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書くことは極めてロジカルな行為である


2023年6月24日(金)朝の6:00になりました。

1組の辺とその両端の角がそれぞれ等しい。

どうも、高倉大希です。




理系は論理的で、文系は感性的だ。

こう捉えている人は、一般的なイメージに踊らされてしまっています。


文章ほど、ロジカルな表現方法はありません。

言葉の組み合わせが無数にある分、ロジカルにならざるをえないのです。


自分の人生にしろ、自社の製品にしろ、「ストーリー化」、つまり「事実を解釈して魅力を最大限に引き出す」というのは、それほど結果を劇的に変える力を持っています。

高橋弘樹(2018)「1秒でつかむ」ダイヤモンド社


感性的な文章を書くためには、論理的であることが前提に必要です。

論理を知っているからこそ、感性を組み立てることができます。


詩歌なんかは、まさにそれです。

ロジックの究極体といっても、過言ではありません。


「ロジックなんて考えずに思うがままに書きました」というようなテキストも、たしかにこの世には存在します。

アーティストの書く歌詞なんかはとくに、ロジックから離れた言語だと捉えられがちです。


ところが、その捉え方は残念ながら間違いです。

思うがままに書いたらロジカルではないのかというと、そんなことはありません。

言葉を用いて表現している時点で、ロジックから離れることは絶対にできっこないのです。


インターネットの登場で、文章を書くという「難しそうな行為」が、実は「誰でもできるじゃん」と思われるようになってしまいました。

糸井重里(2014)「インターネット的」PHP研究所


物語だって、ロジカルです。

偶発的な必然性によって、物語は進みます。


新しい人物を物語に登場させたかったら、その手前で登場する理由を描きます。

その人物がその物語に登場する必然性を、ロジカルに描かざるをえないわけです。


必要に応じて、登場人物どうしのコミュニケーションをとらせます。

必要に応じて、大小さまざまな事件を引き起こします。


物語に偶然はありません。

すべてはロジックの上に成り立ちます。


自分の決断がほんとうは直感、つまり胸の奥底で望んでいるものから来ている場合、わたしたちはときに、その決断が合理的に見えるように仕立てたくなるということだ。

ダン・アリエリー(2013)「予想どおりに不合理」早川書房


当然、今日のこの文章も極めてロジカルに書いたつもりです。

テトリスを積み重ねるような感覚です。


書くことは、極めてロジカルな行為である。

感性にとらわれているようでは、まだまだです。






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