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柿の種

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2023年6月の記事一覧

本を読むことよりも本を買うことが好きなのかもしれない

2023年6月30日(金)朝の6:00になりました。 行きつけの書店によって人生が変わることがある。 どうも、高倉大希です。 積読が、20冊あります。 下手すれば、20冊以上あります。 毎日なにかしらの本を読むので、積読は確実に減るはずです。 ところが、一向に少なくなる気配がありません。 なぜなら、新しい本を買うからです。 読んでいない本がたくさんあるということが、わかっていたとしてもです。 もしかすると、本を読むことよりも本を買うことが好きなのかもしれませ

自分なくしの旅

2023年6月29日(木)朝の6:00になりました。 「自分探し」なんかよりも「自分なくし」の方が、よっぽど大事です。 どうも、高倉大希です。 なにかおもしろいことが起きないかな。 毎日のように、こんなことを考えていた時期がありました。 どこかに、本当の自分がいる。 どこかに、運命の人がいる。 どこかに、自分に合った場所がある。 どこかに、楽しい仕事がある。 みつかるかどうかは、運任せ。 神さま、どうかお願いします。 どこかに「答え」がある。 そう思い

おなじ大学に通っている時点で偏っている

2023年6月28日(水)朝の6:00になりました。 無限大な夢のあとの、なにもない世の中じゃ。 どうも、高倉大希です。 大学では、いろいろな考えの人に出会える。だから、大学に行く。 こんなことを言う高校生に、ときどき出会います。 内閣府が実施した2020年度の大学進学率調査によると、女子の50.9%、男子の57.7%が大学に進学していることがわかります。 この時点で、母集団は全体の半数に絞られます。 また、旺文社が実施した2022年度の大学数調査によると、日本

思想なき者の末路

2023年6月27日(火)朝の6:00になりました。 才能を私物化してはならない。 どうも、高倉大希です。 組織に身を置いて数年、さまざまな発見がありました。 もっとも大きな発見は、歯車になることの重要性です。 組織の歯車と聞くと、あまりよいイメージがありません。 社畜だとか、奴隷だとか、やりがい搾取だとか。 自分さえ快適に働くことができれば、組織のことなんてどうでもよい。 どうしても、このように考えてしまうのです。 自身の思想を強くもっている人は、組織に入

テレビはやっぱりおもしろい

2023年6月26日(月)朝の6:00になりました。 ブンブンハロー、note。 どうも、高倉大希です。 YouTube が盛り上がりはじめたころ、ちゃんと YouTube を観はじめました。 YouTuber どうしが切磋琢磨しながら登録者を伸ばしていく姿を、いち視聴者として見守りました。 TikTok が盛り上がりはじめたころ、ちゃんと TikTok を観はじめました。 TikToker どうしが切磋琢磨しながら登録者を伸ばしていく姿を、いち視聴者として見守り

しゃべらなくてもよい関係

2023年6月25日(日)朝の6:00になりました。 しゃべるのもよいが、黙っているのがいちばんよい。 どうも、高倉大希です。 沈黙が生まれないように、自分が長めに話をしよう。 沈黙が生まれないように、相手の趣味を深掘りしよう。 沈黙が生まれないように、矢継ぎ早に質問しよう。 沈黙が生まれないように、大きめの相槌をうつようにしよう。 わたしたちは、人と話すとき「沈黙が生まれないように」と考えます。 沈黙が生まれると、気まずくなると思い込んでいるからです。 「

書くことは極めてロジカルな行為である

2023年6月24日(金)朝の6:00になりました。 1組の辺とその両端の角がそれぞれ等しい。 どうも、高倉大希です。 理系は論理的で、文系は感性的だ。 こう捉えている人は、一般的なイメージに踊らされてしまっています。 文章ほど、ロジカルな表現方法はありません。 言葉の組み合わせが無数にある分、ロジカルにならざるをえないのです。 感性的な文章を書くためには、論理的であることが前提に必要です。 論理を知っているからこそ、感性を組み立てることができます。 詩歌な

