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よく見直す深津さんの記事

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noteにおけるコア体験と相互作用メモ

可読性テストとして、書体や行間、文字色を通常のnote.muのページと変えています。ご了承くださいませ。

noteにおける最優先のユーザー体験は、「読んで楽しい」と「書いて楽しい」だと考えている。

この2つの相互作用があれば、最小構成モデルとしてエコシステムが機能するからである。

「読む」と「書く」の相互作用は、ユーザーの行動という側面で考えると、以下のような4要素のグロースサイクルとして落

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スターからハートに変更するのはなぜか?

スターからハートに変更するのはなぜか?

小さいですが、重要な変更のお知らせ。

noteの「スキ」アイコンが、スターからハートに変更されました。

これはnote全体のマナーを、モバイルの標準に合わせていく方針の一環です。

一般的なモバイルアプリでのマナー
スター = 評価
ハート = ライク, お気に入り, リコメンド

なぜ標準マナーに合わせる必要があるのか?

サービスが標準マナーに従うことで、ユーザーは直感的に操作できるように

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深く考える訓練、その1

深く考える訓練、その1

大学の授業用のサブ教材として、生徒に「深く考える」トレーニングの資料を作ってる。

思考力というのは、トレーニングで伸ばすことができる。トレーニングでは、まずは自由な思考よりも、フレームワークを使い倒すことが重要だ。数をこなせば、考えることが苦ではなくなる。それが一番重要だと思う。基本的なトレーニングができていない状態で、自由に発想させても、大半の人は途方にくれてしまう。

ここでは何回かのシリー

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わりとドライな、人生への投資とコスパの話

わりとドライな、人生への投資とコスパの話

コスパで考えた、人生のポイント配分について。

こういうのを書くと、「人生をコスパで決めるな」という声もあるけれど…それはそれで間違い。

人生において優先順位の低いものを、コスパで処理するとどうなるか。逆に、自分にとって「本当に大事なこと」を、コスト無視してトライできようになる。

そのためには、まず自分の投資する分野が、どのようなコスパのカーブをとっているか。それを理解することが大事だ。

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フリーランスになる前に知っておきたいこと

フリーランスになる前に知っておきたいこと

2014年にブログに書いていた「社員がフリーランスになる前に教えておきたいこと」の、アップデート。

1: 収入の一定パーセントを貯蓄しよう収入の10%〜20%を、お給料日に自動振り込みで貯蓄する。お金持ちになる唯一の方程式は「収入>消費」。この状態が強制的に維持されるように、仕組みを作る。これが人生を安定させるために一番重要なことです。

2: 生活資金を半年分ためよう無収入状態でも3〜6ヶ月生

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サービスに求められるものを、6段階に分類する

サービスに求められるものを、6段階に分類する

先日、Google Cloudさんのイベントで話した「サービスの段階」の補足。

「サービスの体験をよくする」というのが、漠然としてどうすればいいかわからないとき、まずユーザー体験を6段階に分類するのをオススメします。

この図をベースに、

・あなたのプロダクトの現状
・やろうとする施策やアップデート

が、それぞれどのレイヤーに属するかを見て、基本は低レイヤー(機能より)のものから、充足させて

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CXOってどんな仕事なの?

CXOってどんな仕事なの?

お仕事についてのお題が出てたので、自分も参加してみた。

noteを運営するピースオブケイク社のCXOって、実際のところ何やってるの?というお話。

CXOのXは、エクスペリエンスCXOとはChief Experience Officer(体験の最高責任者)のこと。

体験、つまりサービスを使って感じたことや、記憶したことを演出設計するお仕事です。使いやすい、楽しい、良さそう、わかりやすい、ワクワ

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決して止まらないカイゼン体制を作りたい

決して止まらないカイゼン体制を作りたい

中長期のための大きなデザインも大事だけど、そのために日々の改修が犠牲になってはならない(その逆は言語道断)。そんなわけで、しばらくの間は、1〜2日で終わる小さな改修を、コンスタントにnoteチームに提案したいなぁと考えている。

もちろん、「リソースが許せば」だけれども。なぜならpiece of cakeにはまだデザイナーが1人しかいないことだ。そんなわけで、中長期でどういうチームを作るべきかウン

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noteの2018年のデザイン戦略について

noteの2018年のデザイン戦略について

みなさま、新年あけましておめでとうございます。noteのお手伝いを始めてから3ヶ月が経ちました。

2018年、今年どんなことをやろうと考えているか、ユーザーの皆さんと情報共有したいと思います。

去年の活動のご報告まずは、スタートアップらしく去年の活動のご報告から。2017年の10月以降、チームで様々なカイゼンを行って来ました。noteチームが持っていたポテンシャルが、徐々に発揮されるようになり

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モノづくりの解像度の話

モノづくりの解像度の話

デザイナーの仕事のコアは、クライアントやユーザーが考える漠然としたイメージやビジョンの解像度を高めることだと思う。

たとえば、ユーザーの観察した「概念の解像度」がこれぐらいだったら…

それを精緻化して、これぐらい「概念の解像度」を高めて代弁するのが、デザイナーの役割だと思う。

ところがよくある残念なシナリオとして、一歩さがって俯瞰してみると…実はこんな風になっているケースも多い。

全体傾向

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ブランド・バリューとは

ブランド・バリューとは

ブランド・バリューとは、noteチームが重んじる「価値」を言語化したものです。noteチームがとるべき行動に悩んだとき、これらのバリューを思い出し、バリューにかなうアクションを考えてみましょう。

私たちnoteチームが大事にすべき「価値」は以下の6つです。

noteのBrand Value
・クリエイター視点で考えよう
・ユーザーと対話をしよう
・多様性を後押ししよう
・大きな視点で考えよう

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noteという都市国家について

noteという都市国家について

noteもいよいよ5周年。自分の中でのnoteの設計観や、抱負などについて。

僕がnoteのお手伝いを始めたのが、2017の10月。あれからちょうど1年半。カイゼンチームの設立や、みんなの頑張り、日経さんとの提携など、色々な変化がありました。ありがたいことに、MAUは5倍ぐらい成長しています。

サービスの成長はとてもよいことですが、ちょっと急成長しすぎなのも事実。うかれすぎず、油断せず、堅実に

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