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そこにいるだけでコストがかかる


2023年3月17日(金)朝の6:00になりました。

我思う、ゆえに我あり。存在しててウケますね。

どうも、高倉大希です。




学校というコミュニティに所属した時点で、教員の労働コストが発生します。

会社というコミュニティに所属した時点で、マネジメントコストが発生します。

自分が存在している時点で、そこにはコストが発生します。


とくに仕事においては、この個人にかかるコストを最小化した上で、新たな価値を生み出さなければなりません。

価値を生み出すことなく、人件費や上司の時間をただただ奪う人材は、会社にとってマイナスでしかありません。


メンバー全員の安全を追求すればするほど、コミュニティが負担するコストは高くなり、全体に負荷がかかる。それを負担できない社会は、一部のメンバーの「排除」あるいは「無視」を採択する。日本は昔より確実に「貧しく」なってきている。つまり今後、「コストの許容値」をめぐっての争いが起きる可能性が、非常に高い。
Books&Apps『「排除の論理」が力をつけてきた。』より


だからといって、「自分にコストが発生している」という事実に頭を抱える必要はありません。

なぜなら、コストが発生しない人なんていないからです。

どんな人でもコミュニティに所属した時点で、そこにはコストが発生します。


問題なのは「コストが発生している」という事実に気づいていない状態です。

気づいていないわけですから、当然コストを下げる努力もしません。

下げないどころか、最悪の場合、新たなコストを発生させてしまいます。


「やらなきゃいけないとは思っているんですけど、気分が乗らないんですよね」

「朝からちょっと嫌なことがあって、どうもやる気が出ないんですよね」


そんなこと、知ったこっちゃありません。

むしろ、「どうして俺がお前のモチベーションを上げることにコストを割かなければならないんだ」という話です。


会社は孤独を埋める場所ではありません。人間関係の寂しさを職場で埋めようとしていないでしょうか。孤独がイヤなのであれば、友達をつくるなり、趣味に没頭するなりしてください。孤独を埋めるものは、会社の外にたくさんあるはずです。
安藤広大(2020)「リーダーの仮面」ダイヤモンド社


優秀な人材とは、すなわち不要なコストがかからない人材です。

不要なコストがかからないからこそ、信用が集まり、権限が与えられます。

権限が与えられるからこそ、結果的にできることもどんどんと増えていきます。


すべては「自分にコストが発生している」という事実を、自覚することからはじまります。

そこにいるだけで、あなたにはコストがかかっているのです。






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