歴史を知る意味
ハンガリーはソ連とドイツに挟まれ、鉄のカーテンにより東欧・西欧と分断されていた。
第二次世界大戦に振り回された国の一つである。
今日、街はすっかり西洋化し、中央ヨーロッパでも発展著しい国だ。
ドロウが川沿いは本当に美しい。
「東欧のパリ」と言われるのも納得できるが、私にとっては、ポルトを思い出させてくれる。
世界遺産のブダ城。
全長375メートルのセーチェーニ鎖橋。
第二次世界大戦中一度ドイツ軍によって破壊され、1949年に再建された。
人類はこんなに美しい橋やお城を造ることもできるが簡単に破壊することもできる。
人類の素晴らしさを知ると同時に、人類が戦争という間違った方向に進んだ時の恐ろしさを痛感した。
橋を渡り、ドナウ川遊歩道を数百メートル歩くと、60足もの靴のモニュメントが現れる。
第二次世界大戦中、ナチスドイツにより行われたユダヤ人大虐殺。
ここブダペストでも多くの犠牲者がでた。
こちらのドナウ川沿いで銃殺された多くのユダヤ人はそのまま川に投げ込まれた。
靴は同時大変貴重だったので、靴を脱いでから射殺されたのだ。
子供や女性用の靴と多数置かれていた。
今回ブダペストの歴史的観光地に訪れて、思い出したのは、2015年戦後70周年を記念し制作された映画「杉原千畝」だ。
戦時中、リトアニアで外交官として赴任していた主人公杉原は、ポーランドから迫害された6000人ものユダヤ人難民にビザを発給し多くの人々の命を救ったのだ。
当時、一外交の彼のとった行動は職務違反、言わば犯罪者である。
しかし彼は、学生の頃に習った、ハルビン学院のモットー「人のお世話にならぬよう、人のお世話をするよう、そして、報いを求めぬよう」を貫き、人として正しい道を選んだのだ。
その後、彼は外務省を離れることになったが、戦後40年経過した1985年にはイスラエル政府より「ヤド・パシェム賞」=「諸国民の中の正義の人」として賞された。
彼の決断は、他の人の意見や、大衆に惑わされることなく、自分の意志を貫くことの大切さを教えてくれる。
これはどんな時代でも共通している。
歴史を知り、
同じ過ちを繰り返さないよう、
歴史上の人物が歴史を動かす決断をした際の動機や、彼らの信念をストーリーとして、後世に伝えれることが我々の役目だ。
ドナウ川沿いで韓国人のお父さんが息子たちにユダヤ人のストーリーを子供に伝えていたことが印象的だ。
自分もこうして伝える使命を感じている。将来、自分の子供にもしっかりと言い聞かせようと思う。
△トラムの後ろは国会議事堂
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