離れたところに点を打つ

2023年6月23日(金)朝の6:00になりました。 You can’t connect the dots looking forward. どうも、高倉大希です。 今日は、なにを着ようか。 おひるは、なにを食べようか。 日々、選択しながら生きています。 自分が持っている服の中から、今日着る服を選びます。 思いつく食べものの中から、今日食べるものを選びます。 日々、選択しながら生きています。 気がつけば、クローゼットが黒い服だらけになります。 気がつけば、

正解のリアクションをとろうとする自分が嫌になる

2023年6月22日(木)朝の6:00になりました。 へえ、そうなんですか。めっちゃおもしろいですね。 どうも、高倉大希です。 本音と建前。 本音は善で、建前は悪。 こんな捉えられ方で話が展開されている場面を、よく目にします。 唯一普遍の「本音」があって、「建前」は嘘である。 この捉え方は、危険だなと思っています。 どちらがよくて、どちらがわるいということはありません。 相手に合わせて、対応の仕方を変えることは当然です。 どれかひとつが本当の自分で、あとは

時間が過ぎ去ることを待ち望んだ日々

2023年6月21日(水)朝の6:00になりました。 コンビニエンスストアで、350mlの缶ビールを買って。 どうも、高倉大希です。 時間が過ぎ去ることを、待ち望んだ日々がありました。 その期間、約3年。 3年間を、耐え忍んだ。 この経験は、いまでも糧になっています。 あと2年11ヶ月で終わる、あと2年10ヶ月で終わる。 毎日終わる日がくることを、じっと待ち望んでいました。 いまでも「はやく終わればよいのにな」と思う場面が、ときどきあります。 そんなときは

嘘が通用しない人

2023年6月20日(火)朝の6:00になりました。 本当の自由な心とは、認めるということである。 どうも、高倉大希です。 ときどき、嘘が通用しない人と出会います。 その人の前では、小手先のテクニックが無効化されます。 いつもなら、愛想笑いで受け流していたようなお話も。 適当な相槌をうって、ごまかしていたようなお話も。 その人には、なにもかもが通用しません。 そんな人と過ごす時間は、いつも非常に有意義です。 嘘を許してくれない分、相手も嘘をつかないからです。

大抵のことはすでに書かれている

2023年6月19日(月)朝の6:00になりました。 いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めきたまふありけり。 どうも、高倉大希です。 大抵のことは、すでに書かれている。 いろいろな本を読むたびに、思います。 すこし難解な元ネタを、噛み砕いてわかりやすくしただけだったり。 現代ならではの具体例に紐づけて、論を展開しているだけだったり。 感情も、考え方も、ノウハウも。 大抵のことは、すでに書かれているのです。 中高生のころはほかの生徒たちとおなじように、

『怪物』というコドモ帝国の逆襲

2023年6月18日(金)朝の6:00になりました。 更新されたその時間が、6:00です。 どうも、高倉大希です。 是枝裕和さん × 坂元裕二さん でおなじみ、映画『怪物』を観に行ってきました。 『万引き家族』もそうでしたが、「不穏」を描くのが本当に上手な監督です。 幽霊が出てくるわけでもなければ、人が殺されるわけでもありません。 それにも関わらず、一貫して不穏な空気が流れます。 映画を観終わったあと、みっつの作品を思い出しました。 ひとつ目は、ジョン・バーニ

すべては何かの一部です

2023年6月17日(土)朝の6:00になりました。 夜行バスに乗って、神戸に弾丸帰省中です。 どうも、高倉大希です。 あなたの目の前にいる人が見せるその姿は、その人の人生のほんの一部です。 あなたが読むその本に書かれていることは、その人の表現のほんの一部です。 毎日やってくる朝の6:00は、その日のほんの一部です。 この世界のすべてを、知ることなんてできません。 すべては、何かの一部です。 だからこそわたしたちは、一部からすべてを想像するしかありません。