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柿の種

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2024年5月の記事一覧

言わせてあげる優しさ

2024年5月31日(金)朝の6:00になりました。 優しさのない人とは、相手ができないことを求める人です。 どうも、高倉大希です。 完璧な説明をして、聞き手の疑問点をゼロにする。 これが理想だと、思い込んでいる人がたくさんいます。 もちろん、時と場合にはよります。 ただ多くの場合において、疑問が生まれること自体は悪いことではありません。 むしろ、話し手が意図的に疑問の余地を残すことだってひとつの手段です。 ちゃんと質問してくれるだろうと、聞き手を信じて待つの

深い意味があります

2024年5月30日(木)朝の6:00になりました。 わかってんだクソボケナス、これがぼくの毎日。 どうも、高倉大希です。 毎朝6:00に投稿していることには、じつは深い意味があります。 仏教でいうところの晨朝、いわゆる朝のお勤めが行われる時間に合わせています。 毎日同じサムネイルを使っていることには、じつは深い意味があります。 複雑に絡み合う線は、紀元前3世紀から続くケルティックノットを表しています。 毎回複数の文献を引用していることには、じつは深い意味があり

克服しなくてもいい苦手なこと

2024年5月29日(水)朝の6:00になりました。 はやく、キャンプになんて行かなくて済む大人になりたいよ。 どうも、高倉大希です。 苦手なことにも、果敢に挑戦しよう。 巷には、このような考え方が溢れています。 本当は否定したいところですが、否定しきることはできません。 一理あると、言わざるをえないからです。 わたしたちは簡単に、「やらない」を「できない」に変換します。 やらない理由に「苦手だから」を持ち出すほど、楽なことはありません。 苦手なことにも果敢

この紙に目標を書きなさい

2024年5月28日(火)朝の6:00になりました。 計画のない目標は、ただの願いごとにすぎない。 どうも、高倉大希です。 友だちと仲良くすることを、がんばります。 大きな声であいさつすることを、がんばります。 小学校の教室に入ると、子どもたちの目標がずらりと掲示されています。 今月の目標とか今週の目標とか、学校は目標だらけです。 なぜなら、先生が書きなさいと言うからです。 先生に言われるものだから、子どもたちは渋々書きます。 子どものころから、学校で書かさ

感動したらひと晩冷ます

2024年5月27日(月)朝の6:00になりました。 月夜の晩に、ボタンが一つ波打ち際に、落ちてゐた。 どうも、高倉大希です。 なんて、すばらしい本なんだ。 なんて、すばらしい人なんだ。 そんな出会いがあったときは、必ずひと晩冷まします。 場合によっては、ふた晩冷ますこともあります。 一時の熱ほど、恐ろしいものはありません。 その熱が、ずっと続くとは限りません。 特定の何かに対して、心酔している状態はちょっとだけ危険です。 なぜなら、自然とそれ以外を否定す

毎朝6:00に待ち合わせ

2024年5月26日(日)朝の6:00になりました。 朝はタイプライターに吐き出し、昼はそれを掃除せよ。 どうも、高倉大希です。 毎朝投稿をはじめて、今日でちょうど512日目になりました。 2を9乗したときの、答えと同じ数字です。 「毎朝、読んでいます」 「ひさしぶりに、読みに来ました」 このような声をいただくことも、少しずつ増えてきました。 ただただ、ありがたい限りです。 ふらりと立ち寄って、読むもよし。 タイトルが気になったものだけを、読むもよし。

ポケットに矛盾を

2024年5月25日(土)朝の6:00になりました。 矛盾がなければ世界はない。 どうも、高倉大希です。 仕事を、一生懸命がんばりたいと思っています。 同時に、所詮は仕事だとも思っています。 自分のことを、大切にしたいと思っています。 同時に、所詮は自分なんて大したことはないとも思っています。 一見すると、矛盾しているように思えます。 いや、実際に矛盾しています。 右と左は、反対です。 同時に成立することは、ありません。 しかし右にずっと進んで地球をぐる

