んでいる実感があります💪

手話を学ぶ参加者たち

さて、冒頭の「問い」に戻って、
このワークショップの参加者は、
「なぜ」
マイナーな言語 Auslan をわざわざ学びに来るのでしょう?

マジョリティ(一般)の人達が、Auslanという言語を使った人達の文化を学ぶことは、実は、とても大きな社会的な意味があるのです。

Auslanが流暢に使えることがゴールではありません。
このワークショップでは、言語をさっぱり習得できず終わっても良いのです。

なぜかというと;
Auslanを話す異文化の人達と一緒に時間を過ごして、彼らのことを教えてもらうことで、異文化の壁を超え、お互いの文化への好奇心⭐️が湧き、理解が深まり、敬意💖が生まれるのです。

異文化の人から、新しいこと、興味深いことを学ぶこと。
そして、その学びから自分が成長できること。
こういう機会があると、
上から目線で、相手を救ってあげようetc…、
自分をヒーロー扱いする思考パターンから抜け出すことができて、
誰をも対等な目線で見る力を学び直せます。

この、自分の思考回路や無意識の言動を変えて、
誰に対しても対等に接することができる力を学び直すのが、
このワークショップに参加する目的なのです。

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マジョリティの人達から、マイノリティの相手へ
自らまず一歩を踏み出し、歩み寄って、理解したいという態度を示すこと。
こういう歩み寄りを個人ベースで出来る人達を増やしていくこと。
それによって、マイノリティの社会的立場の向上の波が、どんどん広がります。

国の政策やポリシーに頼るのではなく、
「わたし」は、個人的に、マイノリティの文化をもっと理解したい💘という一般の人達の大きな流れが、社会変革の力になっています。

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さて、難しい社会問題について、もうちょっとだけ深く、💓Flowwa マインドフルネス🌷とエンライトメント☀️を体験しながら、考えてみます。

「Deaf and Disabled (デフと障害者)」
という表現が生まれた経緯は;

➡️ デフは障害ではない、これはある種の文化だという主張を立てた
➡️ 啓蒙活動の努力の甲斐があって世の中に定着した 
➡️ 障害者のレッテルから免れることができた
➡️ 「Deaf and Disabled (デフと障害者)」という表現が生まれた

しかし、この奥底にある思想はつまり;
➡️〔デフ は障害ではないので、マジョリティの人達と同等だ、まるで障害者かのような差別をやめてほしい〕ということ。

つまり、障害者は実際に差別を受けているという事実には、真摯に取り組んでいるでしょうか❓
デフだけが差別を免れたら、他の障害者への差別は、どうなるでしょうか❓置いてきぼり❓になっているのでしょうか?


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さらに、この問い❓を他の社会的マイノリティのトピックに当てはめると;

  • 女性の社会進出について、なぜ、白人社会の中で白人女性の社会進出は進んだが、アジア社会での女性の進出は遅れているのか❓

  • LGBTQI+の人権について、なぜ、G(ゲイ)の権利は進んだが、T(トランス)は、まだまだ進んでいないのか❓(日本ではどちらも、まだまだかも。。。)

など、他の社会問題のトピックでも、マイノリティの輪の中での格差があることに気づきます。

☝️このように、マイノリティの輪の中で、すこし先に進めたサブカテゴリーの仲間は、どうやったら、自分の立場(バンテージポイント😀)を使って、その他の仲間の進歩を手助けできるでしょうか?


こういうポイント📝を、リラックス🌷した雰囲気で、オープンにディスカッションできる場をつくっているのが、これらのダイバーシティ🌎ワークショップです。難しい問題も、楽しい✨気分で、好奇心💖を高めて、ポジティブに話あって、アイディアを出し合い、社会問題解決に取り組みます。


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ワークショップの様子:ユーチューブ・ショートを見てね💕

ハドリーさんが教えている様子(ビデオ:それぞれ10秒)

🙋‍♀️先生について:

ハドリーさん
Auslanの先生であり、デフのコミュニティのメンター。
本人がLGBTQI+なので、メンタルヘルスについて多角的な視点でアドボカシー(啓蒙)を行う。


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Life-long Learning Journey(生涯学習の旅)について

マインドフルネス💗のパワーを使って、観察力・洞察力を高め、旅行先での発見の密度を高めるツアーをFlowwaにて企画・運営しています。旅先は、主に、オーストラリア🐨とカナダ🍁です。

主なテーマは;

  • ダイバーシティ&インクルージョン (D&I、D&E&I、差別撤廃、ジェンダー社会学)

  • クライメート・チェンジ(環境保護、アクティビズム)

  • 人権、新しい福祉/ソーシャルワークのあり方

  • 健康・メンタルヘルス・ウェルネス・ウェルビーイング

  • アントレプレナー・起業・自営業をしながら海外で暮らす方法

  • 社会問題に取り組むアーティストとして海外で稼ぎながら暮らす方法

1️⃣ このようなテーマを学ぶワークショップでは、マインドフルネス💗と✖️掛け合わせることで、より深く学び取れるようになります。

2️⃣また、オーストラリア🐨やカナダ🍁では、日本では見受けられないような、ユニークで斬新❗️で面白い試みが沢山あり、楽しい✨気分のまま、社会問題に真摯に取り組めます。

✈️ 旅先でいろんなことを体感することが、一番楽しい生涯学習🎓の方法だと思っています。わたしも何歳になっても、一生涯、好奇心💗とマインドフルネス💗をもって、自己成長💗していきたいです。

FlowwaのWebsite;



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