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王道を行くカッコよさ


2024年1月6日(土)朝の6:00になりました。

この戦いでは、ひとりの犠牲者も出さないことを誇りとしたい。

どうも、高倉大希です。




自分らしくあらねばならない。

オリジナリティーを出さねばならない。


こう思うがあまりに、変なアウトプットをしてしまうことがよくあります。

わかりやすく気を衒ってしまったり、無理をして穿った見方をしてしまったり。


受け手からしてみれば、ただのノイズでしかありません。

ひとりよがりな創意工夫は、とても見ていられないのです。


書き手の切なるものに触れたときに、人の心は動く。そして心動かされるという体験をくれた書き手のものを、人は読み続ける。特に駆け出しのライターほど、爪痕を残したいという思いあまって少し斜に構えたり、すぐ嘘とバレる話を作ったり、気を衒ったり、穿ったことを書きがちなんだけど、「誠実に対照と向き合い、素直に書くこと」が一番大事なんです。これはどれほどキャリアを積んでも変わりません。

田中泰延、直塚大成(2023)『「書く力」の教室」SBクリエイティブ株式会社


先日、山崎貴監督の『ゴジラ−1.0』という映画を観に行ってきました。

戦争を終えたばかりの東京に、ゴジラがやってくるという物語です。


映画『ゴジラ−1.0』


おもしろいくらいに、すべてが想像どおりに展開されていきました。

こうなるだろうなと思ったことが、そのまま繰り広げられるのです。


これは決して悪口ではありません。

直球で勝負しようというその心意気に、拍手を送るしかありませんでした。


なんとなく「右へ行くのかな?」と仮説を立てました。でもこの時点ではあくまで仮説でしかありません。大きな字で「右へ行け」と書いてあるわけではありませんから、仮説には正しいはずだという確証も自信もありません。(中略)その直後、右から出てきたクリボーに気づきます。右に行くという行動が正しいかどうかという不安の中、クリボーに出会ったら......さああらためて問います。クリボーを見つけたプレイヤーがよろこぶ理由とは?こたえは「右へ行って正解だった!と、よろこぶ」です。

玉城真一郎(2019)『「ついやってしまう」体験のつくりかた』ダイヤモンド社


劇団ひとり監督の『青天の霹靂』という映画を観たときもおなじでした。

真っ向から王道を行く姿が、とてもカッコよく見えたのです。


映画『青天の霹靂』


期待を裏切って楽しませるのではなく、期待に応えて楽しませるわけです。

王道を行くという決断には、それ相応の勇気が要ります。


ついつい、逃げの創意工夫に走ってしまいがちです。

こんなにカッコいい王道を見せられたら、どうしようもありません。






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