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時間があっても延びるだけ


2023年8月19日(土)朝の6:00になりました。

30年後に、きみと再会するのが待ち遠しいよ。

どうも、高倉大希です。




趣味はマラソンです。

本当はこう言いたいのですが、実際はそれほど走っているわけでもありません。


マラソン自体は好きなので、大会があればエントリーします。

大会にエントリーしさえすれば、当日に向けて走ります。


大会が終わってしまえば、走りません。

目的を失うからです。


競技力を合理的に高めようとすることは、必ずしも苦しさに耐えることを意味しない。人格の育成に主眼を置くと、技能向上よりも「努力感」があるトレーニングを選びがちになり、合理性から離れていってしまう。

為末大(2023)「熟達論」新潮社


ふだんの生活に、走っている時期と、そうでない時期があるわけです。

両方を比べると間違いなく、走っている時期の方が生活はうまくまわります。


決まった時間に身体を動かし、健康的な汗をかきます。

やること自体は増えているはずなのに、やるべきことは捗ります。


きっと、時間があればたくさんのことができるというのは間違いです。

時間があったらあった分だけ、手持ちのやることが延びるだけです。


「仕事の量は、完成のために利用可能な時間をすべて満たすまで膨張する」という有名な法則がある。1955年にシリル・ノースコート・パーキンソンが提唱した「パーキンソンの法則」だ。これはジョークではないし、仕事に限った話でもない。どんなタスクも時間があればあるだけ勝手にふくらんでいくものなのだ。正確には「やるべきこと」の定義がどんどん広がっていくといってもいい。

オリバー・バークマン(2022)「限りある時間の使い方」かんき出版


時間がないから、という理由は便利です。

仕方がない、どうしようもない、ということにしてしまえます。


時間さえあればできる。

本当はやりたいと思っている。


そんな保険をかけながら、やらずに済ませられるのです。

便利な言葉ほど、疑われることなく多くの人に用いられます。


とことん突き詰めても『不可能だ』と思える限界があるというのは相当奥が深い。そういう対象に出合える人生は最高やで。

かさはらあつし(2023)「ピーナッツ一粒ですべてを変える」集英社


たしかに時間はありません。

時間がないからこそ、いますぐにやりはじめねばならぬのです。


時間があっても、延びるだけ。

いつまで経っても「時間がない」と言いつづけることになります。






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