違うよと言ってくれる人

2024年5月24日(金)朝の6:00になりました。 今日の真理が、明日否定されるかもしれない。 どうも、高倉大希です。 叱ってもらえるうちが華だよ。 ときどき、こんな言葉を耳にします。 耳にするたびに、なんじゃそれと思っていました。 叱るという行為を、正当化しすぎているような気がするからです。 「わたしのために叱ってくれてありがとう」 こんなふうに言わされている子どもたちを見て、違和感しかありませんでした。 叱ってもらえるうちが華だよ。 大人になって、こ

鏡を責めて何になろう

2024年5月23日(木)朝の6:00になりました。 家を出る前に鏡を見て、身につけているアクセサリーを1つ外して。 どうも、高倉大希です。 自分の面が曲がっているのに、鏡を責めて何になろう。 ロシアの文学者、ニコライ・ゴーゴリの『検察官』という戯曲の一節です。 あまりにも鋭くて、目にしたときからずっと頭に残っています。 きっと、自分の面が曲がっているという自覚があったのだと思います。 たしかに、そんなときほど鏡を責めたくなるものです。 鏡を責めたところで、何

今がいちばん幼い

2024年5月22日(水)朝の6:00になりました。 絶望に閉じ込められたあの道、幼い苦悩にもみつぶされたあの道。 どうも、高倉大希です。 今が、いちばん若い。 こんな言葉を、よく耳にします。 何かをはじめるのに、遅すぎることはない。 何ごとにも、臆することなく挑戦しよう。 間違っちゃいないのでしょうが、どうにも好きになれない言葉です。 キラキラしすぎていて、直視することができません。 だからこそ、こう考えるようにしています。 今が、いちばん幼い。 言っ

書く人なんて暗くて当然

2024年5月21日(火)朝の6:00になりました。 だいせんじがけだらなよさ、さかさに読むとあの人がおしえてくれた歌になる。 どうも、高倉大希です。 ペンを握って、ひとり黙々と何千字。 画面に向かって、ひとり黙々と何千字。 書くときは、いつだって孤独です。 こんな人間が、暗くないわけがありません。 書かずに済むのなら、それに越したことはないのかもしれない。 毎日書いていると、時々こんな気持ちになります。 「書くってね、自分と対話することなんだよ」 まさに

修理しながら進み続ける

2024年5月20日(月)朝の6:00になりました。 ポンコツ車と同じなんだ。何処かを修理すると別のところが目立ってくる。 どうも、高倉大希です。 走り出したら、止まれない。 企業も、教育も、医療も、国家も。 簡単に、止まることはできません。 この世の多くのシステムが、そうなのだろうなと思います。 だからこそ、修理しながら進み続けるしかありません。 故障しては修理して、修理しては故障します。 故障しないなんてことは、絶対にありえません。 世の中が変わり続け

偉い人なんていない

2024年5月19日(日)朝の6:00になりました。 エジソンは偉い人、そんなの常識。 どうも、高倉大希です。 タメ口を挟んだり、相手の言動をイジったり。 ちょっと生意気なくらいの方が、目上の人からは可愛がられます。 もちろん、相手へのリスペクトがあってこそです。 リスペクトの上に、生意気さを重ねます。 これが、昔からずっと不思議でなりませんでした。 どうして生意気な人が、好かれやすい傾向にあるのだろう。 この疑問が解消されたのは、自分が先輩になってからのこ

役割が人を変えてゆく

2024年5月18日(土)朝の6:00になりました。 変化とは、自己の中に非自己を取り込むことである。 どうも、高倉大希です。 後輩が入学することで、1年生は先輩になります。 昇進することで、平社員は上司になります。 結婚することで、ひとりの男は夫になります。 子どもが生まれることで、ひとりの夫は親になります。 世界が、変わったのではありません。 役割が、変わっただけです。 自分には、向いていない。 そう思ってはいたものの、役割上やってみるしかありません。